表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
父に殺され異世界へ。  作者: 筅茶
第二章 多動する世界
19/23

第七話 修行再開

「んで、きみたちはなんでぼくにあいたかったの?」


 とりあえず仲直り(?)したので、さっきの衝撃で倒れた木の上に座りながら話をする。顎の下を撫でてあげると、嬉しいのかわかんないけどすごく耳がピクピク動いていた。

 ただ、「人族神(ミカエル)に言われて、魔王を止めるため」なんて馬鹿正直に答えても、どうせ真に受けてもらえないだろう。そもそもミカエルの存在が公にでていないのだ、信じてもらえないどころか噂が流れることもあるだろう。ここは安牌に⋯⋯


「えっと、強くなりたいってのと、修行の成果を確認したくて⋯⋯」

「⋯⋯ふ〜ん」


 フラビッツは一瞬考え、そう返事をした。そしてしばらく沈黙の時間が流れて⋯⋯


「それならさ、ぼくといっしょにしゅぎょうしようよ!」

「「「え?」」」


 急に言われたことは結構衝撃的で、普段は無口なカロイくんまで反応してきた。

 それは置いといて、なぜフラビッツまで修行をする必要があるのだろうか⋯⋯


「どうしてフラビッツまで?」

「ほら、ぼくってつよいじゃん?」


 急に自慢が挟まってきたな⋯⋯こういう人嫌い(切実)


「ぼくがこのせかいにうまれたときからこのちからはあった。

 でも、そのせいでぜんぶかんかくでやってきたんだよね。

 だから、たたかいがたんちょうになっていたんだよ。

 それじゃあ、おもしろくないじゃん?」


 なるほど戦いを楽しむタイプですか。そんな気はしたけどさ⋯⋯


「で、そういうたたかいのかんがえかたをみにつけたい。

 そこで、きみたちだよ!」


 なにが「そこで」なのかわからないが、とりあえず聞いてみよう。


「僕たち?」

「そう!ほら、きみたちはぼくよりすこしよわいくらいのじつりょくしゃだから、れんしゅうあいてにはさいてきなんじゃないか、ってね!」


 このウサギ、殺したい。ナチュラルにマウント取ってくるものだから、どんどんストレスたまる。たぶんわざとではないんだろうけど、言葉の端々に知性を感じるものだからより溜まる。


「なるほどねぇ〜、たしかに私たちの修行相手としてもいいんじゃない、ケンヤ?」


 ミレイは結構余裕そうだな、と、返事をしつつミレイを見る。おっと、ミレイのもみあげに青筋が見えたよ。ミレイも相当たまっちゃったかな⋯⋯


「よし!きまりだね!さっそくぼくのすみかにあんないするよ!」


    ─*─*─*─


「ここがぼくのすみかね!」


 フラビッツが住処としているのは、ちょっとした洞窟だった。あまり深くなく、日光も入るから、1年を通して同じような気温が保たれるらしく、快適らしい。かなり地面も平らなので、寝泊まりするところとしては最適だ。


 その後は、フラビッツに友好の証として、ステーキのなんちゃってバター醤油掛けを食べさせてみた。かなりお気に召したらしく、「ぼくをなかまにいれてよ!」と言われたが、丁重にお断りしておいた。主を仲間にしている冒険者なんて、要らぬいざこざを生みそうだからね。いやまぁ主を仲間にしてるパーティもあるにはあるらしいけどさ。


 ともかく、これでまた修行を再開できる。戦争開始(タイムリミット)まであと十ヶ月。それまでに、できるだけ強くなっておかなくては。僕は、安心すると同時に、気を引き締めたのだった。

あ、次回からフラビッツのセリフは漢字使うからね。読みにくいでしょ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