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〜2章〜 後悔

ーPM2時ー とあるカフェ



輪廻「おぃ、クソガキ。プロメテウスって野郎の顔わかんだろうな。」


アリス「わかるよ。だって、私の先生だから」


輪廻「先生?だと?」


アリス「そ、先生。学校のね。とっても、優しいんだ。」


輪廻「てめぇ、俺が今からそいつになにするかしらねぇわけじゃねぇよな?」


アリス「知ってるよ。殺すんだよね。」


輪廻「それが分かっていながらなんで協力する!!あぁ!?」


だん!!

俺は、机をぶっ叩いた。


アリス「私は、先生が好き。でも、それ以上に妹が大事なの。」


輪廻「妹・・・て、」


アリス「しっ、入ってきた。」


アリスは、直ぐに変装用の帽子とマスクを被った。


プロメテウスという奴は、モデルのような高身長で、メガネをかけていた。目つきは優しく、子供に好かれそうな容姿をしていた。


輪廻「よし、この位置なら俺が拳銃で奴の頭をはじいても店内から直ぐに逃げれる。」


アリス「そういえば、人を殺せばあなたも罪に問われるわよ?」


輪廻「あ?なにあたりまえのこと言ってんだ?俺はすでに人を殺して全国に指名手配されてるぜ。」


所詮それが、大事なものを守る為でも世界には聞こえねぇよな。人を殺したって事実には変わりゃしネェ。


輪廻「さぁーて、やるか!!伏せてろクソガキ!!」


輪廻は、手持ちの爆弾を店内で爆破させた。


ドガーーーーーーーン!!


店外から、悲鳴が聞こえる。


輪廻「・・・、けっ。」


店内中のガラスが割れ、プロメテウスの席の近くにいた人間が爆発の熱でボロボロになっていた。


輪廻「野郎、逃げやがったな。」


あの、一瞬で反応しやがるとは相当な奴だ。

この距離で俺の殺気に気づいた!?


輪廻「カカカ、大した奴だ!!」


さて、めんどいことになる前に逃げるか。


輪廻「おい、クソガキ。逃げるぞ。」


アリス「簡単に言ってくれるけど、コッチはびっくりして立てないって!!」


輪廻「ちっ、しゃぁーねぇな。」


輪廻は、手を差し伸べた


アリス「ん、ありがと!」


輪廻「しかし、どうすかっなー。」


プロメテウスを逃がしちまったから俺はどうすりゃいい?


輪廻「考えてもしょうがねぇ。帰ろ。」


アリス「ん?メールだ。・・・あ、次の指示だよ!!」


輪廻「へーへー。まだ、お役御免ってわけじゃねぇのか。」


にしても、俺らの動きを監視してやがるな。

いくらなんでも、メールが早すぎる。


アリス「お腹すいたぁ~。」


輪廻「その辺の草でもかじってな。」


さて、まだ連中に利用価値があるかだが・・・


アリス「お腹ーーーーー!!お腹お腹お腹お腹お腹お腹お腹お腹お腹お腹お腹お腹お腹お腹お腹お腹お腹お腹お腹お腹お腹お腹お腹お腹お腹お腹お腹お腹!!」


輪廻「だぁーーーー、うっせぇな。飯はホテルについてからだ。」


アリス「ブー」


たく、クソガキが。



ーホテル地下1F レストランー



輪廻「ほら、食えよ。」


アリスは、もじもじしながらこっちを見た。


アリス「お金・・ない。」


輪廻「だしてやるよ。」


アリス「うわーーーい!!いっただっきまーーーーす!!」


アリスは小さな両足をバタバタさせて喜んでいた。


輪廻「はぁ~、たく。」


アリス「んぐっ、もぐっ、おいひー」


輪廻「あーそうかい。そりゃ、良かったな。」


俺は、あの野郎を探している。

俺の大切なものを奪ったあの野郎を俺は・・・見つけ出してぶっ壊してやる。



ー三年前ー


俺はなにも最初から今みたいな人格破綻殺人者になったわけじゃない。

俺にも、普通な毎日があった。

親と過ごし、友達と過ごし、ガールフレンドと過ごす。

変わりばえしない毎日だが嫌いじゃなかった。むしろ、その時の俺はそれが好きだった。

しかし、平穏は・・・崩れた。

あの日、あの嵐の夜。

俺は、自室で寝ていると下から話し声がした。いや、怒鳴り声だったか?


?「それでは、これで全てだと?」


父「あぁ、あんた達にはもう協力できん。さっさとかえってくれ。」


母「あなた・・・」


父「大丈夫だ。」


俺はリビングのドアを開けるとそこにいたのは父、母、そして、長身の顔面が半分焼けた男?だった。その男はトランクを持っていた。


?「貴方方には我々も随分と助けていただいた。しかし、それは仲間内の場合。」


ガチャ


その男は、拳銃を母に向けた。


父「な、なんの真似だ!!」


?「我々の情報がもれるかもしれない。」


父「私達は喋らない!!頼む見逃してくれ。」


ドーーーーーーーーーーン!!


鉛玉が母を貫いた。


父「うおーーーーーーー!!」


?「ニヤッ」


ドンドンドンドン


合計四発の弾丸があたった。


ドシャ


?「もれないという保証がどこにありますか?」


人はこんな簡単に死ぬ・・死・・・・・・しに・・・・・・・・・・・・・・・シ



輪廻「ギャハギャハギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハアハアはあはあはエアハアハアはハアハアおぇ~~」


?「!?・・、なんだガキか。」


そう言って、その男は俺の胸ぐらを掴んでこういった。


?「人の平穏は簡単に終わる。俺が憎いか?憎め、もっと憎め。憎しみこそが人を支える唯一なのだから。」


輪廻「し・・し」


?「精神がいってるな。フン、その憎しみを糧にして俺を殺しにこい!!」


フードで顔はよく見えなかったがあの火傷と声死ぬまで忘れねぇ


・・・





アリス「おいひぃーよ!!」


輪廻「は!!」


ちっ、俺はなにをおもいだしてるんだ。


輪廻「て、口の周りベトベトじゃねーか。ほら、動くな。ふいてやっから。」


俺は、ナフキンでアリスの口をふいてやった。


アリス「ん、ん・・ありがと!」


輪廻「たくっ」



・・・ハッ!!チッ、なに俺は優しくしてんだ。

俺みたいな人殺しが普通の人間みたいに・・笑っちまうぜ。

もう、普通には戻れねぇってのによ




俺は、両親の死後裏世界を生き延び人を殺すことに躊躇することをなくした。


輪廻「そぅさ、・・・もう、戻れねぇんだ。」




人殺しの俺には無様な末路がお似合いか












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