禁忌の箱編 〜1章〜 彼岸花
俺はなぜ生きてるの?
誰のために生きてるの?
何のために生きてるの?
全てが壊れてしまう前に・・・
テレビ「昨夜午前二時過ぎごろに、男子高生が絞殺されるという事件がおきました。」
ピッ
母「ーー早く学校行きなさい。遅刻するわよ!!」
ーー「分かったよ。」
なにもない田舎道
都会に比べて不便で退屈を紛らわすものはなにもない
僕は、あとどれくらいここにい続けるのだろうか
キーンコーンカーンコーン
前川「おはよう!!ーー君」
ーー「おはよう。」
前川「眠そうだね、なにしてたの?」
ーー「なにって・・・ゲームだょ。」
斉木「おう、前川。ちょっとつきあえや。」
前川「あ、・・ぅん。ちょっといってくるね。」
ーー「・・・あぁ。」
斉木・・・学校に一人必ずいるゴミのような人間。前川みたいな弱く自分に逆らわずそして教師や親に言わないやつ絶好のカモだ
・・・くだらない
次の日
先生「・・・えー、もう皆さん知っている方もいると思いますが昨日、斉木君が亡くなりました。そして山下君原田君が行方不明です。」
クラス「・・・」
・・・・・は?
嘘だろ、なに言ってんだ?
前川「クククッ、ケケケケケケ!!天罰だ!!神隠しに奴らはあったんだ!!」
クラス「!!」
先生「こら!!神隠しなんて迷信だ!!」
ーー「・・・神隠し」
そぅ、この地方には昔から人がよく消えたらしい。
それを、警察でも解決できないので地元の人は神隠しと呼んでいる。
しかし、人が消えるのはもう随分前の事で最近では都市伝説になっていた。
なのに、ここにきて?しかも、イジメをしてきた連中だ。
先生「とにかく、異例の事態なので本日はこれで休校です。みなさん、気をつけて家に帰ってください。」
どうなってんだ?
前川の様子もおかしかった。
仙道「ーー。お前どう思う?クラスで一度にこんな・・・。」
ーー「・・仙道。」
こいつは、仙道解俺のクラスメイトだ。この辺では有名な神社の一人息子。ちなみに、クラスで数少ない友人だ。
ーー「さぁな。俺にもわかんねぇよ。」
仙道「やっぱり、祟りとか?」
ーー「んなわけあるかょ。この世の全ては人がおこしたものだ。」
仙道「だよな。俺、実家が神社だからさ。こういう事起きると近所の年寄りが多く拝みにくるんだよ。」
ーー「そいつは、大変だ。」
?「仙道!!ーー!!」
仙道「おぅ、六花。どした?」
この女の子は、竜紫杏六花この子も友人。ちょっとボーッとしているが、可愛らしい女の子だ。
六花「どした?じゃないよ!!あんなことがあったんだからみんなで帰るべきだよ。」
魔古「確かにね。あたしもそう思う。これは、祟りだよ。」
こっちのこの子は、赤夜魔古この子も友人。祟りとかを強く信じてるとこがあるので多少めんどくさい。
魔古「いるのよ。神はいるの。」
仙道「はは、そうだね。それじゃあ、俺こっちだから。」
六花「あ、あたしはこっち。」
ーー「じゃあ、また。」
仙道「おう!!じゃあな。」
魔古「さよなら。」
ここからは、一人での帰り道。
もうカラスがなき夕日が山に沈んでいく。
田んぼの一本道に咲く一輪の花
ーー「ん?彼岸花か。」
てか、朝来る時咲いてたっけ?
ーー「夕日に照らされて不気味なほど赤くなっているな。」
あれ?彼岸花の別名ってなんだっけ?
ま、いっか。
ー翌日ー
先生「・・・昨夜、仙道解くんが亡くなりました。」
ーー「!!・・・・・・・っな。」
驚きを隠せない俺をよそに魔古が何かを言っていたがこの時の俺には聞こえるはずもなかった。
魔古「もぅ、彼岸花が咲く季節ね。・・・別名、死人花。」
彼岸花の別名は、死人花。
この花が何を意味しこのクラスがどうなり神隠しとどう繋がるかなどこの時の俺は知る由もなかった。