表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紗華国妖魔奇譚  作者: 空色
第六章 紗華の大禍の真相
173/220

終焉

「──さあ? あるかも知れないし、無いかも知れない」

「は?」


 僅かに間を開けて紡がれた梁明鈴(リャン・メイリン)の言葉に唖然とした羅雨(ラ・ウ)は悪くないだろう。


 ──いやいや、全く答えになっていない! では、先程の自分に原因があると言う言葉は何だったのですか!?


 羅雨は困惑し、彼女が自身を化かそうとしているのではないかとらすら思った。しかし、彼女は苦笑しているので、上手く説明する言葉が見つからないのだと理解した。


私と羅秀(私達)にかけられた(しゅ)は最初何なのかすら分からないくらい弱いものだったの。それは私たちを繋ぐ物だと気が付いたのは羅秀が死に、彼の魂が次の身体に転生した後だった」

「羅秀が転生すれば貴女にはわかると? 何でそんな呪をかけたのですか?」


 彼女を害する事が目的でないのはわかるが理由が分からない。


「私を一人にしない為、だったのかもね」


 そう言って彼女は眉尻を下げた。


「理由は兎も角、私が言いたいのは別の事! 羅秀の転生者は皆見鬼の才は無かったけど、妖魔の影響を受けない体質だった」

「だから、今本来ならば妖魔に魅入られることなんて無かったと?」


 羅雨の問に彼女は頷いた。


「けれど、私は妖魔に魅入られた、それとその

 呪に関係があると言いたのですか?」

「ええ、まだ憶測の域は出ないわ。けれど、確信はある。私はこの千年妖魔孔を塞ぐ為に此処にいた。その役目がもう時期終わるの」 

「それはどういう?」


 羅雨は目を瞠った。


「もう此処には私は必要ないという事よ。此処から解放されるの。この千年もの間無かった変化なら当然関係があるはず。それを確かめる為に此処に呼んだ」

「それで答えはでましたか?」


 羅雨は好奇心から不謹慎にもニヤけそうになる顔を引き締めて神妙な顔で尋ねると彼女は首を左右に振った。


「いいえ。でも魅入られた原因が私の与えた守刀は分かったわ。その原因の元に私を連れて行って欲しいの」

「連れて行く? 私が貴方を? 私の家に?」


 羅雨は目を瞬かせた。


「ええ」


 彼女はにっこりと微笑んだが、羅雨は暫くの間開いた口が塞がらなかった。


「さぁ、もう準備は済んでいるわ! 私を連れて行って頂戴な!」


 羅雨は呆然としたまま、自身の頬を思いっきり抓った。


 ──夢じゃない……。


 抓った頬はとても痛かった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