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第一話

行き当たりばったりで始めました、

大まかなプロットしかないのでどうなるのかは作者にも読めません、

そんなでもよろしければどうぞ。

そこは魔界の魔王城の玉座、


「飽きた。」


「は?」

答えたのは魔界の宰相、


「大魔王様、今なんと?」


「飽きたと言ったのだ。」


「何にお飽きになられたので?」


「大魔王に。」


「「「「「「ええええええええええええええええええええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」」」」」」


その場にいた文武百官の悲鳴が全土に鳴り響いたとか響かなかったとか…




数千年前、

この土地は荒れ果てていた、

魔族が住むような土地であるが故に荒れ果てていたのか、

それとも魔族が住むから荒れ果てたのかは今となっては誰にも解らなかったが、


魔界ではありとあらゆる土地で魔族どうしが戦っていた、

曰く俺の方が強い、

俺の方が魔力が高い、

俺の方がモテる、

私の方が美人だ、

私の方が可愛い、


切っ掛けはそんな些細なことだったらしい、


らしい、というのはもう誰にも事実は解らないからだ、


さて、

大魔王はそんな時代の中で力も強く、

魔力もあり、

頭も良かった、

そしてそれなりの美男子として生を受けた、


そしてなにより、


人一倍努力家であった、


そんな彼が魔族の中で頭角を現し始めるのも時間の問題だった、


そして彼は魔界を統一することとなる、


その頃から彼は魔王と呼ばれるようになった、


魔界を統一した彼は人界の制圧に乗り出す、


初めは魔族が有利だったが集団戦による各個撃破により魔族は押され始める、


魔王は何故各個人としての能力の高い魔族が力や魔力に劣る人間に負けだしたのか研究をし始める、


そこで彼は戦術を知る、

集団による連携作戦を知る、


連携が上手くいけば1+1が4にも5にもなることを知った、


だが総じて魔族は個人主義が多かった為なかなか連携が出来ずにいた、


彼は一計を案じる、


弱い魔族に連携させ強い魔族を倒させたのだ、


この事実は魔族を驚愕させた、


その後魔王による徹底的な作戦戦術により魔族は連携して人界に攻め込んだ、


地力の違う魔族が連携をすれば結果は明らかだった、


1+1+1+1は10にも20にも成り得たが、

10+10+10+10は1000にも2000にも成ったのだ、


こうして人間は滅びの時を待つだけかと思われた時に、






【勇者が現れた。】




勇者は強かった、

単独で1000の魔族を屠るのは当たり前、

魔族によって侵攻を受けていた地域を救い、

魔王城までも攻め込んだ、


そしてついに魔王との一騎打ちまで持ち込んだのだ、





しかし悲しいかな勇者は所詮人間でしかなかった、


どれだけ強く魔族を屠ったとしても勇者は人間だった、


勇者を支援してくれていた人々がいた、

勇者を応援してくれる小さな子ども達がいた、

勇者の後ろ盾となってくれる人間がいた、


そして勇者にも家族がいた、





その縁のある人達全てが人質となっていた時、


勇者はやはり一人の人間だった。


魔王と戦っても勇者は勝てるかも知れない、

しかし自分と縁のある人間すべてがいなくなった世界で生きていけるほどに勇者は孤独に強くはなかった、


そして勇者は魔王に問う、


「どうすれば彼らの命を救って貰えますか?」





魔王は一言、



「余の妃となれ。」






そして勇者一人の犠牲によって魔族が支配していながらも人は人界でも魔界でも暮らせるようになった、

人間の努力により荒れ果てていた魔界の土地は豊饒の地となり、

人間の王が統治していた頃よりも人の暮らしは楽になった、

それは魔族も同じで魔族と人間が争っていた頃よりも生活が豊かになっていった、


魔王はその頃から大魔王と呼ばれる存在となっていた、


大魔王と勇者の間には子供も生まれ仲睦まじく暮らしていた、

大魔王と勇者の子供はそれぞれの地を治め家族仲もよかった、




そして長い年月が経過した、



大魔王と共に過ごし大魔王の子を産み魔族と近しい存在となった勇者にも死が訪れた、



大魔王はその頃から暇を持て余していた、

統治は上手くいっており不正をするような役人などは魔族にはいなかった、

人間にはいくらか居たがそれも微々たるもので年間で数人処罰される程度だった、

また各地での反乱などはここ数百年聞いた覚えもなかった、




そして冒頭に戻る、



「もう子供に後を継がせてもよかろう?ほれ。」


そう言うと大魔王は一枚の紙を宰相に手渡す、


その紙には統治方法や心得、

何かあった時の対処法など事細かに書いてあった、




大魔王はこうして自由の身となった、



翌日魔王城の前では宰相以下文武百官が大魔王を見送るために勢ぞろいしていた、


「俺も一人の冒険者なんだからそんな風に見送られると困る。」


「いいえ、貴方様は元大魔王でございますその旅立ちの日に何もせぬわけには参りません。」

宰相が答える、


「しかしその旅装でよろしいのですか?」


元大魔王の旅装は勇者が身につけていた装備だった、


「うむ、これを着ているとな、妻と共にいるようでな。」


「その言葉遣いは直したほうがよろしいです。」


実年齢はともかく元大魔王の姿はどう見ても20代だった、


「ああ、解った、ちょっと旅に行ってくる。」


「「「「「行ってらっしゃいませ!!!」」」」」




こうして一冒険者となった元大魔王の冒険は始まった。



キーワードにもありますが一話一話が短いです、

超不定期更新です、


先も見えていません、

できるだけ完結できるようにしたいと思います、

またお会いできることを願って。


ちゃおノシ

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