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父に殺され異世界へ。  作者: 筅茶
第一章 異世界の数多
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第五話 魔法のいろは

こそっと投稿。

パーティー依頼はホブ・ゴブリンの討伐だったらしいです。

今回すでに終わった後の話なので。

 転生して一週間がたち、ここでの暮らしにも慣れたころ。


「そういえばケンヤのステータスってどうなってるの?」


 確かに見たことないかも。分析眼でなら見れそうだけど、自分のことは見れるのかな?

 あれこれやってみるものの、どうやら自分自身は見ることができないらしい。服とかは見れるんだけどね。と思っていたら、ミレイから


「指輪に『ステータス』っていえば見れるよ」


 早くいってよーと思いつつ『ステータス』と唱える。

 指輪からウィンドウみたいなのができた。ほかの人も見れるみたいだ。


◤名 前:ケンヤ・ヨシモト(吉本健也)

 種 族:人       能力:図書館(ライブラリ)

 ステータス : 力:38 速:34 的中(エイム):36 魔力:40    ◢


 ステータスは初めて見るので、どれくらいなのかはわからない。が、ミレイが一言。


「...高くない?」

「何がですか?」

「いや、『ステータス』の数値、一般人の平均が20くらいなのよ。まだここにきて一週間でしょ?そこまで鍛えてないし、ありえないのよ。特に魔力!魔力は使っただけ伸びるのよ。40はおかしいじゃない!」

 なるほど、自分は一般人の1.5倍くらいあるのか...

「ミカエルが何かしたのかな?」

「あー、バカ神(ミカエル)か...確かにあるかもね...」

「一回聞いてみる?」


 そういいつつ、『神繋がりの笛』を出す。


「そうしよう!じゃ、吹いてくれる?」


   ピィーーーーーーーー


<呼んだ?>

<呼んだ、じゃないでしょーよ!アンタ、ケンヤのステータス弄ったわよね!>

<確かに弄ったよ。でも元の二倍にしただけだよ?>

<それは『だけ』とは言わないの!ったく、それ以外何もしてないわよね!>

<それだけだよ?>

<あっそ、なら大丈夫ね。じゃ、もういいわ。>

<頑張ってねー>


  プツッ


 なるほど、ステータスが全部二倍くらいになってたのか。だから、初めてゴブリンと戦った時、思ったよりも刀を扱えたのか...なんか体が軽いような気がしたんだよな...

 でも、やっぱりミレイもこれまで苦労してきてそうだな...


    ─*─*─*─


「で、なんだけど、ケンヤ魔力が高いじゃない?だから、魔法使えたら強いんじゃないかなーって思うけど、どう?ちょっと待ってね、本取ってくる」


 魔法か...確かにあこがれる。刀だけだと遠距離攻撃できないからね。

 本を持ってきたミレイから、魔法についていろいろ教わる。


「魔法には三系統あるの。攻撃系、治癒系、結界系ね。なぜかは分からないけれど、人によってどれが使えるかが違うの。私は結界系ね。試しになんだけど、この呪文言ってくれない?」


 そういってミレイが指したのは、『風系統』の一番上にある呪文だった。


『吹き荒れる風よ、我が願い叶え給え!』


 その瞬間、部屋の中で強めの風が起こった。


「おおー!ケンヤは攻撃系が使えるみたいね!じゃ、攻撃系の説明していくわね。

 まず、攻撃系魔法には5属性あるの。炎系、水系、雷系、風系、氷系の5つ。水は炎に強く、風は水に強く、雷は風に強く、氷は雷に強く、炎は氷に強い。っていう有利不利の関係があるの。

 基本魔法同士がぶつかると込めた魔力が強いほうが残るんだけど、同じくらいならこの有利なほうが残るわね。


 そして、魔法は合成することもできるの。炎と風で爆炎、水と雷で感電、風と氷で吹雪、雷と炎で雷炎(らいえん)、氷と水で流氷。同じくらいの魔力がぶつかったら、今最初に言ったほうの魔法に吸収されるの。吸収されたら相手の魔法っていうことになるから気を付けてね。」


 魔法は結構複雑になっているらしく、いくつか失われてしまったものもあるみたいだ。


「昔は光属性や闇属性の魔法があったらしいんだよね。なんでもこの2属性は他属性に対する絶対優位性があるらしく、光と闇がぶつかったら打ち消しあうんだって。あまりにも強いから禁忌指定されて、呪文が現代まで伝わっていないの。」


 そんなに強かったのか...

 どの系統も、複雑になるにつれて呪文が長くなる。一部の魔法使いは呪文を省略しているみたいだが、それほどの技量を持つ人はほとんどいないだろう。


「補足だけど、結界系は魔法陣を書いたり、魔法陣に魔力を流したりして発動させるの。基本的に出入りを制限するものだけど、領域内を熱くしたり、なんてこともできるんだよね。治癒系は、そのままね。傷を治すの。


 魔法は魔力勝負なところあるからね。攻撃系だったら魔力を込めた分だけ威力が上がるし、結界系だったらより強固になる。相手の魔力が多ければ突破されちゃうこともあるからね。治癒系は...治せる怪我が大きくなるかな。一番すごい人は死者蘇生なんてのができるらしいけどね。」


    ─*─*─*─


 その後は平原に出て、いろんな魔法を試しに打ってみた。火の玉や、風の刃。雷はそのままでも十分強かった。氷は地面伝いに相手を凍らせる、的な使い方が多いみたい。水は...正直弱かったね。できて鞭とかかな。

 あれこれ打っているうちに、ふいにめまいが起こった。気づかなかったが、めちゃくちゃ疲れている。


「なんかすっごい疲れた...」

「魔力切れだね。慣れてないしそりゃなるか。寝れば治るよ。」


 その日の夜は、久しぶりに夢を見ないくらいぐっすりと眠れたよ。

こそっと投稿これからもまだあるかもね。

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