表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/8

シュウイのスキル一覧(本編登場順)

【】で表記したものがレアスキル、《》で表記したものはコモンスキル、もしくは準レアスキルです。

【しゃっくり】(序章) 止まらないしゃっくりで詠唱を阻止する。Lv1では一分間。Lv3からは範囲攻撃が可能になる。クールタイムはLv1で三分、Lv3からは1分。


【地味】(序章) モブ化するというか、そこにいるのは判っていても意識されなくなる。「認識阻害」に近いプロセスで機能するが、視覚以外の感覚に対してはあまり通じない。その一方で、パッシブに広範囲に作用する。


【迷子】(序章) 自分が迷子になる。副効果として追跡を振り切る事が可能。クールタイム無し。リスクが大きい気がして、シュウイは使用していなかったが、当ても無くトンの町を散策している時に発動条件を満たしてしまう。

 その本質はSRO(スロウ)世界内でのランダムワープであり、移動距離はスキルレベルに依存する。ただしLv3でも隣村へ届かない程度の移動しかできない。デフォルトの設定だとパッシブスキル扱いで、スキルホルダーの気付かないうちに発動して、どこかに飛ばすという酷いスキル。設定をアクティブに変更すると、迷子になりたいと思った時だけ【迷子】スキルが発動する。また、アンドゥのコマンドを実行すれば、一日以内であれば飛ばされる前の場所に戻れるが、リドゥのコマンドは無いため、もう一度同じ場所へ飛ばされる事はできない。

 実は、アンドゥを含めてクールタイムがほとんど無いので、緊急離脱用には使い勝手が好い。


【腹話術】(序章) 自分と離れた任意の位置から声を出す。クールタイム無し。

 実は[沈黙]の状態異常に対抗して呪文を唱える事ができる。魔法を持たないシュウイには今一つその恩恵が無さそうに思えるが、アクティブスキルの多くはスキル名を宣言して発動する仕様になっているので、(レベルが上がれば)口に出さなくても発動できる【腹話術】の恩恵は大きい。


【解体】(1章) (たお)した獲物を解体して戦利品を得る。効果としてはドロップが多くなるほか、通常はドロップしない部位が得られたり、ドロップを落とさない筈の動物やモンスターからもドロップ品が得られたりする。


【落とし物】(1章) Lv1では落とし物をする。落とし物を二つするとLv2に上がり、落とし物を拾いやすくなる。育てると、他人が(たお)したモンスターから通りすがりにドロップ品を得たりする。ただし、動物や魔物のウン○も落とし物認定されるので、ウンが悪いと……。パッシブスキル。レベルが上昇すると、落とし物の存在やその位置を察知する事ができるようになる。


【べとべとさん】(1-3章) 足跡と足音だけが先に行く。Lv2までは直進のみだが、育てると曲がる事もUターンする事もできるようになる。なお、Lv1では術者の後をついてくるだけで、先に行く事はできない。Lv2までは、無関係な第三者のいるところでしか発現しない。

※Lv1での練習の時、人通りの少ない場所で試したら掲示板で怪談騒ぎに。それに懲りてLv2の練習は人通りの多い場所で試したら、今度は野良猫たちに怪訝そうに見つめられていたたまれない思いをした。


【虫の知らせ】(3章) 悪い事が起きる前に予感がする。レベルが上がると、悪い事限定という制限が解除される。

 Lv10に達すると、相手が何かスキルを使おうとする場合、その起こりを感知する事ができるようになる。


【嗅覚強化】(3章) 嗅覚が犬並みに効くようになる。


《気配察知》(3章) 気配を察知できる。レアスキルではないが、PKから奪った。


【土転び】(3章) 接地面の摩擦をゼロにして相手を滑らせ転ばせる。

※Lv1では滑る面積が小さく、持続時間も短いため、ほとんど効果が無い。


【お座り】(6章) 相手のレベルが自分の二倍以下の場合、相手を十秒間お座りさせる。ただし、Lv1ではお座りしている相手を攻撃する事はできない。相手が複数でも発動する。


掏摸(すり)】(6章) 相手が持つアイテムをランダムで一つ、気付かれないまま入手できる。ゲーム内日数で五日以内に再使用した場合、プレイヤーがイエローネーム化する。イエローネームは教会で懺悔して十万G以上寄進すれば解除できる。

条件次第で相手の武器を奪うという効果が発動する。


【イカサマ破り】(6章) イカサマを見抜く。Lv3以上になると、相手のイカサマを失敗させる事ができるようになる。失敗させる確率はレベルに依存する。


【反復横跳び】(6章) 反復横跳びが上手くなる。育てると、サイドステップによる回避がパッシブで可能になる。


【日曜大工】(6章) 本格的なものは作れないが、簡単なものなら大抵作れる。パッシブスキル。


(つう)()】(8章) 左右の腕が繋がるスキル。一方の手を伸ばすと、他方の手が縮んで、伸ばした方の手が二倍伸びる。打撃戦の最中に使うと効果的だが、味方からもモンスターが化けている疑惑を受ける欠点がある。木に登る時にも便利。


(わき)()】(8章) 強烈な悪臭を発するため、野生動物や低位のモンスターに襲われない。その代わり、居所は一目瞭然……いや一嗅瞭然になる。遠距離攻撃に対しては無力。Lv1では強い悪臭を発し、Lv2では触れたものにその悪臭が移り、Lv3に育てて初めて悪臭の強弱調節や消臭が可能になるというやんちゃな仕様。なので早々に捨てられる不憫なスキル。ちなみにLv4では、臭わない悪臭という不思議なものを出せるようになる。実態は無臭の毒ガスである。


【デュエット】(8章) 歌を歌うと二重唱になるスキル。育てると【並列詠唱】に進化する。これは同じ呪文を同時に複数詠唱する――すなわち、全く同時に同じ魔法を複数撃つ――スキルである。ただし、スキルの内容が内容なので、進化先に気付く者は稀。

