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父に殺され異世界へ。  作者: 筅茶
第二章 多動する世界
13/23

第一話 各々の思惑

こっそり投稿&穴埋め

今回、魔族領の幹部の説明みたいになりました。

あとここら辺から迷走してますね

魔族は、しっかりとした序列がある。すべての長である魔王がいて、魔王にはほぼすべての決定権が与えられる。が、大事な決定事項のみで、ほぼほぼ政治に関与することはなかった。では、誰が魔族を動かしているのか。それは、最高幹部と呼ばれる八長である。神からの啓示を受け取る神官長、主に政治をする宰相、そして裁判士長、科学研究を行う文科官長、戦士長、魔術師長、古代の遺跡などを解析する古術長、魔術師を育成する魔導士長。この者たちは、魔王に従ってはいるものの、心から従っているとは限らない。


─神官長カイバール─

彼は神を世界で一番信じているといってもよい。それもその信心はもはや酔っているといってもよいほどに。その信じる心で神官長の座にまで上り詰めたのだから、それはほめるべきだろう。ただし、近頃はそれが裏目に出ている。彼は焦っていたのだ。自分を差し置いて魔王自らに神託が行き、自分のところには来なかったから。神は私を見放した。そう思ってしまったのだ。そしてそれを裏付けるように、それ以来一切の神託が下りてこなくなったのだ。そして彼は、その異常なまでの心から、まだ信心が足りないと考えてしまい、さらに酔うようになっていってしまったのだ。


─宰相シュタンス─

彼はとても臆病だ。まさに、天からいつ空が落ちてくるのかをとても怖がるほどに。この臆病、慎重さから、魔族をすべて統治したという実力者でもある。しかし、彼にはまた恐れるべきものが増えてしまった。それは、先代の言葉である『人族とは絶対に戦うな』というものを破ってしまったことによる祟りが。しかし、止めたからと言ってそれでは神の意志に反することになってしまうのだ。しかしそれ以上にシュタンスにとって怖いことがあった。それは、終戦後のことだった。


─裁判士長レオルア─

レオルアは、戦争には反対だった。彼女は最高幹部一真面目な性格をしており、犯罪者がいることを極度に嫌っていた。もちろん国際法に違反してしまうというのもそうなのだが、彼女はどちらかと言えば魔族の法律のほうを重視していたのだ。彼女は、戦争に出てしまうと国内の警備が薄くなったり、戦後は戦争がどう転んでも必ず暴動が起きてしまう。そういったことを危惧しているのだが、彼女にできることはなかった。今、彼女にできるのは、ただ、法を守るのみ。


─文科官長レオリナ─

彼女は、戦争には賛成だ。もともと文科官とは、科学研究を主に行う研究機関だった。ただ、思うように成果が挙げられず、雑用を任されるように。そして研究が進まなくなり、そのまま雑用のような立ち位置になってしまったのだ。そんな状況を打破するため、彼女は労働力を欲していた。文科官は戦闘力がほぼないに等しいので、戦争時でも徴兵されることはなかった。そのため、戦争が終われば捕虜も出よう。ならば、労働力が増える。レオリナは、これを狙っているのだった。


─戦士長アルバンダ─

戦士はもちろん戦力を必要とする。が、戦士長ともなれば、戦場に出ることがなくなる。逆に、戦争時の軍の効率的な動かし方、つまりは戦略を考える能力が必要とされる。しかし、アルバンダは赴任したばかりであり、実戦経験が無いに等しい。また、自信の裏付けともなるような経験もしてこなかったため、大きな不安を抱えていた。そんな中で、攻撃命令が下されようとしていた。防衛ならまだ何とかなっただろうが、攻撃である。相手に地の利があるため、必ず勝利できるとは言えない。彼女は、その大きな不安に耐えながら、戦略を練ることとなった。


─魔術師長マラカナ─

彼女は、自身の配下に、とても期待を持っていた。自分が育ててきたといっても過言ではない、自身の配下である魔術師が、戦争で活躍することを。もちろん不安もある。彼らが戦争で亡くなってしまえば、そのストレスは大きいだろう。もちろん、魔術師、魔法使いという職は、基本後方からの援護が多いため、そうそうないだろうが...。これまでの戦略から行けば、強いものが前に出る、というような形だった。強い彼らを亡くすことは、戦力の大幅低下を意味する。だからまた、マラカナは全員に厳しい修行を貸すのだった。


─古術長リンサール─

古術庁の仕事上、過去の魔族の歴史を最も知っているといってもよい。そんな古術庁の古術長リンサールは、今回の戦争には反対だった。これまで起こした戦争で、勝率は五分五分、それに両者ともに膨大な被害を被っている。戦争を行う『利』が無いのだ。しかし。これまでの歴史上、神の言葉によって魔族に不利益が出たこともなかったのだ。そのため、どちらの『歴史』を優先させるか。この線引きにとても考えさせられていたのだった。


─魔導士長ランカルト─

魔導士は魔術師とは違い、魔術師を育成し戦術を考える人の集まりだ。最高ランクの魔術師は、そのまま魔術師長となるか魔導士になるか選べる。魔導士の中の数名は、三系統の魔法が使えるものもいる。魔術師長であるランカルトは、今回の戦を使おう(・・・)と考えた。今回の戦争で戦わせれば、強者と弱者の選別ができる。もちろん、弱者は死んでしまうだろう。しかしそれがどうしたというのだ。弱者は淘汰されて当然。強者のみ、この世界に必要だ。彼は、そういった思考の持ち主なのだ。


─魔王ファガリア─

この戦争、ファガリア自身は反対であった。自分に直接神託が来たため決定したが、自ら望んだわけではなかった。人族はとてもやさしく、良い貿易相手だったため、戦争は絶対にしたくなかった。父上の言葉があってもその選択はしなかっただろう。さらに、一つ、不安な要素があった。初めて神の声を聴いたが、どこか『お遊び』のような雰囲気があったのである。


─魔神ブッダ─

ブッダは、戦争の結果などに興味はなかった。魔族をそそのかし戦争を始めた張本人であるが、ただの暇つぶしだ。どうせ両者が莫大な被害を負いどちらかが負ける。ただそれだけのものだ。どうせ、こういうことをすれば間違いなく(ミカエル)の手駒が来るだろう。本命はこちらのほうだった。もしくは、()の手駒か。


各々思いは違えど、戦争に向けて着々と準備を進めている。時同じくしてケンヤたちもまた、準備を進めていた。そして、動く影はほかにも─。

ごめんね

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