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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第二章
95/175

消失

※今日5/03は00:25に続き2回目の更新です。読み飛ばしなきようご注意ください。

 数件の記事には『死者5名、落盤事故か』の報道。

 詳細は不明となっている。


 幸い、今日調査に入ったのは首都の一箇所のみ。


 だが、その記事だけが違うことを報じていた。


 見出しが『ほらあな事故救援に自衛隊出動』。


 内容は、『国または省庁の調査員が入るが戻らず』。

 そこで記事は切れている。

『続きを読むには無料登録』とある。


「メンドイけど無料ならまあいいか」

「はやくはやく」



 記事全文が出た。


  午前中にまず3名、調査員(所属省庁等不明)が入ったが戻らず。

  続いて昼前に酸素マスク等装備した3名のうち2名も戻らず。

  昼過ぎにはパトカー数台、5名以上の警官が目撃された。

  夕方までに2回に渡り自衛隊車両が到着。

  5名の遺体が回収され、現在立入禁止。


 それだけだ。


「スクショは撮っとくから」

「すくしょ?」

「スクリーンショット、画面撮影ね」


「ヨウはどう思う?」


「変な記事だな。

 全部時間がはっきり書いてない」


「ほんと、聞き込み?とかでわかったのかな?」


「でも、ユイ。

 それよりここで自衛隊が関わったとなると、前と違うよね。

 少なくともダンジョンが自衛隊、国の管理下になるはず」



 再読み込みして他に無いか探す。

 あ、別ページ押してしまったか。


 いや、移動してない。

 これは……。


「ユイ、記事消されたみたい」

「マジ?」


 さっきのスクショを見る。

 確かに記事はあった。



「どうしたらいいと思う? ユイ」


「はやすぎよね」


 この時点でいきなり自衛隊には行けないな。

 近くの基地に行ったとしても入れるかさえ分からない。


 政治家? 国会議事堂?

 総理大臣に会うとか……。



「記者の名前、載ってるよ」

 ユイが指で示す。


「さすがユイ。ヨミケイ新聞の記者、女性みたいだね」


 桜 桃、漫画家とかアニメキャラみたいな名前だ。


「ヨウ、一緒に会いに行ってみる?」

「うん、絶対に話は聞かないと」



 それと、もし山奥神社ダンジョンが見つかったら。

「あのダンジョンもなるべく見つからないようしないと。

 ユイも手伝って」


「うん、わかったヨウ。

 近いから、ダンジョンから行く?」


「うん、明日は朝ジャージで迎えに行くから」




 いつも通りユイを送り、夕食も風呂も済んだ。



 早速動きがあった。

 歴史が変わったとしたら……早くもやることが山積みだ。


 あのダンジョン攻略も中止し、できる限りのことをやらないと。


 探索者協会のできるのはまだ先だ。

 某国のニュースも無いが、人民と同時に軍も動くに違いない。



 あ、今自分にできることがあるんじゃないか。


【スキル統合】。

 リスクはあるが、試す価値はある。


 現に、【鬼回避】では敏捷効果を差し引いても思わぬ余裕ができた。


【ドロップ鬼獲得】では最初はしょぼかった探知力が増した。


 ダンジョンでは緊張感のせいかいつも忘れてしまう。

 今夜トライだ。

お読み頂きありがとうございます。

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