 なお、類似したスキルに【二枚舌】が進化した【積層詠唱】があるが、こちらは一つの呪文を複数に分割して同時に詠唱する、すなわち詠唱時間の短縮につながるスキルである。


般若心経(はんにゃしんぎょう)】(8章) 般若心経(はんにゃしんぎょう)を唱える。シュウイは実際に般若心経(はんにゃしんぎょう)を知っていたため、一回唱えたらLvMaxになった。


《弓術(基礎)》(16章) クロスボウを使用していたら習得したスキル。レアスキルではない。洋弓や和弓を扱う【弓術】というアーツではなく、その基礎となる構えや筋肉の使い方を最適化するスキルである。


《狙撃(基礎)》(16章) クロスボウを使用していたら習得したスキル。レアスキルではない。


《投擲》(16章) ボーラを使用していたら習得したスキル。レアスキルではない。


《従魔術(仮免許)》(8章) モンスターを従魔化できるアーツ。ユニーククエスト「解放の呪歌」をクリアした事で取得した。実際に【テイム】のスキルを使用するまでは仮免許のままである。


《召喚術(仮免許)》(8章) モンスターを召喚できるアーツ。ユニーククエスト「解放の呪歌」をクリアした事で取得した。実際に【サモン】のスキルを使用するまでは仮免許のままである。


《杖術》(16章) 杖を使って闘うアーツ。リアルでの経験に基づいて獲得した。


【器用貧乏】(19章) 技術を要する作業全ての上達を促す。ただし、Lv3以上の技術には効果がない。基礎技術習得の底上げ用(Lv1→Lv3)。保有スキルの数が多いほどその効果は高まり、【器用貧乏】のレベルも上がりやすくなる。

 なお、【器用貧乏】自体のレベルは、Lv3まで底上げしたスキルが5個に達するとLv2に、10個になるとLv3に上昇する。【器用貧乏】がLv3になると、Lv3に達したスキルにも少しずつ底上げの効果を発揮するようになる。ちなみに、15個でLv4、20個でLv5となる。後は5個追加ごとにレベルアップ。


【錬金術(邪道)】(19章) できる事は普通の錬金術と変わらないが、そこへ至る経路が普通とは違う。極端な例だと、現金を原料に魔法金属を作るような事もできる。


【調薬(邪道)】(19章) できる事は普通の調薬と変わらないが、そこへ至る経路が普通とは違う。極端な例だと、現金を原料にポーションを作るような事もできる。


飛礫(つぶて)】(22章) このスキルを育てると、投石紐(スリング)や、造れさえすれば投石機(カタパルト)なども使用可能になる。また、指弾を撃てるようになる。ただし、もう少しメジャーな【投擲(とうてき)】スキルと違い、短剣や槍などは投げられない。


【擬態】(22章) 石や草木、他の動物などに化けるスキル。動かないものでも草木のような生物なら化ける事ができるが、石などの無生物への擬態はワンランク効果が落ちる。ミミックジャガーを(たお)した時に強奪した。

 ちなみに、似たようなスキルに【偽装】があるが、こっちは自分だけでなく第三者や物品にまで効果がある反面、動物に化ける事はできない。Lv2まではじっとしていないと効果がないが、本当に擬態が効いているのかどうか自分では判らないため、結構度胸試しの面があるスキル。


【ウェイトコントロール】(22章) Lv1では自分および触れている物の重さを、五秒間だけ二割増しにする。Lv2では五秒間だけ四割り増しにするか、二割ほど軽くする。Lv3では十秒|(あるいはそれ以下)の間だけ二倍にするか、四割ほど軽くする。クールタイムはスキル発動時間の二倍。


《隠蔽》(24章) 背景の中に身体を隠すスキル。レアスキルではないが、ギャンビットグリズリーとレッドタイガーを(たお)した際にそれぞれ強奪した。


【疾駆】(24章) 疾走するスキル。モンスターの中にはこのスキルを持つものも多いが、人族は保有していないスキル。その理由は、四本脚での疾駆スキルであるため。一度四本脚でスキルを使用しておけば、二本脚での走行にも適用できる。ただし四本脚の時より若干スピードが落ちる。ストームウルフを(たお)した際に強奪した。


《給水》(24章) 最寄りの水場――無ければ空気中の水蒸気――から水を転送するスキル。水魔法から派生独立。ゴミや汚れの混入はほとんど(・・・・)無い。しかしその一方で、本来の水には含まれていた(筈の)『活力』はほとんど含まれていない。レアスキルではないが、運営の策謀によってクエスト報酬として取得した。


聴耳(ききみみ)()(きん)】(28章) 動物や魔物(モンスター)の話している言葉が理解できる。ただし、相手がエネミー扱いの場合は効果が無い。


【古道具屋】(28章) アイテムの来歴――以前の所有者の名前や使用状況など――が判る。

※これと【イカサマ破り】を併用すれば、ぼったくられる事はほぼ無い。

※限定的だが【鑑定】の代わりに使える。ただし、未使用の新品に対しては効果が無い。


【火魔法(オーク)】(28章) オークメイジから奪った火魔法のスキルセット。人間の使う火魔法とは違って多彩な技を持たず、ファイアーボール、ファイアーランス、ファイアーウォールの三つだけからなる。単純であるが故にそのままではアーツに進化する事は無い。ただし、人間より魔力量の小さなオークでも使用できるように発動コストが小さく、発動が早いという特長がある。人間であるシュウイ――魔力量はオークより多い――がこのスキルセットを使いこなした場合、一発の威力は上がらずに弾数が増える。


【土魔法(ホビン)】(31章) ホビン(ホブゴブリン)から感謝と(ゆう)()の印として貰った土魔法のアーツ。ロックバレット、アースランス、アースウォールの三つだけからなる。ホビン(ホブゴブリン)の最大魔力量は概して人間より小さいため、威力の点では人間の魔法に劣るが、その反面で速さや精密操作の点では人間の魔法を上回っている。人間であるシュウイがこのスキルセットを使いこなした場合、一発の威力は上がらずに持続時間が延びる。

