表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/23

#3.VS漣西高校

11:09…グリーンドーム…


先攻の漣西高校の攻撃…


ウグイス嬢「先攻漣西高校の攻撃です。一番、センター、秋山君。」


秋山「甲子園出場校との練習試合かぁ…惨敗しないようにしないとなぁ;;」


相手の一番バッターの秋山が素振りをしながらバッターボックスに入る…


コーチ「漣西高校野球部は…一昨年新設されて間もないにも関わらず地区大会で設立1年目で決勝進出、その後も2年連続準決勝進出という中々の好成績を収めたチーム…但し、3年間全てにおいて広島魚住高校に破れている。」


泉野『ここは…』


友岡『分かった。』


友岡の第1投目…


友岡「はあっ!」


友岡の投球は内角低めの所へ鋭く入った。


秋山「っ!?」


主審「ストライク!」


漣西監督『あのストレート速いな…;; 攻略出来るのか?;;;』


秋山『相手は速球を中心にしたピッチャーか…なら行けるな。』


続けて第2球目と3球目はボールとなり第4球目…


友岡「はあっ!」


友岡の投球は外角低めに若干甘く入ってしまい…


秋山『絶好球っ!』


カキィン!


秋山に打たれた!


友岡「っ!?」


打球は三遊間を抜けヒットとなった…


ウグイス嬢「二番、ショート、井上君」


井上「…」


二番バッターの井上は随分無口な人のようだ…


井上は第1球、第2球共に見逃し、1ストライク1ボールとなった…


泉野『思ったよりも苦戦してるな…』


泉野は思いきった指示を出した。


友岡『っ!?』


友岡は驚きつつも指示通りに投げた…


ゴスッ…


井上「しまっ!?」


慌てて井上が走り出すも、友岡が打球をしっかり捕球し2塁へ…


パシィ…


2塁審「アウト!」


轟「そりゃっ!」


パシィ。


1塁審「アウト!」


井上「くそぅ…;」


井上は悔しそうにベンチへと戻っていった…


漣西監督『おいおい…バットの芯に当たったはずなのにピッチャーゴロなのかよ;; 凄いな…』


ウグイス嬢「三番、ピッチャー、出海君」


出海「2アウトかぁ…;;; 厳しいな…」


友岡『さてと…ここからが本番だ。』


ピシュッ!


投げた球は外角ギリギリに入った…


主審「ストライク!」


出海「速いし、際どい…」


泉野『次は…』


友岡『了解。』


シュッ!


主審「ボール!」


2球目はほぼ1球目と変わらない場所に入った…


出海「えぇ~…『嘘だろ…;;;』」


その後も同じ場所に投げ続けフルカウントとなった…


友岡『これで…終わりっ!』


ピシュッ!


出海『一か八か打つ!』


スカッ…


出海「んえぇっ!?」


主審「ストライク!バッターアウトォ!」


出海「カーブだった…;;;」



ウグイス嬢「後攻雷鳴轟学園の攻撃です。一番、センター、川合俊二君」


俊二「宜しくね。」


上本「此方こそ…『俊足の俊二…出来るだけ三振に打ち取りたい…』」


出海「はっ!」


出海の一投目は外角一杯から内角に向かって鋭く伸びるカーブだ。


主審「ストライク!」


俊二『凄いカーブだな… でもストレートはそれほど速くないから…』


カキーン!


俊二「打てるっ!」


出海「ゲッ!?」


俊二の打球は一二塁間を抜けてライトヒットとなった…


ウグイス嬢「二番、ライト、川合光一君」


光一「さてと…頑張りますか。」


出海『ここは…得意のあれでゲッツーにしたい…』


上本『ここは送りバントを警戒しないとな…』


上本は内野陣にバントを警戒するように指示をするが…

第1球を投げると同時に俊二がスタート!


上本『読まれた!?』


光一「残念。でもね…素早いのは俊二だけじゃあ無いよ?」


光一がバントをしたと思うと猛ダッシュで進塁をする…


出海「くっ…」


出海が慌てて一塁に送球するも…


一塁審「セーフッ!」


出海「はあっ!?」


そしてよく見ると俊二は既に三塁にいた…


出海『これが…雷鳴轟の攻撃…!』


その後要がサードライナーに倒れるが…


ウグイス嬢「四番、サード、龍崎君。」


龍崎「…」


龍崎は静かにバッターボックスに入った…


上本『凄い威圧感…! コイツは…強いな。』


龍崎『この試合…和泉が居ない今、四番を取り返すチャンスだ…!』


出海『恐い…くっ。』


主審「ボール…フォアボール。」


龍崎「くそっ…『敬遠しやがった…』」


上本「タイム!」


内野陣がマウンドに集まった…


漣西監督『先発の選択…ミスしたか…;;;』


上本「大丈夫か?」


出海「う…うん。ごめん…」


出海はかなり震え怯えていた…

その様子を見た轟は…


轟『あんなにメンタルの弱い先発ピッチャーは初めて見たぞ…敵だけど大丈夫か;;;』


竹田「大丈夫さ。ここから2アウト取れば良いんだよ!」


上本「あの練習した成果をここで発揮するんだ!」


出海「…分かった。」


出海が頷くと、それぞれ元の守備位置に戻った。


主審「プレイ!」


轟『ピッチャーの目付きが…変わった?』


漣西監督『!? …あのモードに入ったか。』


出海『俺は…打ち取る!!』


ピシュッ!

(130km)


主審「ストライク!」


轟『外角低めへのストレート…』


出海「はあっ!」


シュッ!

(140km)


主審「ストライク!」


轟『内角高めのストレートだけど…速い。速くなった!?』


コーチ「!!?? 何が起きているんだ!? 急に球速が速くなった…」


出海「ふんっ!」


出海は渾身の球を投げた!


シュゥッ!


しかし、球はストライクゾーンを離れる…


轟『…失投か?』


と思った矢先!

弧を描いてストライクゾーンに入った!


主審「ストライク!バッターアウトォ!」


轟「んなぁっ!!??」


出海「っしゃああ!」


コーチ「おいおい…何だよあの球筋は。」


そして友岡も出海の投球に振り回され…


主審「バッターアウト! チェンジ!!」


友岡「スゴい…」


出海「さぁて!こっからガンガンいくぞぉぉぉ!!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