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遥か彼方の世界にいる君へ

 打ち寄せる波。

 白い砂浜。


 海岸に立つ僕の目の前には広大に広がる海がある。

 この向こうに、君がいる。


 僕に夢と希望をくれた大切な人。


「小説家になれるといいね」


 クラスのみんなはバカにしていたけれど、彼女だけはそう言ってくれた。

 優しく微笑みながら。

「小説家になれるといいね」と。


 僕にとって、それがどれだけ嬉しかったか。

 どれだけ勇気をもらえたか。


 大人になって君は海の向こうへ渡ってしまったけれど、僕は今でも忘れない。

 君がくれた言葉は、僕の心の支えになっている。


 遥か彼方の世界にいる君へ。


 ありがとう。

 今の僕があるのは君のおかげだ。



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