 このスキルを得た時点での名称は「~(ホブゴブリン)」であったが、シュウイがホブゴブリンの正式名称を知った時点で表記が変更された。


【水魔法(ホビン)】(31章) ホビン(ホブゴブリン)から感謝と(ゆう)()の印として貰った水魔法のアーツ。ウォータースラッシュ、ウォーターニードル、ウォーターウォールの三つからなる。ホビン(ホブゴブリン)の最大魔力量は概して人間より小さいため、威力の点では人間の魔法に劣るが、その反面で速さや精密操作の点では人間の魔法を上回っている。人間であるシュウイがこのスキルセットを使いこなした場合、一発の威力は上がらずに持続時間が延びる。

 このスキルを得た時点での名称は「~(ホブゴブリン)」であったが、シュウイがホブゴブリンの正式名称を知った時点で表記が変更された。


《大食い》(34章) 沢山食べる事ができる。オークキングから強奪したスキル。満腹度を百パーセント以上にすると、HPやMPだけでなく、筋力などのステータス値が超過量に応じて一定時間増加する。食べた量によって変化するのは持続時間だけで、強化の度合いは変わらず。ただし、レベルが上がるにつれて強化量も大きくなる。

 大口開けて料理を呑み込むようなスキルでも、食べる速度が倍速になるようなスキルでもなく、普通のペースで普通に食べているようにしか見えないのだが、食べ物がどんどん減っていく。


【ファイアーランス(オーク)】(34章) オークメイジの一匹から奪ったスキル。既に強奪済みの【火魔法(オーク)】に統合された。


【闇魔法の素地(オーク)】(34章) オークメイジの一匹から奪ったスキル。アクティブスキル(91章)。闇魔法を修得する素養を得る。このスキル単独ではほとんど役に立たないが、入手直後から闇魔法に対する耐性が少しだけ上がり、闇魔法に対する忌避感を感じる度合いが少し減る。また、サモナーやテイマーがこのスキルを持っていると、契約できる従魔の選択肢が広がる。

 人間よりも魔力量の小さいオーク向けなので、人間向けバージョンよりもMP消費が少ない。また、魔族であり闇魔法の適性が人間より高いオーク向けなだけに、人間向けバージョンよりもよりも闇魔法を得易くなっている。

【素地】スキルには元々魔法の発動に関わる条件の適正化という効果があり、魔法攻撃に対応する素地スキルを持っている場合に限り、その素地スキルが【打撃力上昇】の効果を魔法攻撃にまで拡張するという隠し効果がある。ただしモンスター版の【闇魔法の素地】は、モンスター用の【素地】スキルを一々整備するのが面倒だったという開発側の事情から、属性に(かか)わらず全てのモンスター魔法を強化するようになっている。

 ちなみに【~の素地】というスキルは、プレイヤーはほとんど取得せずにいきなりスキルを修得するが、NPCはこのスキルを得た段階でそのスキルやアーツの訓練を始め、鍛錬を積んで獲得に至る場合がほとんどである。ただし、持っているとスキルの習熟や、その系統のスキルを拾う確率が僅かに上がるので、それを期待して取得する者もいる。


《暗器術 初級》(34章) 以前から使用していたバグ・ナクやボーラに加えて、オーク相手に吹き矢を使用した事でアーツとして獲得した。ちなみにこのアーツを獲得する条件は、独立した武器術として扱われていない隠し武器――これがつまり暗器である――三種類を使用して三体以上の敵を倒す事である。


《木登り》(37章) ツリーフェットから教えられて拾得したスキル。


《聖魔法 初級》(41章) 墓掘りクエストの報酬として得たスキル。レアスキルではない。


死霊術(ネクロマンシー)|(聖)】(41章) 人魂をテイムするという裏ルートで入手したスキル。妙な裏ルートで獲得したとはいえ、死霊術(ネクロマンシー)自体は本来レアスキルではない。ただ、他の魔法を保有している場合はその魔法の属性に影響される(後述)という設定と、シュウイが保有している「人間の」魔法が聖魔法しか無かった事、更に、「霊魂の友誼」を得ている事などから、死霊術(ネクロマンシー)|(聖)という想定外のスキルに化けた。霊魂が現世に留まる事を不当として浄霊を勧める聖魔法と、霊魂や屍体を使役する事を目指す死霊術(ネクロマンシー)は、本来は(あい)()れない筈なのだが……。

 ちなみに、従魔術や召喚術では様々な属性を持つ従魔を使役できるが、死霊術では――使い方によっては非常に強力であるが――闇属性の従魔しか使役できない。その戦術上の欠点を埋めるために、死霊術取得の時点で術者が持つ魔法のうち最も強い魔法の属性が、使役するアンデッドに与えられるような設定になっている。取得時に術者が魔法を持っていない場合は、その後最初に取得した魔法の属性が反映されるようになる。


【使役術】(41章) 従魔術・召喚術・死霊術の三つが統合された上位アーツ。メモリーのリソースを空けるために運営が設定したのだが、まさか実際に現れるとは思っていなかった様子。人外を使役する前掲三アーツに加えて、人使いが巧くなったり大衆への影響力を強めたりという【カリスマ】の能力も発揮するようになる。表示させておくと色々やばいアーツである。


《霊水》(45章) 水汲みクエスト達成の際に、泉の精霊から謝罪として貰ったスキル。なお、以前に保有していた《給水》は、この《霊水》に統合された。


《平衡感覚》(38章タクマ) タクマがシュウイの忠告を受けて取得した補助スキル。戦闘時などにバランスを崩しにくくなる。パッシブスキルではないが、MP消費が少ないため出しっ放しにしておけるので、パッシブスキルと同じような感覚で使える。


《アイテムボックス》物品を収納するスキル。レアスキルではない。「黙示録(アポカリプス)」のエレミヤが保有している。アイテムバッグよりも種類も数も多く収納できる。実は空間魔法の一つ。類似した他のスキルを集めると、【空間魔法(初級)】のアーツを獲得する。空間魔法は、この方法以外では獲得できない隠しアーツ。

 《アイテムボックス》はレアスキル扱いでないため、シュウイが獲得する事はあるまいと、従って空間魔法がシュウイの手に落ちる事はあるまいと考えられていた。ところが、シュウイが盗賊を討伐した時に盗賊の持つアイテムバッグを一緒に切り裂いてしまい、これが魔法持ちのモンスターを討伐したのと同等と見なされてしまって、【アイテムボックス】のスキルを強奪してしまう。と同時に、効果が付与された道具を破壊する事で付与されたスキルを奪う事が明らかになり、楽観していた運営管理室は一転して恐慌状態に陥った。


