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009 野菜作り

 広大な畑を前に開いた口がふさがらない。


「に、西側をもう少し広げる予定」


「広げるなー!!!

 もう十分だよ。

 何を目指してんだよ。

 どこに向かってるんだよ」


「に、西へ」


「そうだな!!!

 悪かったよ。西に向かってるんだよな!!

 聞き方悪かったな!!

 気を付けるよ!」


 よくみると畑の端の方に大きな岩山がある。


「あれは何だよ?」


「ろ、ロック」


「紛らわしいなー!!俺の名前!

 素材聞いてんじゃないだろ!!」


「あれは畑に埋まっていたロックです。

 お嬢様が地中から取り出してあそこに集めております」


「石って言え!石って!」


 その隣はなんだ? 雑草だろうか?

 とんでもない量の草が集められている。


 すげー手入れしてんのかもな……

 よく見ると広大な畑には雑草のひとつもなく綺麗に耕されているのがわかる。


「これ、すげーんじゃねぇのか?

 この畑で野菜いっぱい作って売ればいいじゃねぇか?

 そうすればローラ達に金もらわなくても生活できるだろ?」


「恥を知れ!!金の亡者が!!!

 ジュベール家のお嬢様に農作物を育てて平民に売れと言うのか?」


 すごい剣幕でセバスが怒鳴る。


「なんだよ。セバス。

 大声出すなよ……

 そういうもんなのか?」


 少しセバスの言葉に狼狽えてしまう。


「けどよー。

 いいのかよ。ずっとこのままの生活で。

 もう財産使っちまったんだよな? 金もねぇんだよな?

 もう止まってられないだろ?

 進まなきゃ行けないんだろ!!」



「わ、私は進みたい」



 クララ、おまえ……




「に、西へ」


「耕す方向じゃねぇよーーー!!

 しつけぇなーー!

 お前はそりゃ進みたいよなー!

 ずっとがんばってきたもんなー!

 けど、そんな話をしてじゃねぇんだよ!!」


「うむ。悪くないかもしれません」


 セバスは思いついた様に言う。

 さっきの剣幕どこいったんだよ……


「お嬢様に許可頂けるなら、ロックがこの畑で野菜作りをして見てもいいのではないでしょうか」


「わ、私はかまわない」


「ロック、良かったですね。

 家の中のロックになるか? 

 それとも家の外のロックになるか?

 選ぶことができます」


「うまくねーぞーーー!!

 しかも割とキツい言葉だよな!

 脅しか?脅しだよな?

 家の外のロックは仲間が居てもホームレスだもんなー!!」


「い、石は嫌いじゃない」


「良くできたよ!!

 絶妙のタイミングだな!

 別に必要なかったけどな!!!」


 まぁいいか。

 別にやることがなかったし……

 俺は野菜作りを始める事になった 

エタり気味です。。どなたか感想で『笑えた』って言ってくれたら、続きのアイデアが無限に出てくると思います

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