第九話 調査報告
とりあえずということで、四日かけてイチアの街へと戻った。帰り道は別に何もないので、とりあえず森から抜けて、そのまま南下してイチアの街へと戻った。ガノナの街にも滞在したので、時間があればそこも話したいと思う。
ギルドの人に報告と指輪を提出し、戦闘記録の解析とついでにカロイ君も異世界に入れる手続きをした。一応帰り道で決めていた。
そしてその待ち時間に、解体をお願いする。解体はギルドの建物の隣の建物で行うそうだ。依頼時よりは安いが買い取ってももらえる。クアッドビードルの依頼は確認したところなかったため、こちらで売ることにした。
「お、おめぇら解体だな?よし、何を持ってきたんだ?」
と、解体職員のおっちゃんに言われる。クアッドビードルの変異種で結構でかいと説明すると、少しスペースを作ってくれた。
「じゃ、ここに出してくれ...ってうぉっ!こんなにでかいのかよ...」
と、さすがに驚いていた。が、それでも普通のクアッドビードルと何ら変わりはないそうなので、解体してくれることに。解体を待ってる間に手続きが終わったらしいので、もう一度ギルドの建物へと戻る。
指輪を受け取り、ランクを見てみることに。かっこ内が最後に確認したときのランクだ。
◤ケ ン ヤ:E (F+)
ミ レ イ:D (D-)
カ ロ イ:D+(D)
パーティー:E+ ◢
かなり伸びているのは、クアッドビードルの変異種がD+からC-の魔物と判断されたからだろう。パーティーランクも上がっており、出来立てのチームとは思えないと職員からも言われたよ。
今回の調査依頼の報酬は銀貨150枚。ちょうど山分けできる量だった。ギルドでも人数は加味されるのだろう。
解体が終わったらしいので、もう一度解体場に戻る。
外骨格、羽、肉、内臓など、部位ごとに分けられておいてある。
「外骨格と羽以外は買取だな?ほんとにいいのかよ?かなり高いんだぞ?」
と心配されている。外骨格は軽く丈夫なため武具の材料として適しているし、羽も繊維でできているので服の材料になる。魔物素材製だから魔法なんかもかかりやすくなるらしい。変異種ということでかなり大きいため、それなりの価格がつくだろうとのこと。
どうせならと、今回は服も作ってもらうことにしたのだ。実は今の今まで、ギルドから支給された服とこの世界に来るときにもらった服を交互に来ていたので、服がないのだった。ミレイやカロイ君はほかにも持っているが、あまり着ているのを見ない。
「わかった。それじゃあまず、買取金額は銀貨222枚だな。金貨と銀貨じゃなく銀貨だけのほうがいいんだろう?これだ。」
と、重い麻袋を渡された。じゃらっと音がする。
内訳は、以下の通りだった。
・内臓:銀貨25枚
・脳 :銀貨75枚
・心臓:銀貨100枚
・肉 :銀貨22枚
脳と心臓は希少性も高く薬の材料になるため、お高めだ。それ以外の肉と内臓はそこまで利用価値がないため、安い。これだけになるのは量があっただけだ。
そして外骨格と羽をしまい、解体場を後にした。
─服屋にて─
「こんにちはー!」
「あらミレイさん、いらっしゃい」
服屋の店長は、細身の女性だ。少し上品さを感じる。
「今日はどうしたの?」
「今日はこの素材で服を作ってほしくて!」
そういって、クアッドビードルの羽を出す。
「これ...クアッドビードルの羽じゃない!しかもこんなに大きいのは見たことないわね...どうしたの?これ」
「これは、クアッドビードルの変異種を討伐したので、その素材です」
「なるほどね...これだけあれば、3人分作れるわよ!何かリクエスト、ある?」
「う~ん、特にないかな?」「僕もないです」「ぼ、僕も...」
「わかったわ!じゃあみんなに似合うのを作るわね!」
と了承してもらえた。その後採寸をした。完成は明後日になるそうだ。
そして鍛冶屋に行き、武器を作ってもらうように頼んだ。それぞれの武器の形は変わらず行くことに。服屋と同じくとても驚いていたが、快く了承してくれた。それに代金もいらないそうだ。ありがたい。
多分一回説明してるけどもう一度解体場の説明いれました。