【福笑い】(55章) 笑うと幸運値が微上昇する。作り笑い不可。


【掘り出し物】(55章) 獲得したアイテムなどが値打ちものである確率が微上昇する。


【堆肥作り】(55章) 有機物、もしくは有機物に富んだ土を堆肥に変える。レベル1では団粒構造の形成による土の膨軟化、レベル2からはそれに加えて土への魔力の浸潤ができる。有機肥料が作れるのはレベル3から。更にレベルが上がると、岩のようなものまで対象に含める事ができる。

 ゴーレムなどは身体を維持できなくなって崩壊し、核まで堆肥に変えられて消滅する。ゴーレムの天敵のようなスキルであるが、その反面で素材を取る事はできなくなる。

 レベル1では射程は1m以内だが、これはレベルと共に上昇する。


【ろくろ首】(55章) 首が伸びる。偵察に便利。


【メビウスの壁】(55章) 塀の表と裏を往き来できる壁抜けスキル。ただし、閉鎖空間の壁には通用しない。洞窟のような開放空間の壁なら壁抜けできる。ただし、裏側のどこに出るかは判らない。

 レベルによって通り抜けられる壁の厚さが増す。Lv1では精々紙一枚。Lv3でも厚さ一センチメートルと微妙(十ミリの装甲板ならそれなり?)なため、育てるのが意外と難しい。ただ、蜘蛛の巣は壁扱いになるため、それに気付いたシュウイは山林で活動する時に使用してレベルを上げる事に成功した。


【整理整頓】(55章) 片付け物が上手になる。Lv3まで育てると、色々と化けるスキル。例えば隠し扉や罠などの存在を感知できるようになり、二重に保有しているスキルを一つに統合したり、アイテムバッグに収納するものを任意にパッケージ化して実効容量を増やしたりできる。ただし、これらはヘルプファイルにも記載されておらず、全てプレイヤーの自助努力によって解明していかねばならないため、それほど重要なスキルだとは見なされていない。


(かい)(しゃ)剣術】(60章タクマ) 【捕り手術】から派生進化したスキルで、剣術系のスキルを持っている事が取得の条件になる。元々【双剣術】を持っていたタクマが取得。【捕り手術】を【(かい)(しゃ)剣術】に進化させた場合、元の【捕り手術】は消滅する。


【捕り手術】(62章) このスキル自体は、弟子入りクエストの結果60章でタクマが取得している。NPCによる指導クエストクリアーの報酬であり、普通にSPを支払っての取得は出来ない。


【奪刀術EX】(62章)【掏摸】と【捕り手術】の相互作用によって生まれた新しいスキル。


《鑑定》(78章) 拾った途端に他の鑑定系スキルと統合されて、【鑑定EX】に化けた。


《化石》(81章) 石に変わる。擬態性能が高く、Lv1の【化石】はLv3以上の【看破】持ちでないと見破れない。術者の主観ではただ動かずに立っているだけなのだが、他の人間からは石に見えるらしい。

 有用なスキルではあるのだが、術者本人にはその効果が実感できず、またパーティメンバーも同じように感じる。説明文を見ても、石に擬態するとしか書いてない。敵性存在以外にはその効果が判らない仕様のため、何の効果も無しとして捨てられる事が多い。

 【石化】と間違えて取るプレイヤーが多いが、間違いに気付くと大抵は腹立ち紛れに捨てるため、現実的にはレアスキル扱いになっている。


【歌舞の心得】(81章) 歌と踊りが上達し易くなる。【踊術】を取得するためには必須のスキル。


【着痩せ】(81章) 着痩せして見える。育てるとステータスをナチュラルに低く偽装する効果を発揮するが、その反面で【威圧】などの効果も低下する。また、重ね着をすると効果がアップする。

 女性陣からは大人気のスキルで、これを捨てる女性プレイヤーは少ない。また、女性プレイヤーの目の前でこれを捨てた男性プレイヤーは、得てして物凄い目で睨まれる。


【左右】(81章) 左と右を取り違えさせる。聞いただけだと地味に思えるが、戦闘中にこれをかけられると最悪。また、本来の効果として、左右両利きに「なる」という利点もある。


《掃除》(81章) 掃除が上手になる。レアスキルではない。以外と人気が高いスキルで、拠点を構えて活動している生産職だと、持っている者も少なくない。


暴走(スタンピード)】(81章) 短時間だけ小動物の暴走(スタンピード)を召喚できる。 Lv1ではゴキブリの群れを三十秒間、Lv2ではゴキブリの他にネズミの群れを四十秒間、Lv3では更にネコの群れを五十秒間、Lv4ではハチの群れを一分間召喚できる。どれも町で使ったらちょっとしたテロになる。

 使用に際しては、最初に暴走の方向もしくは目的地を設定するようになっており、自分を起点としてその方向にスタンピードを召喚できる。群れの進行方向は一方向だけ。

 女性陣からのブーイングが酷いスキルで、町中での使用を厳禁されている。

 使用前の説明では〝暴走に寄与する〟とだけしか書かれておらず、内容が判りにくくなっているのは仕様。一度使用すると、スキル名に【暴走(スタンピード)】と振り仮名が付くようになっている。


【モグラ叩き】(81章) 指定したターゲットの周りの地面から多数のモグラがヒョコヒョコ飛び出し、踏みつけると爆発する。モグラの数はスキルのレベルに依存して増え、最初は一匹だけだが、Lv2では五匹、Lv3では十匹と増えていく。爆発の威力もスキルレベル依存なので、Lv3ではちょっとした地雷原となる。しかも、一匹のモグラが爆発すると、その近くのモグラが連鎖的に誘爆するようになっている。腹の立つ事に、モグラの出現する範囲もスキルレベルに従って拡大するため、Lv3ともなると飛び越えるのも難しい。

