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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第二章
98/175

女子会?

※今日5/04は03:00に続き2回目の更新です。読み飛ばしなきようご注意ください。


■ 誤字報告ありがとうございました!


 パーラーの前でヨダレを垂らしそうになりながら【盗聴】している。


「ほんっとヒドい目にあったわー。

 上は『やっと一人前だな』とか無責任なことばっか。

 ネット記事でくすぶってる私の身にも……」


 まだブツブツ言ってる。

 よほど腹がたったことがあったんだろう。


「もうアイツらほんとに腹立つわー。

 これ以上関わる……あっごめんごめん、愚痴ばっかりで。

 中高生ファッションの記事読んでくれたんだよね!」


「あっはい、私って地味ですから。

 本の記事って、実際着るってなったら難しいですし。

 写真入りリサーチ、すごく良かったです!」


「地味ねえ……。

 あっ、服は地味ね、確かに」


 えーと、ユイの今日の服って。

 確か白っぽいパーカーに灰色スカートだっけ。

 服は地味だな、でもユイだからな。


 ユイの笑顔が浮かぶ、……ってそんな場合じゃない。


 このままどうでもいい話を続けさせていいのか。



【思考加速】チートでいろんなパターンを考えてみたけど。


 そもそもここで不審がられて話せなくなったら終わる。


 じれったいけど、まずは仲良くなるしか無い。

 ユイが接触して大正解だった。




 長いな。


 記事と全然関係ない話してるし。

 さっきアイドルと思ったら家族の不満か……。


 スキル切っとこう。



 そもそも、なんであんなに食いつきが良かったのかと思ったが。

 多分グチってたのは、どこか政府関係の横槍だろうな。

 特ダネ(?)消されたみたいだからな。

 その上さっきまで呼び出されてて『もう書くな』とか言われたんだろう。


 僕ら、というかユイがラッキーだったってことだ。

 スキル見ても「魅了」とかそれらしいのは無いし。



 やっと出てくるようだ。


 新聞社の方に普通速度で走った。

 そして、「あっ忘れてた」と独り言をいい、Uターン。

 ここは人が多い。


 少し経つと向いから2人が来る。


「あっ、ユイ。

 どこにもいないと思ったら。

 もしかして、言ってたのその人?」


「ウワサの彼氏ね。

 わざわざ遠くからありがとう。

 お待たせしちゃったみたいね」


 あ、住んでるとことかも話したのか。

 聞き逃したけど……適当に合わせるしかないな。


 昔アニメで見た新聞記者を思い出した。

 丸メガネをかけて、帽子含め全身原色ファッション。

 記者ってこんな服装でいいの?


 痩せててユイよりちょっと背が高い。



 どう切り出したら。

 言うべきことは決めてるけど、どうつなぐ?



「こんちは。

 記事見てますよ。

 そういや、昨日の記事消えてるみたいですけど」


 ダイレクトアタックを決めてしまった。

 でも、あともう一つ残ってる。


「ちょとぉ、ヨウ。

 いきなり失礼でしょぉ」


 ユイの口調(笑)。


「ごめんね、彼氏さん。

 それはこれで」

 口の前で、両手の人差し指で☓印。


 色々勘ぐられると思ったけど、考え過ぎだったみたい。

 めっちゃ素直な反応に肩透かしを食らった気分だ。


「ネット情報ですけど。

 近々ほら穴にカメラが入るっていうウワサですよ。

 北欧みたいですけど。

 怪物がいるって」


 言ってしまった。

 いや、今日の任務(ミッション)完了(コンプリート)だ!


「あのチャンネルだったら信用しないほうがいいかもね」


「いえ、ちょっと関係者と知り合いで。

 詳しくはしゃべれませんけど。

 まだニュースにはしないでくださいね」


 信じたかは気にしない。

 言った事実があとで効くはず。


 あっちでも歴史が変わってなければ必ず起こる。

お読み頂きありがとうございます。

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