つかの間の休息
※昨日5/04 21:00に続き、今日最初の更新です。読み飛ばしなきようご注意ください。
(目的達成。もう今日はいいよ)
(桜さんの番号とか聞いてない!)
(SNSで大丈夫。あのニュースが出たら……)
「あ、ごめんね。
邪魔者は消えるからごゆっくりねー」
見つめ合ってるように見えたか。
念話使う時は注意しないと。
「ごちそうさまでした。
それからお話ありがとうございました!」
「いえいえ、こっちこそ色々解消……
まあ独り言、気にしないで」
もう僕の発言は頭に無いんだろうな。
桜さんは振り返ること無く手を上げて去っていく。
ユイに、ニュースが出たらこちらの連絡を必死に待つはずだから、と伝える。
SNSで連絡がつくはずだし、取材ということで来てもらえばいい。
どこまで教えるかはまだ分からないけど。
「ヨウ、これからどうする?」
「例の事件の場所も、行っても入れないだろうね。
ブルーシートで隠されてるだろうし」
電車の中からも、時々ブルーシートで覆われた場所が見えた。
あの大きさで、近くに工事車両があったから間違いない。
柵を作ってるんだろう。
検索して、ナイフの店を見に行った。
仰々しい「ミリタリーショップ」って看板。
この頃は18歳は未成年、買えなかったはずと思いつつ、ざっと一廻り。
狩猟用とあるものは高くても数千円だけど、なにせ小さい。
僕らが必要なのは、山で使う鎌とかナタみたいなやつだろう。
できればドロップで大きなナイフとか欲しいけど。
ユイによると、ナイフを落とすのは動物系の魔物だそう。
出ないはずだ。
あの指定ダンジョンの単純な魔物構成とも関係ありそう。
あそこ以外はもう調べようにも遅いだろうな……。
心残りはさっきのパーラーくらいだったが。
ユイが気を利かせてくれた、さすが。
一廻りした後なので、ユイもケーキと紅茶を頼む。
後は、地元ではできないデートっぽい事を。
お金を使わないウインドウショッピングだけど。
一応ニュースチェックとかで僕の実家に帰る。
何かあった時は2人で話し合わないと意味がないからね。
「今日はトレーニングお休み?」
母が僕らの服装を見て聞く。
「うん、でもこれからの計画とかもあるから。
それと明日の話もしないとね」
「おやつも買ってるけど、要らない時は言いなさいよ」
「うん、明日は要らないかな。
あっちにごあいさつに行く前に、簡単に父さんにユイの顔見せするけど」
「あら、そうなの」
「僕からもあとで言うから。
あ、自分で持っていくよ、お茶とケーキ」
完全にケーキのこと忘れてた。
月曜のダンジョン攻略予定だけど、下層の魔物は不明。
ユイのステと魔法の威力増強してから向かうことに決めた。
いのちだいじに、だ。
そして、今日は何事もなく終了。
明日のことを考えると寝れないということはなく、『気絶』効果で熟睡。
日曜は朝寝した。
父はユイとの初対面に若干緊張して言葉少なだった。
でも、嬉しそうには感じたな。
次は、ユイのお父さんとの面談、というか面会だ。
僕の25歳までの経験はアテに出来ないからな。
本当の試練かも。
お読み頂きありがとうございます。
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参考データ:
ヨウ現在レベル 65
ステ増加値 459
ユイ現在レベル 71
ステ増加値 430
ヨウの増加は+7、ユイは+6
1レベルで1の差は大きかった……。