 更に嫌らしい事に、モグラが出現する地点は固定ではなくランダムで、どこに現れるのか見当が付かない。現れたモグラを踏まない限り爆発は起きないので、運さえ好ければ地雷原を突破するのも夢ではない。……まぁ、実際には「見果てぬ夢」なのであるが。

 ただし、スキルの効果は永続的ではないので、時間が経つと消える。尤も、その持続時間もスキルレベルに依存して延びる。

 最初に出て来るモグラは一匹だけなので、使えないとして捨てられる事の多いスキル。【地雷敷設】と併用すると凶悪。


【優柔不断】(81章) 身体の弾力性が高まり、刃物では斬れないようになる。レベルが上がると斬撃だけでなく打撃にも耐性を持つようになる。

 ただし、スキルを鍛えるためには斬撃攻撃を受ける必要があり、なおかつ仲間からの攻撃に対して発動しないのは、フレンドリーファイアの回避と同じ。故に中々レベルアップさせる事ができない事も、このスキルが捨てられる理由となっている。

※有力なスキルだが、説明文には「優柔不断になる」としか書かれていないため、使用せずに捨てるプレイヤーが多い。運営の罠である。


《伐採》(81章) 木を伐り倒す事ができる。このスキル無しでも木は伐れるが、その場合に回収できるのはドロップ品としての木材だけ。【伐採】を持っていると、丸太としての回収が可能になる。

 有用なスキルではあるが、冒険者だと使いどころが限られるため、特に序盤では捨てられる事が多い。生産を目指すプレイヤーはキャラクリ画面で取得しているので、拾ってもダブりを嫌がって、やはり捨てられる事が多いという不遇なスキル。


《平衡感覚》(81章) 平衡感覚が優れるようになる。初登場は三十八章4話で、匠たちが取得。パッシブスキルではないが、MP消費が少ないため出しっ放しにしておけるので、パッシブスキルと同じような感覚で使える。


《男の手料理》(81章) 男の手料理が上達する。Lv1では火加減と塩加減に特化している。


暴走(スタンピード)】(81章) 短時間だけ小動物の暴走(スタンピード)を召喚できる。 Lv1ではゴキブリの群れを三十秒間、Lv2ではゴキブリの他にネズミの群れを四十秒間、Lv3では更にネコの群れを五十秒間、Lv4ではハチの群れを一分間召喚できる。どれも町で使ったらちょっとしたテロになる。

 使用に際しては、最初に暴走の方向もしくは目的地を設定するようになっており、自分を起点としてその方向にスタンピードを召喚できる。群れの進行方向は一方向だけ。

 女性陣からのブーイングが酷いスキルで、町中での使用を厳禁されている。

 使用前の説明では〝暴走に寄与する〟とだけしか書かれておらず、内容が判りにくくなっているのは仕様。一度使用すると、スキル名に【暴走(スタンピード)】と振り仮名が付くようになっている。

 似た名前のスキルに【暴発】がある。運営が狙ってのネーミングではないが、これはこれで面白いという判断でそのままに。


【暴発】(92章) 遊び人の固有(ユニーク)スキル。使用してもいないスキルが確率で暴発するというものであるが、その結果は必ずしも悪いものではないという、毀誉褒貶に困るスキル


【ファンブル】(92章) 遊び人の職業固有スキル。確率でスキルがファンブルするが、それ以外にも取ろうと思った行動がファンブルして、全然別の行動になる事がある。ただし、その結果は必ずしも悪いものではないという、毀誉褒貶に困るスキル。スキル扱いになっているが、スキルと言うより体質とか呪いみたいなもの。なのでレベルアップはしない。


《遊興術 初級》(92章) 遊び人に就職すると手に入るスキル。場所を選ばずにゲームや手品が使えるようになる。固有スキルではないが、遊び人以外はほぼ使いどころの無いスキル。


《演奏(基礎)》(94章) 吟遊詩人などの芸能系プレイヤー向けに用意されているスキル。キャラクタークリエイトの時点で取得する事はできず、必修課題に当たる幾つかの楽句(フレーズ)を修得する事で、初めて【演奏(基礎)】の取得が可能になる。取得後には幾つかの楽句(フレーズ)が改めて課題として提示されるが、これらをどれだけスムーズに演奏できるかがレベルアップの肝となる。


《ダンジョンアタックの心得》(105章) チュートリアルダンジョン初攻略の報酬として貰ったスキル。


《魔力消費低減》(105章) レアではないコモンスキル。通常ならシュウイは拾いにくいスキルなのだが、キャンプの行き帰りに瑞葉が拾って捨てたのを、【スキルコレクター】が拾い直す事で獲得した。パッシブスキル。


《魔力察知》(105章) レアではないコモンスキル。通常ならシュウイは拾いにくいスキルなのだが、キャンプの行き帰りに瑞葉が拾って捨てたのを、【スキルコレクター】が拾い直す事で獲得した。

 本来が警戒や探知のためのスキルなので、誤作動を避けるために、初回以外は自分の魔力には反応しないようになっている……というのが運営の公式説明であるが、これは実際には、自分で魔法の発動と終了を繰り返して、それを察知させてのレベルアップという手を封じるための方便。


《耐久力上昇》(105章) レアでこそないが、そこそこ珍しいコモンスキル。通常ならシュウイは拾いにくいスキルなのだが、キャンプの行き帰りに瑞葉が拾って捨てたのを、【スキルコレクター】が拾い直す事で獲得した。

 【防御力上昇】と間違えられ易いが、こちらは単に物理的な衝撃だけではなく、疲労や空腹に対する耐久力もアップする。軽く何かにぶつかったり、或いは高いところから飛び降りた際の着地の衝撃なども「物理的な衝撃」としてカウントしてくれるため、レベルアップの手間はかからない。ただし、その程度ではレベルアップのペースは遅くなる。シュウイは高レベルの【器用貧乏】の恩恵に(あずか)る事で、早めにレベルアップする事ができている。


《打撃力上昇》(105章) レアではないコモンスキル。通常ならシュウイは拾いにくいスキルなのだが、キャンプの行き帰りに瑞葉が拾って捨てたのを、【スキルコレクター】が拾い直す事で獲得した。パッシブスキル。


