〜最終章〜 悪魔
仰向けに倒れている輪廻を見下ろす形でアリスは立っていた。
アリスの手のひらは、赤く凍傷していた。
こいつ・・・俺を助けるためにわざわざ雪を掘ったのか・・・
輪廻「・・助かったよ。アリス・・。・・・・・!?」
アリスの瞳からは光彩が再び消えていた
輪廻「なぜ、俺を撃ってプロメテウスを守らなかった?」
アリス「・・・」
ポタ
輪廻「・・・お前。」
輪廻の顔に一粒の雫が落ちた
輪廻「泣いてる・・・」
アリスは、必死に喋ろうとしているが口を開いたり閉じたり言葉にならない言葉を喋っていた。
プロメテウスの薬物が再び言葉すらアリスから奪ったのだ。
そして、アリスは泣きながら再び輪廻に銃口をむけた。
輪廻「撃てょ・・お前のいない世界なんて生きていても仕方ねぇ。」
アリス「だめ・・・だょ。・・・あた・しはたぶんもう・・・助からな・い。」
輪廻「・・・」
アリス「もう、口・・しか・・・いうこと・・きかな・・・いの。あたしに・・誰かを亡・・、くす悲しみ・・をあじあわせないで。」
輪廻「・・・お前。」
その言葉が何を意味しなにを求めているのか
輪廻は、悟り納得した。
輪廻は、ボロボロの右手で拳銃を構えた
大雪の中輪廻は泣きながら言った。
輪廻「・・・愛してる」
アリス「う・・れ・・・・しぃ。」
ドーーーーーーーーーーン
大雪の中で神秘的な雪を血が赤く染めあげた
時は戻り現在
ベルゼビュート「どうかなさいましたか?。」
輪廻「・・・いゃ、なんでもない。」
あれからもう一年が経った
今でも後悔してるし正しかったのかなんてわからない
あの後、俺はベルゼビュートに助けられ奴の組織に協力している。
特に理由はない。
ベルゼビュート「さぁ、パンドラが再び暴れ出す前に我々‘‘地獄の黙示録’’が世界に永遠の平和を・・・」
輪廻「あぁ、そうだな。」
きっとその先に、アリスが生きていたら住むにふさわしい場所になっていただろうしな。
ベルゼビュート「行きましょうか。輪・・・おっと、やはり慣れませんね・・まだ。」
ベルゼビュートは慣れないその名を口にするのだった。
ベルゼビュート「行きましょうか。ルシファー。」
ルシファー「あぁ。」
プロメテウス「ンククッ、さぁこれでカリキュラムは終了だよ。アリス」
アリス「そぅ、もうその名を名乗ってもいいのね。」
プロメテウス「あぁ、もちろん。」
アリス「それでお姉様を殺したのはどんな奴?教えてくれる約束よね。」
プロメテウス「あー~ぁ。もちろんだよ。白光輪廻、今はルシファーとなのっているな。」
アリス「そいつがお姉様を・・・殺した!!」
プロメテウス「あぁ、間違いなくね。」
アリス「復讐してやる。必ずだ。」
クククク、覚えていろ白光輪廻貴様にやられた死の恐怖、悲劇と狂気で必ず返す!!
悪魔界最強の名ルシファーを名乗った輪廻
彼の最後は、悪魔にもわからない。
〜fin〜