#6.転入者と新しく力強い仲間
2-B
ここは和泉の隣のクラス…………そしてこのクラスには……
俊二「そういや最近和泉が長崎に良く行ってるらしいね。」
光一「あぁ、何でも新寺学園って所の試合を見ているみたいだね。」
一番&二番バッターを務める双子がいたりする。
2Bクラス男子A「なぁ聞いたか?このクラスに3人の転校生が来るんだとよ!なんでも3人とも野球部らしいぜ?」
2Bクラス男子B「マジか!これなら去年圧勝してたA組にも勝てるかもしれんな!」
俊二「…だってさ。兄貴……」
光一「まぁ…確かに去年はA組にしてやられたからな……」
因みに、雷鳴轟の体育祭は主に学年混合クラス毎の対抗戦となっており……また、クラス替えが無いため同じクラスメートと3年間を過ごす事となっているのだ……
ガラガラガラガラ……
先生「ホラホラ…HRはじめっから席に着けよ~!」
先生が来たことでゾロゾロとクラスのみんなが席につき始める…
先生「えっと……今日からこのクラスに転校してきた子が3人居るからな!紹介するぞ~!みんな…入ってこい!」
先生の号令で入ってきたのは……
俊二「あっ!?」
光一「ん?……あの二人…もしかして」
出海「初めまして!漣西高校から来ました出海龍典です。宜しくお願いします!」
竹田「出海と同じく漣西高校から来ました竹田典人です。お願いします!」
三吉「えっと…長崎の新寺学園から来ました三吉健太です。お願いします……」
俊二「うわぁお……;;;」
光一「マジか…;;」
先生「んと……あ、双子の両脇と窓際が空いてたな。出海は……右の俊二の隣で竹田は左の光一の隣。三吉はあの窓際の奥に座ってくれ。」
出海「はーい!」
竹田「はい!」
三吉「あ、はい……」
ガタガタ……←3人が座る
出海「また会ったね♪」
俊二「まさか転校してくるとは……;;;」
竹田「これから宜しくね!」
光一「うん、宜しく。」
三吉「……(ここの部活は自分に合ってるかなぁ…)」
放課後の野球部にて~
出海「…………と、言うことで今日から雷鳴轟野球部の一員になる出海です。宜しくお願いします!ポジションはピッチャーです!」
竹田「竹田です!宜しくお願いします!ポジションは内野ならどこでも行けます!」
三吉「えと……新寺学園から来ました三吉です。ポジションはキャッチャーやってました。」
監督「そんで…こっちが新入部員だ。」
芝浦「今日から野球部に入部する2Aの芝浦幸太です。基本的にポジションはどこでも行けますけど昔はピッチャーしてました。お願いします!!」
悠「初めまして♪1Cの生田悠です!よろしくです♪」
和泉「あ……悠!?」
悠「どうもです♪満お兄さん♪」
勇気「……どういうことだ?」
和泉「……一応紹介するならコイツは俺の従兄弟だ。あと、男な?」
部員(和泉、悠以外)『ええええええええええええええええええええええええっ!?男おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?(明らかに女だろ!?)』
和泉「まぁ……そりゃそうなるわな。」
悠「宜しくです!ポジションは……ピッチャーですかね。」
宗太「(え!?あんなに可愛いのに男!?……後で告ろうかとも思ってたのに…ちょっと残念……)」
三吉「(こいつ…千島よりも女っぽい……)」
和泉「こりゃ~……楽しくなりそうだな…いろんな意味で……」
監督「そんじゃ…………今日も頑張って練習いくぞー!」
部員『おーーっ!』
監督「あぁ、満と……勇気。お前らは新部員の実力を確認しててくれ。」
和泉「はい!」
勇気「了解です!」
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和泉「…………と、言うことでこれから間単にだけど実力テストを行うよ。」
出海「はい!」
竹田「ういっす!」
三吉「はい…………」
芝丘「おう!」
悠「はーい♪」
和泉「んじゃ……まずは出海、幸太、悠の3人にピッチャーとしての実力を見せてもらおうか?」
そう和泉が言うと、勇気が耳打ちをした…
勇気「出海は大分強いぞ?」
和泉は耳打ちで返した
和泉「俺も見てないからな……念には念をってな。んじゃ、まずは出海!思いきって投げてこい!」
出海「はいっ!」
和泉はキャッチャーゾーンに移動して出海はマウンドに上がった。
出海「行きまーす!」
和泉「おう!まずはストレートでこい!」
出海「はい!……はっ!」
ピシュッ!バシッ!
和泉「(140kmか…それなりにはあるな……)次は持ってる変化球出しまくってくれ。」
出海「はい!!」
ヒュッ!バシッ!
和泉「(カーブ…かなり曲がるな……)」
出海「はっ!」
ヒュッ!パシィッ!
和泉「ほぅ……(ナックルカーブ…落ち幅はかなりだな。)」
出海「次がラストです!……よっ!」
フワッ……パスッ
球を受けた和泉は不思議な感覚に見舞われた……
和泉「うん?(今……浮いた??)今のもう一回頼めるか?」
出海「え??はい……」
フワッ……パスッ
和泉「……オーケイ。(まちがいない……一度上がってから急激に落ちる…これはかなり決め球になるな……)次!悠!」
悠「はーい♪」
出海と悠が入れ替わった
勇気「……(左投げか……)」
悠「いっきまーす♪」
ビシュッ!ズバン!
勇気「っ!?(今の……160kmはあった!?……侮れないな。)」
和泉「うん…相変わらず走ってるな。そんじゃ…変化球!覚えたか?」
悠は苦笑いになりながらも頷いた。
悠「1つならね…;;それっ!」
悠の投げた球は大きく左へそれていき……右に急激に曲がった。
勇気「!! ……(なんなんだ……今の…)」
和泉「……よし、そんじゃ…芝丘!」
芝丘「うん……」
悠と芝丘が入れ替わった……
和泉「遠慮はするな!どんとこい!」
芝丘「…………うん!」
ビシュッ!ズバン!
勇気「(サイドスロー……150kmは出てたか。)」
和泉「うん……良いよ。次は変化球だけど…………」
芝丘「あ……実は無いんだ…………」
和泉「…………分かった。んじゃ、俺は監督にこの分を報告してくるから自主トレしててくれ。」
和泉が立ち去ると勇気は悠の所へ赴き……
勇気「悠君……」
悠「なんですか?先輩♪」
勇気「(本当に男…なんだよな……)君、凄く速い球を投げれるんだね。どうしたらそんな風に投げれるんだい?」
すると悠はう~んと首をかしげながら考えている……
そして、何か思い付いたようで……
悠「特にはしてないですけど……昔水泳やってたんです。それがあるのかも知れません♪」
勇気「……そうか、肩甲骨周りが柔らかいんだな……」
悠「はい♪」
勇気「うん……ありがとう、いいヒントが貰えたよ。」