《ファイアーランス》(105章) レアではないコモンスキル。通常ならシュウイは拾いにくいスキルなのだが、キャンプの行き帰りに瑞葉が拾って捨てたのを、【スキルコレクター】が拾い直す事で獲得した。


(ふくろう)の目》(105章) レアではないコモンスキル。通常ならシュウイは拾いにくいスキルなのだが、キャンプの行き帰りに瑞葉が拾って捨てたのを、【スキルコレクター】が拾い直す事で獲得した。

 ちなみに【闇魔法の素地】を持っていると、「闇」繋がりで【(ふくろう)の目】のレベルアップも早くなったりする。


《追跡》(105章) レアでこそないが、そこそこ珍しいコモンスキル。通常ならシュウイは拾いにくいスキルなのだが、キャンプの行き帰りに瑞葉が拾って捨てたのを、【スキルコレクター】が拾い直す事で獲得した。


()き酒】(105章) 酒の種類と品質を評価できるスキル。レアスキルではあるが、鯨飲馬食系の行動を採っていると拾う事ができる。シュウイはキャンプの帰りにトンの町で拾った。

 レベルアップに伴い、まず酒に紛れた不純物、例えば毒などを感知する事ができるようになり、次いで酒以外の飲料や食品に含まれる成分や夾雑物をも感知する事ができるようになる。


《研磨》(110章) エンジュが宝石加工用に取得したスキル。ただし宝石加工専用のスキルではなく、加工対象は木や骨・牙といったものにも及ぶ。


《彫刻》(110章) エンジュが宝石加工用に取得したスキル。ただし宝石加工専用のスキルではなく、加工対象は木や骨・牙といったものにも及ぶ。


《ウォーターヒール》(109・110章) 【水魔法】の【治癒(ヒール)】。会話の中で登場。


《ウィンドヒール》(109・110章) 【風魔法】の【治癒(ヒール)】。会話の中で登場。


《グリーンヒール》(110章) 【木魔法】の【治癒(ヒール)】。会話の中で登場。


《ガイアヒール》(110章) 【土魔法】の【治癒(ヒール)】。会話の中で登場。


焼却(インシネレイション)》(110章) 【風魔法】の()毒系スキル。会話の中で登場。


《採血》(118章) モンスターや動物からの採血が可能になるスキル。このスキルを持っていると、(たお)したモンスターや動物の屍体が消える前に、極めて高い確率で血液を――通常のドロップとは別に――得る事ができる。ナンの町の冒険者から採血のコツを聞く事で入手できた。特に入手困難なスキルではないが、ケインたち以前に採血に関して質問した者がいなかったため、準レアスキルのようになっていた。

 ケインたちが協力パーティにも取得法を教えた事で、少しずつ広まる気配を見せている。


【船倉】(115,119章) サンチェスが持つスキルで、彼の海賊船の船倉へ通じるゲートを超空間的に開くスキル。【アイテムバッグ】などとは比較にならぬほど大量の荷物を収納できる。ただし収納先は異空間ではなく現空間。

 サンチェス専用のスキルであり、類似のスキルがあるのかどうかは不明。


【聖女のウィンク】タコ平が拾ったバフ系のレアスキル。ウィンクをすると、「聖女」が持つバフ・ヒール系のスキルの劣化版がランダムに(・・・・・)発動する。同時に、極々弱い【魅了(チャーム)】の効果も付与される。


《身体強化》(124章) 身体機能を強化する。コモンスキル。


《生命探知》(118章) ナンの町の駆け出し冒険者の少女が持っていたスキル。人命救助に使用された。


《掘削》(124章) 穴を掘るスキルだが、道具を使っての穴掘りには補正がかからないというトラップがある。


【整地】土魔法系のスキルだが、地面の整地・平坦化に特化しており、土木工事の現場などでは重宝されるスキル。レベルが上がると広範囲を一気に整地できる。

 逆に言うと、土木作業員以外からは顧みられる事の少ないスキル

 レベルが低いうちは自分の進んだ後ろのみしか整地できず、しかもスキル発動中は歩くのにも負荷が掛かる。その姿が「重いコンダラ」を引いている様に似ているというので、一部のプレイヤーからは「コンダラ」という名で呼ばれる。【修羅】と並んでコンダラ系スキルの双璧と呼ばれている。


【早口言葉】(124章) 早口言葉が巧くなる。育てると高速詠唱に進化する。


【舌先三寸】話術系スキルおよび味覚系スキルに対する補助スキルだが、幾つかの地雷条件を備えている。

 まず第一に、補助スキルという性質上、該当する話術系スキルか味覚系スキルを持たない、そして今後も持つ予定の無い者にとっては、単に無用の長物でしかない。 第二に、〝話術系スキルと味覚系スキルの双方を補助する〟という設定になっているため、経験値が自動的にそれらに振り分けられる事になる。

 具体的に言えば、詠唱関連のスキルを伸ばしたいのに、偶々(たまたま)持っていた【利き酒】スキルや【(たん)()(ばい)】スキル――そんなスキルがあるのかどうかは知らないが、例えばバナナの叩き売りなど――にも経験値が否応無しに振り分けられる結果、本命である詠唱スキルの成長が抑えられる……という、良いのか悪いのか判じかねる結果をもたらす事になる。

 第三に、これが或る意味一番の問題点なのだが、【舌先三寸】が効果を及ぼす対象は、話術系か味覚系の「スキル(・・・)」のみ。早い話が、通常の魔法スキルの「詠唱」には、何ら効果を及ぼさない(・・・・・)のである。

※歌や詠唱も対象 


《修羅》準レアスキル。魔力のフィールドを地面から少し浮かせた状態で展開し、(そり)のように積み荷を運ぶスキル。「修羅」の名前は闘神ではなく古代の運搬道具にちなむが、前者と誤解して取得し、ぬか喜びさせられた挙げ句に怒って捨てる者が多い。

 地面のデコボコを或る程度無視できるが、対応できるデコボコはレベルに依存する。最初のうちは地上を引き摺る必要があり、結構な力が要る。【整地】と並んでコンダラ系スキルの双璧と呼ばれている。ただしシュウイは【土転び】で摩擦を低減させるという裏技を駆使して、楽々と引き摺る事に成功する。

