とある日の放課後…………?
~野球部部室~
監督「え~……と、言うわけで近いうちに長崎の新寺学園との練習試合が決まりそうだ。詳しい日時はまた日を追って連絡する。何か質問とかは無いか?」
すると三吉がおずおずと手をあげて……
三吉「あの……俺ここの初めてなんで……よく分からんのんですが…結構新寺学園時代に…部活とか休みがちだったんですけど……」
監督「あぁ、それなら心配要らん。うちはとことん自由だからな。そんなに厳しくはしない。だが……甲子園に行きたいなら練習に参加しろ。」
その答えに三吉は少し顔を曇らせて……
三吉「……了解っす。」
監督「んじゃ、今日も頑張って練習すんぞ!!」
みんな『おうっ!!』
~部活後~
三吉「はぁ……」
三吉がとぼとぼ歩いていると……後ろから誰かが肩を叩いてきた。
三吉「ん?」
和泉「よ、どうしたんだ?顔が暗いぞ?」
和泉だ…
三吉「いやなんでも……ってか和泉って…寮生活じゃねぇの?」
和泉「まぁ、うちは寮に関しても緩いから……」
和泉は苦笑いしている……
三吉「…なら良いけど。」
和泉「……そういやさ、お前んちって…アレだろ?最近広島で噂になってる『MIYOSHI's Kitchen』じゃねぇの?」
すると三吉は驚きを隠せない様子で…
三吉「なんでしってんの!?」
すると和泉はニヤニヤしながら……
和泉「知ってるも何も……俺んちの近くだぜ?最近行列の絶えない店が広島にあるっつって。」
三吉「そうだったんだ……」
和泉「ま、頑張れよ。俺達はそんなに気にはしてないけどさ、練習に来ないのは。」
三吉「……なんで?」
和泉「何で……って言われるとちょっと微妙だけどさ…お前が本当にしたいことをしたいんならそれをすればいいし、俺達がそれを練習で縛ることはしない。それに監督もいってたろ?甲子園に行くんなら練習に参加しろって。」
三吉「……あぁ。」
和泉「なら、本当に甲子園に行きたいんなら練習に参加すりゃいいし……正直そこまで行きたくない、他にもやりたいことがあるってんなら練習に参加せんでもええ。っと…俺はそろそろ戻ってねぇとな……んじゃあな!」
和泉は自分の思いを三吉にぶつけるとそのまま学校寮へと戻っていった
三吉「俺が本当にやりたいこと……」
~学生寮和泉の部屋~
宗太「あ……そういやさ、もうじきあれの季節なんだけど……」
勇気「あ~…そういやそうか……まぁ、時期的には…新寺との練習試合と被さるよな……」
宗太「うん……」
勇気「良いよ、行ったら良いじゃん。」
宗太「え?」
勇気「勿論、帰ってきたらみっちり練習してやるからよ!」
宗太「それじゃあ、母さんに伝えとくね。じゃーねー!」




