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Run away! 2

トキヒトくんとカナちゃん

作者: 貴幸

ぐだぐだしているのを書きたかっただけ













放課後だ。

今日は雪ちゃんが友達と遊びに行くらしく一人で帰る。


…寂しくなんかない!



「あ、時人だ〜」



「あ、カナちゃん。」



なんというめぐりあわせ。



「あれ、カナちゃんユウトくんは?」



「友達と遊びに行くんだって〜私も行きたかったな…」



「えっ!?」



「どうしたの?」



雪ちゃん浮気疑惑。

やばい、ルックス的にもとしの差的にもユウトくんの方が雪ちゃんに似合うのではっ



「なんか雪ちゃんも同じこと言ってたな〜って」



「えっ!?雪ちゃん浮気!?」



「言葉にしないでよ!!そして付き合ってない!!」



さっき自分で言った。



「まぁいいや、時人さみしいし一緒に帰ろ〜」



軽いな…



「そういえばカナちゃんはハルトさんと帰らないよね。」



「まぁ先(一時間くらい前)に帰ってるしね…」



暗いオーラに少し察した。

そしてその代わりとして一緒に帰れる事ができているユウトくんに同情。



「時人は雪ちゃんとどうなの?」



「えっ!?ど、どうもしないよ!?」



「雪ちゃんお泊まりしてるって言ってたよ〜」



何も食べてないのにむせる。

何故正直に言ったんだ!!!!



「それは漫画を読むためであってですね…」



「どうせ夜中にチャチャコラしたんでしょ?」



カナちゃんは真顔だ。

じょ、女子こえぇ〜…

否定はしないけど。



「ご飯とかは作ってもらったよ…」



「よっ!高島夫妻!」



「親父くさいいじり方やめてよ!」



年下なのに敬語使ってこないのは完全に舐められてる。



「だからタダの友達だって…」



「まだ?」



「………まだ。」



「ヒューヒュー!!!」



言わなきゃよかった…


しかしカナちゃんと話すのはもしかしたら久しぶりかもしれない。


そう思うとなんだか嬉しい気もする。



「今度ハルトさんも誘ってみんなで何処か行こっか。」



「良いね!ハルトさん来てくれるかな…」



少し心配そうな顔をした。



「あ、それは大丈夫、ユウトくんに誘わせればハルトさん絶対来るから。」



「…なんで?」



カナちゃんから出たとは思えない低い声が出る。

秋なのに周りが凍りついた気がした。



「え、えっと…なんでかな…」



三人でたまに学校帰りに寄ったりするがハルトさんは全部オッケーする。

ユウトくんとは他の日にもたまに遊びに行くそうだ。

意外な組み合わせ(殺し殺されたペア)である。



「な、何故ユウトの方が好かれてるの…?やっぱり男の方が好きなの?男なの…?」



カナちゃんはドンドン険悪な表情になっていく。

いや、そっちの方向の人間ではないと思うんだよきっと、きっと。



「でもハルトさん、カナちゃんの事楽しそうに話すよ〜」



瞬時にカナちゃんはこっちを見た。



「え、楽しそうに、え、だっていつも私がいるだけで嫌そうな顔をしているのに…!?」



だんだんカナちゃんがかわいそうになってきた。



「この前ハルトさんのいるとこに登ってくる時途中で落ちたって話を楽しそうに話してたよ」



「あ…そうゆう系…」



すごく落ち込んでいる。

なんとかしなきゃ。


でも死んだ好きな人に似ているって話してた事を言うのはダメな気がする。



「なんかもう…いいや、ハルトさんと付き合うって逆に考えられないし…」



カナちゃんがかわいそうでしょうがない。



「希望は捨てちゃダメだって…!」



「ラブラブカップルにはわからないからーっ!」



「ち、ちげーっ!!」



だんだんカナちゃんを励ます会になってきた。



「あ、時人。」



その声に僕とカナちゃんがすぐさま振り向く。


ハルトさんだ。



「ハ、ハルッ…ハルトさっ、ハルトさっ…」



「なんだよ気持ち悪い。」



ああ、精神がただでさえズタズタなのに…



「私…ハルトさんのなんなんですか…」



「えっ…なにって……邪魔者…?」



カナちゃんが吐血したように見えたのは気のせいだろうか。



「時人…私ちょっくら首つってくる…」



「いやダメだから!もうハルトさんのせいですよ!!」



「知るか…」



「マックとカナちゃんどっちが大切なんですか!!!」



「マック」



これ以上ハルトさんに話させる事は害になる気がする。


あぁ〜ユウトくんいないかな〜


天は僕に微笑んだ。



「あ、時人とハルトじゃん…ってなんでカナといるんだよ!!!カナになにした!!!」



ユウトがいた。

しかし隣には雪ちゃんがいた。


…え?


僕はユウトの胸ぐらをつかむ。



「てめぇ何、人のモノに手出してんだ…」



まさか本当に雪ちゃんに手を出していたとは…



「は!?ちげーよたまたま会ったんだよ!!」



「たまたま会っただけなら一緒に帰ってこねーだろうが何してたんだオラ!!!」



「なんかお前いつもとキャラちげーしてかお前ら付き合ってたのかよやっぱり!!!」



「いや、それは付き合ってない」



「どっちだよ!!!!」



ふと雪ちゃんの方をみると顔を真っ赤にしてこっちを睨んできた。


…いろいろとまずった事を言った気がする。



「私…時人のモノじゃないんだけど……」



「ご、ごめ、ちがっ」



思いっきり殴られた。


女子こえぇ。



「なんでこんな集まってるの…」



知らないうちに五人が集まった。



「俺帰るわ」



「あ、ハルトさん、私も……じゃ、邪魔ですよね、邪魔なんですよね、はい。」



ハルトは少し困った顔でこっちを見た。


あ、ハルトさんが迷ってる、珍しい。


僕は親指を立てた。


レッツ一緒に帰れ。



「帰るぞ…」



「え?…良いんですか!?良いんですか!?」



そう言ってカナはハルトの後を追っていった。


なんだかんだで意識してるのはカナちゃんだけじゃないと思うんだけどな〜…



「俺は…死にたい…」



しまった、ユウトくんをわすれてた。



「ユウトくん告られたりとかしないの?」



「した。」



「え!?」



「した!」



雪が耳元に顔を寄せてくる。

こんな道端で何を!?と思うとただ小声で話してくるだけだった。



「その事で相談してた…だけだから。」



「そ、そっかぁ…」



耳が少しくすぐったい。



「何いちゃついてんだよ」



「い、いちゃついてない!」


「いちゃついてないから!」



被った。



「うっせー!!俺は一人で帰る!!!」



そう言ってユウトは走り出してしまった。



「ユウトくん、告られたの…」



「断るったって」



あまり驚かなかった。



「ユウトっていつ諦めるのかな…カナの事。」



「諦めないんじゃない?」



「だよね…」



何気に二人きりになった。



「ユウトくんと何話したの。」



「告られた事について」



目はうろついている。

わかりやすい。



「嘘つき。」



「だって…」



なんなんだろう、もしかして他に好きな人とか、そうゆう…



「時人、嫉妬?」



「え!?」



少しぎくっとした。



「ち、ちがうしー…」



「付き合ってないもんね。」



「…嫉妬はしてもイイでしょ。」



ユウトといる雪は楽しそうだった。

なんて心の狭い人間なんだろう。



「時人といる時が一番幸せだから。」



雪ちゃんは道路をみながら言った。



「僕も。」








みんなでマックにいこう。

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