 Lv3にまで上がると、重い荷物を運ぶ時のアシストスキルとしても働く。


《バーテンダー》(124章) カクテル作りが巧くなる。保有していると【調薬】にプラス補正がかかる。実は結構人気のあるスキルであるが、スキル枠の制限がきつくなると、惜しまれつつ捨てられるようになる。微レア。


【大道芸】 一種の素地スキルや補助スキルのようなものであるらしい。大道芸タイプの芸能スキルを拾い易くなったり、その成長促進に寄与したりという効果がある。のみならず、通行人を対象とした誘目性の向上という効果もあり、遊び人に限らず芸能系のプレイヤーには福音のようなスキル。遊び人であるタコ平も保有している。

 その一方でスキル枠に制限のある一般プレイヤーにとっては、芸人系スキルを拾い易いというのは、なけなしのスキル枠を食い潰しかねないとして、敬遠される傾向にある。スキルの取得傾向にまで弱いバイアスがかかるらしく、一般的なスキルに出会う確率が低下するとの声もある。(もっと)もこれに対しては、芸能系のスキルを拾う確率が向上した結果、一般スキルに出会う確率が相対的に下がっただけだとの指摘もあり、プレイヤーたちの間でも結論は出ていない。


《裁縫》(125章) 裁縫が上手くなる。


【引っ越し】(125章) 家財道具を纏めて引っ越すスキル。荷作りや荷積みなど、引っ越し作業の手際が良くなる。レベルが上がると、家屋敷全部を引っくるめて持ち運べる。

 レアスキルではあるが、ナンの町復興クエストの期間中は取得が少し容易になった。

 ※【空間魔法(初級)】のアーツに含めるかどうか議論のあったスキルだが、最終的には含めない事になった。ただし、決定後も【空間魔法(初級)】属性のタグが残っていたため、レベル次第ではダンジョンも持ち運ぶ対象にできる事が商用版公開後に判明する。これは運営の想定外で、大騒ぎになった。


《石組み》(125章) 石を組んで石垣などを作れる他、それらを効率的に解体する事もできる。ナンの町の復興に伴って、広く取得が可能になったスキルの一つ。

 実は野営時に(かまど)を作る時にも補正が効くが、そこに拘るようなプレイヤーは少ないため、人気と知名度は今一つ。


消臭(デオドラント)》(125章) 体臭を消すスキル。女性プレイヤーだけでなく、体臭を消せるという事で斥候職やPKプレイヤーにも人気のスキル。ただし、それ以外のプレイヤーからの評価は今一つ。


【エリマキ】(125章) カタカタ表記なのが怪しいが、実はエリマキトカゲのようなエリマキを発現させるスキル。威嚇と視線誘導の効果がある。タコ平の弁によると、〝取るかどうかで壁役を悩ませるスキル〟らしい。


【息継ぎ】(125章) 水面に上がる事無く息継ぎができる。レベルが上がると水中だけでなく、ガスや煙・塵芥の充満する空気中でも問題無く使えるようになる。また、発動していると酸欠の状態異常を緩和できる。実は長大な詠唱をする時にも便利。

 ただし現時点では、そういった〝水中に潜る〟シチュエーションがまだ見つかってない事もあって、保有しているプレイヤーは多くない模様。(もっと)も一部では、〝レベルが上がると水中だけでなく、ガスや煙の中でも呼吸できる〟のではないかという噂もまことしやかに囁かれており、保有者数が読めなくなっているらしい。


《樹医の心得》(125章) 瑞葉が初期ステータスとして取得していたスキル。


【方向音痴】 (127章) Lv1では道に迷う。五回以上迷うとLv2にステップアップする。Lv2では迷わなくなる。Lv3からは相手の方向感覚を狂わせる事ができる。シュウイは【器用貧乏】の効果ですぐにLv3まで上がった。

 その性質上、「迷陣」――行こうとする方向と別の方向に進ませる魔術――を打破する事ができる数少ないスキルである。

※【迷子】は単なるランダム転移だが、【方向音痴】には――

 ①目的地には決して到着しない。

 ②今まで来た事や通った事のある場所は回避され、未知の場所に辿り着く。気付かないうちに横道に逸れるとか。

 ③【迷子】の効果を底上げするパッシブな効果がある。

――という特性がある。スキルというより呪いめいているが、実は(基本的には)アクティブスキルであって発動は任意に決められるので、未知の場所を探索する時には却って重宝する。例えばダンジョンのマッピングなどでこのスキルを使えば、効率的な探索が可能となる。

 Lv1だと同行者には効果が無く、(むし)ろ同行者の事情が或る程度忖度(そんたく)されるようになっている。ちなみに、Lvが上がると同行者まで一緒に迷わせるというのは厄介極まると思うであろうが、実はこの設定によって、スキル保持者が一人だけ迷ってはぐれるという事態を回避できる。それに(そもそも)、この【方向音痴】はアクティブスキルであって、発動のタイミングはスキル保持者が任意に決められるので、実用上それほど厄介な事は無い。

※試そうにも、道を歩いていないと発動もアンロックもできないという悪辣な仕様。

※呪いのようなものだが、レベルが上がると他者の方向感覚を狂わせられるという悪辣な謳い文句に惹かれて育てるものもそこそこいる。

※ただし他人を迷わせるとは言っても、【遠距離発動】という補助スキルを別途取得するか、或いは【方向音痴】のレベルをかなり高めない限り、離れた位置から迷わせるのは無理だと知ると、あっさり捨てられるのが常である。


【水玉模様】 (127章) 対象とするものに一時的に水玉模様を付ける。Lv2からは人間にも付けられる。かけられた相手は、顔といわず髪の毛といわず身体といわず水玉模様になるという、トラウマもののスキル。高確率で相手の怒りと恨みを買う。その性質上、挑発には非常に向いており、ダニエルが羨ましがる事頻り。

