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白光輪廻編 〜1章〜 白き男

この世界は、誰のためにあるんだ?


俺の願いは、叶うのか?


その為には、あとどれだけの努力が必要だ?




あの野郎は、この世界のどこに・・・















時は、ゼロがパンドラを支配して世界に反逆していた頃の話し。


白光輪廻びゃくごうりんね


当時16歳、イギリスのロンドンシティで育ち両親はいない。


?「輪廻くんだね?」


その男は、白衣を身にまとい肩まであるセミロングの金髪に近い茶髪で前髪は真っ直ぐ揃えられていた。


輪廻「あぁ?なんだぁ~、てめぇは。」


?「私は、ベルゼビュート。君に、話があるんだ。」


輪廻「話だと?」


ベルゼビュート「えぇ、大事な大事な話がね。」






ここは、ロンドンシティ。

雪降る街並みが幻想的だ。そして、このしばらく後に俺は生きる意味を知る。


とあるホテル ー604号室ー


輪廻「ぁ~、めんどくさいことになった」


ベルゼビュートの話はこうだった。


ベルゼビュート「我々には、パンドラが邪魔だ。彼らによって我々の組織は痛手をこうむった。率直に言おう。我々の組織に加わり協力してほしい。もちろん、報酬は望むままに。」


輪廻「悪りぃが、金には困っちゃいねぇんだよ。惹かれねぇな、てめぇによ。」


ベルゼビュート「支配・・・、には興味ないかい?」


輪廻「支配だと?」


ベルゼビュート「えぇ、支配です。パンドラを倒せば残るは弱体化した国家群だけです。我々の組織の規模でも十分に牛耳ることが可能です。」


輪廻「・・・、テメェらはその先になにを見ている?」


ベルゼビュート「理想郷の建国です。パンドラは、善人悪人問わずに殺します。彼等は人類がいるから罪が起きる、それならその可能性を消してしまえばいい。というスローガンを掲げています。しかし、それは間違いです。我々は、優しい心を持った『新人類』だけの世界を作りたいのです。それが、理想郷の建国に繋がります。」


輪廻「支配体制で、理想郷ができるとは思えねぇがな。」


ベルゼビュート「できますよ、我々の神を信じその言葉に従い行動すれば世界は平和になるのです。その時こそ、人は仮面を脱ぎ捨て真の自分になれるのですよ」


輪廻「それで?俺はどうしろと?」


ベルゼビュート「貴方には、パンドラのナイトの一人『プロメテウス』を殺してほしい。」


輪廻「人殺しを頼むのかよ。」


ベルゼビュート「無理なら、行動を止めてくれればそれでいいです。」


輪廻「?なんなんだ。」


ベルゼビュート「貴方は分からなくてもいい。行動さえ封じれば我々は、動ける。奴は、毎週末にとあるカフェに決まって現れる。」


輪廻「・・・考えとくよ、要はそいつをなにもほかのことやらせなきゃいいんだろ?」


ベルゼビュート「理解が早くて助かりました。こちらにホテルが用意してありますのでどうぞ。」







て、感じ。


輪廻「っはー、めんどいな。」


あの野郎、そういや神がどうだとか言ってやがったな。


ピーんポーン


!?


あ、そういや後で協力者がくるとか言ってたっけ?

プロメテウスの顔を知ってるやつらしいが、どんな奴だ?


ピンポンピンポンピンポンピンポン


輪廻「はいはい、今出るよ。」


たく、せっかちな野郎だぜ。


ガチャ


?「こんにちわ~!!」


俺の目の前にいる女、いや女の子っていったほうがいいか。ピンクと白のフリフリを着た幼児。


輪廻「てめぇ、いくつだ?」


?「十歳!!」


輪廻「そぅか、じゃあ。」


バタン、ガチャ。


ドンドンドンドンドンドンドンドン


?「こら~~~~!!なんで、閉めるのよ!!あたしは、協力者だぞー!!」






・・・最悪だ。

なんの、ドッキリTVだよ。てか、ペラペラと外で喋りやがって。


ガチャ


輪廻「入れ!!バカが」


?「うわ!?」


俺は、クソガキをベッドに放り投げた


輪廻「お前、なんなんだ」


?「ぶ~、乱暴やめてよね!!」


輪廻「その喋り方やめろ、ウザい。」


?「喋り方?そんなことよりハイ!!これ指令書!!」


輪廻「仕事の内容は聞いてるよ。お前、名前は?」


?「アリスです!!(ニコッ)」


アリスと名のる金髪のガキは満面の笑みで俺を見つめていた。



輪廻「めんどくさいことになった。」


しかし、あの野郎を探せるかもしれない。

その、期待が俺を突き動かしていた。












カツンカツン


ビーーーーーーーー


無機質な扉が開くむこうにはモノトーン調の部屋に、熱帯魚が観賞用としておかれている。

真ん中の机の上には、クリアのチェス板と駒。

向かい合う二人に私は、声をかけた。


クイーン「対戦中に失礼。指示は伝えてきた。」


ゼロ「いや、ちょうど今終わった。」


ゼロが駒をおいた。


ゼロ「・・・チェックメイト」


ケルベロス「・・・参りました。やはり貴方には勝てない。」


ゼロ「それで、プロメテウスは?」


クイーン「問題ない・・だそうだ。」


彼が、我々パンドラのトップ・・・ゼロ。

その素顔は、この世で私しか知らない。


この時点までは・・・



ゼロ「ケルベロス、お前は明日日本に向かえ。」


ケルベロス「日本・・・ですか?いったいなぜです?」


ゼロ「気になる奴がいる。我々を嗅ぎ回るネズミだ。消してこい。」


ケルベロス「部下に任しては、いかがです?」


ゼロ「ビショップ級の奴に行かせたが、残念ながら全滅だ。」


ケルベロス「分かりました。」


クイーン「気をつけろ。その男は、ビショップ級5人を一人で倒した奴だ。これが、その男の顔と名前だ。」


ケルベロス「田辺・・雄大?」


ゼロ「油断するなよ。」


ケルベロス「かしこまりました。」


田辺雄大と天才計画殺人者ケルベロスの戦いはまた別の話し・・・


ケルベロス「世界は、我々パンドラのものです!!!!」



時は、ゼロが世界に反逆して数ヶ月たった頃の話・・・


世界は、誰の色に染まるのか?







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