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父に殺され異世界へ。  作者: 筅茶
第一章 異世界の数多
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第三話 ケンヤ、冒険者になる

 ─転生二日目朝─

 ケンヤは、朝食をごちそうになっていた。


「そういえばケンヤ、これからどうするの?」


 確かに決めていなかった。どうすればいいかな...意外とお金すぐなくなるかもだしな...


「決まっていないんだったら、冒険者はどう?私も教えられるし、強くなれるし、少なくとも食い扶持にには困らないし...」


 そういえばそうだな。


「じゃ、なってみようかな?」

「決まりね!じゃあ食べ終わったら登録に行こっか!」



 そしてミレイに連れられて、周りよりも立派な建物─でも平屋だけどね─に来た。ここがいわゆる冒険者ギルドで、登録などを行うらしい。


「ミレイちゃんいらっしゃい!今日はどうしたの?」


 中に入ると、受付の人が話しかけてきた。やっぱりミレイは有名なんだな。


「今日はこの子の登録をしたくて!」

「わかったわ!昨日来た子ね?それじゃ、ついてきて」


 受付の人に案内されて、少し奥の部屋に入った。部屋の中にはいかにもな石板があり、幾何学的な模様が彫られていた。


「それじゃ、その石板に手を当ててくれる?」


 石板の中心に手を当てると、当てた瞬間に石板が彫りを沿うようにに光り始めた。


「えっと、ケンヤ・ヨシモトであってる?」

「はい。あっています。」

「それじゃあ...これをつけてくれる?どこでもいいよ!」


 渡されたのは、『判別の指輪(模)』だった。(模)ってどういうことだろうか...。

 受付の人が言うには、この指輪が所有者の戦闘記録(ログ)を記憶し、それに基づいてランクを判断するそうだ。ランクはF-,F,F+...S+まである。が、現在の最高ランクはS-なんだとか。上位に上がるにつれて極端に人が少なくなるらしい。ランクが上がる条件もわかっていないので、とにかく頑張るしかないらしい。



 「おー終わった?」


部屋から出て戻ると、ミレイが待っていた。たまたまあった人と話していたらしい。


「よし!それじゃあ次は武器だね!武器メインじゃなくても、一つくらいは護身用に持っていたほうがいいしね。」


 そしてギルドから出て、武器屋へ向かう。


「どういう武器がいいかな?」

「ミレイはどんなの使ってるの?」

「私?私はね...この双剣。結構気に入ってるんだよねー」


 そういいながら鞘から剣を抜いた。刃渡り25cm程度で、反ってはいない。ある程度の重さもあり、結構威力が出そうだ。


「そうだなぁ...あこがれるのは刀だなぁ...」

「いいんじゃないかな?この世界にもあるし、結構間合いあるし。」


 ミレイの元居た世界にも刀はあったのか。あれかな、僕の世界からミレイの世界に渡った人が伝えたとかそんなのかな。ま、でもそんなミラクルありえないか。

 そんなことを考えたりしていたら。武器屋についた。


    ─*─*─*─


「いいもの買えたねぇ...」


 武器屋から出てきた。結構いろんな種類の武器がおいてあり、剣から弓、盾、拳につけるものまで。自分が買ったのは、刃渡り65cmくらいのものだ。1m超えのものまであったが、そんなに長すぎても使えないので少し短めだ。軽いし丈夫、初心者にもおすすめということだ。


 魔法付与(エンチャント)、なんてものもできるようだが値段が恐ろしく高くなるのでしなかった。刀単体だと銀貨12枚、魔法付与(エンチャント)すると一気に銀貨120枚と十倍になる。魔法付与ができる人自体珍しいので高くなるようだ。

 せっかく買ったので、例の森である程度の練習をしようという話になった。時刻はまだ昼過ぎなので、しばらくは時間がある。



 ミレイはもうちょっと奥のほうで戦うそうだ。奥に行けば行くほど強い魔物(モンスター)が出てくるので、自分はまだ手前で戦うほうがよさそうだ。

 早速見つけたのはゴブリンだ。よくある見た目で、少し気持ち悪い。こちらを見つけるなり、即座に襲ってきた。目を充血させ、よだれを垂らしながら、手に持っている棍棒で殴り掛かってくる。


 動きはそこまで早くないのでよけれるが、近くで見るとさらに気持ち悪い。試しに切ってみると、傷口から緑の血のような液体が出てきた。結構気持ち悪いので首を狙う。思ったよりも動かせる。そして動かなくなったゴブリンに背を向け、別のところへ向かう。倒したからと言って蒸発などしない。気持ち悪いのでその場を離れて戦うことにした。

 結局その後もゴブリンにしかで会わなかった。日が落ちてきたころ、


「もうそろそろ引き上げよー」


 とミレイから声がかかった。


    ─*─*─*─


「どう?慣れた?」

「なんとなくは。ゴブリンは量が多いくせに全く慣れないけど...」

「あー確かに私も苦手だわ。雑魚・キモイってことで結構狩る人少ないのよね...だから結構多いのよ」

「そっちは何倒したの?」

「いやーハイ・スライムに会ったんだけど逃げられちゃってね...」


 スライムは体力こそ弱いものの、体に酸を持ち、傷から出すため武器がボロボロになってしまう。そういったことからスライムは少し高めのランクになっているのだ。ハイ・スライムはスライムの上位種で、向こうから攻撃してくることもある。


 ちなみにだが、自分のランクはF-からFに上がっていた。

すんません。一週間ぶりです

ちなみにFに上がる条件は、「一度でも戦闘をすること」なので上がるのが当たり前だったりします。

F-の人は採取系をメインにやってる人か登録間もない人かですね。

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