 実は、マーキングする事により隠蔽・偽装系のスキルを破る事ができる強力なスキルである。


【水芸】 (127章) 水芸をする。【水魔法】とは背反的で、【水芸】を持っていると【水魔法】が取得できないか育ちにくい。


《お絵描き》 (127章) 絵が上手になる。《似顔絵》が人物画だけなのと違い、静物画からイラストまで幅広くカバーしている。住人(NEC)とのコネを作るのに案外役に立つ他、冒険者ギルドで特殊な依頼を受注できるようになる。また、《似顔絵》や《地図作成》にプラスの補正を及ぼす。


《口笛》 (127章) 口笛が上手くなる。単なる遊芸のように思われるが、合図をしたり鳥の鳴き声を真似たりと、斥候職には存外に使い勝手の良いスキル。


《成長》 (127章) 瑞葉が初期ステータスとして取得していたコモンスキル。自分の成長に補正がかかるのだと思って取得する者が多いが、実際は動植物を成長させるスキルだと知って捨てる者も多い。ただし、使役系のプレイヤーは(むし)ろ好んで取得する。


【爆発】 (127章) 名前の不穏さと裏腹に、爆発のエフェクトを現すだけのスキル。ただし【付着】スキルを持っていると、そのエフェクトを他のものにくっ付ける事ができるため、敵の隠形系スキルを無効化するのに使える。似た名前のスキルに【暴発】がある。運営が狙ってのネーミングではないが、これはこれで面白いという判断でそのままに。


《魔力回復》 (127章) シュウイが最初に取ろうとしていたスキル。瑞葉も初期段階で入手。


《詐称》 (130章) ステータス表記を偽るスキル。名前と職業、犯罪歴(マーカーの色)を擬装する。レッドネーム化する事で取得可能。取得SP高い(>10)。PK職というのは正式な職業ではないので、キャラクタークリエイトでは取得できない。

 一般人向けのスキルではないが、レッドネームプレイヤーから奪われたものなどが、稀に拾われる事がある。SRO(スロウ)では街中でPKできない仕様なので、態々(わざわざ)このスキルを取らないPKプレイヤーも意外と多い。シュウイはPK(ダラク)から奪取した。


《看破》隠蔽・偽装・詐称などで隠された不自然な箇所を見破るスキル。《鑑定》のような事はできないのだが、《鑑定》の上位スキルと間違われる事がある。なので、いくら《鑑定》を育てても、《看破》には進化しない。

 レッドネームプレイヤーに三回殺されると取得可能になる準レアスキルであったが、ダンジョンシステムの解放に伴って、SPを支払う事でも入手が可能になった。


《盗賊》 (130章) ゲームで能くある「シーフ」の能力かと思いきや、文字どおりの「盗賊」の初歩的スキル。なので、悪堕ちが警戒されるだけでなく、そもそも普通なら使いどころに困るスキルなので、捨てられる事が多い。

 育てると普通のシーフと同様に抜け穴や隠し財宝のありかを発見する事ができる他、家を見ただけで大体の造りが読み取れるなど、以外に便利なスキル。シュウイはPK(ダラク)から奪取。


【あっち向いてホイ】 (130章) 視線を他所へ誘導するスキル。シュウイはPK(ダラク)から奪取。


【踊り念仏】 (132章) 念仏踊りを踊るスキル。ただし歌舞・聖魔法・死霊術の何れかのスキルを持っていた場合、その強化および連携発動に寄与する事ができる。


猩々(しょうじょう)】 (132章) 酒に祝福を与える舞踊スキル。この舞を舞うと、Lv1では酒が美味くなり、Lv2ではHPが十パーセント、Lv3では更にMPが十パーセント回復するような効果を酒に付与する。それ以後は回復量が順次増加するようになる。酒飲みやドワーフの間で人気が高いスキル。本来は【踊術】の一スキルであったが、要望が多かったため、このスキル単独でも取得できるようになった。


《リズム感》 (132章) リズム感が高まるパッシブスキル。これを取得していると、例えば鍛冶で素材を叩いて鍛える時などに品質が向上する。


《マッピング》 (132章) 移動した範囲を地図化する。準レアスキル。

※テイマーのメイが初期ステータスとして取得しているスキル。ちなみに、モフモフと出会った場所を記録するために取得した。


《モダンバレエ》 (133章) モダンバレエの上達に寄与するスキル。実は現実世界での技能修得に効果があるかどうかを検証するために、CANTEC社が仕込んだもの。あまり多数を(ばら)()くのもアレだというので、配布総数は少なめにしてある。

 単に配布数が少ないだけで、妙な隠し効果とかは無いので、レアスキル・準レアスキル扱いはされていない。

※ペンチャンの村に仕込んであったが、運営管理室の会話に登場するだけ。


長唄(ながうた)》 (133章) 長唄の上達に寄与するスキル。

※ペンチャンの村に仕込んであったが、運営管理室の会話に登場するだけ。


《ファルセット》 (133章) ファルセット(男性が通常の声域より高い裏声・仮声で歌う唱法)の上達に寄与する。

※ペンチャンの村に仕込んであったが、運営管理室の会話に登場するだけ。


《ピアノ》 (133章) ピアノの上達に寄与するスキル。

※ペンチャンの村に仕込んであったが、運営管理室の会話に登場するだけ。


《アコーディオン》 (133章) アコーディオンの上達に寄与するスキル。

※ペンチャンの村に仕込んであったが、運営管理室の会話に登場するだけ。


【角兵衛獅子】 (133章) 「角兵衛獅子」の技術が向上するレアスキル。Lv3にまで育てると、身体操作全般の技能が向上する。

※運営管理室の会話に登場するだけ。


南京(なんきん)(たま)(すだれ)】 (133章) 「南京(なんきん)(たま)(すだれ)」の技術が向上するレアスキル。使用する毎に器用値(DEX)が上昇するという隠し効果がある。ただし飽くまで【南京(なんきん)(たま)(すだれ)】 によるブースト効果なので、このスキルを捨てると上積みされたDEXも元通りになる。

※運営管理室の会話に登場するだけ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 更新願いします 人が覚えきれないです(´;ω;`) 見比べながら読みたいです たまにスキルも忘れてしまうのでそちらもお願いします!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