女子会?
※今日5/04は03:00に続き2回目の更新です。読み飛ばしなきようご注意ください。
■ 誤字報告ありがとうございました!
パーラーの前でヨダレを垂らしそうになりながら【盗聴】している。
「ほんっとヒドい目にあったわー。
上は『やっと一人前だな』とか無責任なことばっか。
ネット記事でくすぶってる私の身にも……」
まだブツブツ言ってる。
よほど腹がたったことがあったんだろう。
「もうアイツらほんとに腹立つわー。
これ以上関わる……あっごめんごめん、愚痴ばっかりで。
中高生ファッションの記事読んでくれたんだよね!」
「あっはい、私って地味ですから。
本の記事って、実際着るってなったら難しいですし。
写真入りリサーチ、すごく良かったです!」
「地味ねえ……。
あっ、服は地味ね、確かに」
えーと、ユイの今日の服って。
確か白っぽいパーカーに灰色スカートだっけ。
服は地味だな、でもユイだからな。
ユイの笑顔が浮かぶ、……ってそんな場合じゃない。
このままどうでもいい話を続けさせていいのか。
【思考加速】チートでいろんなパターンを考えてみたけど。
そもそもここで不審がられて話せなくなったら終わる。
じれったいけど、まずは仲良くなるしか無い。
ユイが接触して大正解だった。
長いな。
記事と全然関係ない話してるし。
さっきアイドルと思ったら家族の不満か……。
スキル切っとこう。
そもそも、なんであんなに食いつきが良かったのかと思ったが。
多分グチってたのは、どこか政府関係の横槍だろうな。
特ダネ(?)消されたみたいだからな。
その上さっきまで呼び出されてて『もう書くな』とか言われたんだろう。
僕ら、というかユイがラッキーだったってことだ。
スキル見ても「魅了」とかそれらしいのは無いし。
やっと出てくるようだ。
新聞社の方に普通速度で走った。
そして、「あっ忘れてた」と独り言をいい、Uターン。
ここは人が多い。
少し経つと向いから2人が来る。
「あっ、ユイ。
どこにもいないと思ったら。
もしかして、言ってたのその人?」
「ウワサの彼氏ね。
わざわざ遠くからありがとう。
お待たせしちゃったみたいね」
あ、住んでるとことかも話したのか。
聞き逃したけど……適当に合わせるしかないな。
昔アニメで見た新聞記者を思い出した。
丸メガネをかけて、帽子含め全身原色ファッション。
記者ってこんな服装でいいの?
痩せててユイよりちょっと背が高い。
どう切り出したら。
言うべきことは決めてるけど、どうつなぐ?
「こんちは。
記事見てますよ。
そういや、昨日の記事消えてるみたいですけど」
ダイレクトアタックを決めてしまった。
でも、あともう一つ残ってる。
「ちょとぉ、ヨウ。
いきなり失礼でしょぉ」
ユイの口調(笑)。
「ごめんね、彼氏さん。
それはこれで」
口の前で、両手の人差し指で☓印。
色々勘ぐられると思ったけど、考え過ぎだったみたい。
めっちゃ素直な反応に肩透かしを食らった気分だ。
「ネット情報ですけど。
近々ほら穴にカメラが入るっていうウワサですよ。
北欧みたいですけど。
怪物がいるって」
言ってしまった。
いや、今日の任務完了だ!
「あのチャンネルだったら信用しないほうがいいかもね」
「いえ、ちょっと関係者と知り合いで。
詳しくはしゃべれませんけど。
まだニュースにはしないでくださいね」
信じたかは気にしない。
言った事実があとで効くはず。
あっちでも歴史が変わってなければ必ず起こる。
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