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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第二章
93/175

ジャージは防具

※今日5/02は02:00に続き2回目の更新です。読み飛ばしなきようご注意ください。

ふぅ、外に出れる。


今日は結構チャレンジした。

ミノ攻略は【武器修復】でなんとかなるのは分かってた。


けど、ボスの速ミノはヤバかった。

データ無しだからどうしようもないとも言えるけど……。

ユイの魔法がワンランク上がるのを待つべきだったかな。



(ヨウちょいまって。【清浄】)


(おお、たった一晩で完璧……えっ!?)


(もう一ついくね。【防具修復】)

ユイが魔法連発、いやこっちはスキルか。


速ミノ戦で壁に張り付いた時に破れたり()()()()いたジャージが直っていく。

てか、これ新品じゃんか!


(ユイ、えーと。【修復】はスキルか、でもこれはさすがに)

(自分のにも掛けようと思ったけどやめとく)


さっき出たスキルの実験台にされたみたいだ。

そういやユイには聞いてなかった、実ステで見えてる。


(てかユイ、ジャージは『防具』だっけ?)

(実質防具なんでしょ、直ったし)


ユイの実ステ画面を更に見ると……【清浄】もあった!

スキルだったとは。


(スキルで【清浄】ってあるんだね。ずるいよ)

(欲しい気持ちがヨウより強かったのかも)


確かに、僕も清浄使いたくて練習してたくらいだけど。

攻撃力が欲しい気持ちのほうが優勢なんだろう、深層では。


というか、今は複雑だ。

帰って、ユイに説明しながらもう一度考えてみよう。




ほぼ何もしゃべらず森を最高速で走るユイ。

僕も後について、【感知】しながら進む。


障害を完璧に把握したり避けたりしつつ走れるのが楽しいよう。

スキルだけじゃなく、敏捷も爆上がりだからね。




「ただいま。あー、なんか食べたいな」

「おじゃましまーす」


(ヨウ、あんまり親に甘えちゃダメよ)


まあこの程度は見逃して。

ユイは厳しいな。



母が「おかえりー」と出てきたが、僕を見て悩んでいるよう。

いつも洗濯してるジャージが新品そのものだからな……。


別に不純交友を疑ってはいないと思う。

新品になっただけだからな。


意味不明だろうけど。




部屋に上がるとPCオン。

イスは昨日からそのままの位置だ。


再読み込みすると、気になるニュースがあったが……後にしよう。



「今日は……ちょっと危なかったけど。

僕のせいもあるからね。

冷静にユイの魔法とか魔力が上がるのを待つべきだったと思う」


「ヨウのせいじゃないよ。

私がえらそうに『自信』が、とか言ったから。

ごめんね」


「共同責任だよね。一蓮托生だし」


思いついた四文字熟語で無理やりまとめた。


過ぎたことを言ってもしかたないし、まだ話すことも多い。



「入るよー、開けて」


「はーい、ありがと」


ダンジョンで何度も思い出してた、待望のおやつだ。


「母さん、いつもありがとう」


「何、気持ち悪い」



ユイに釘を差されたから、一応だけど。

ダンジョンか給料で稼げるまではお世話になります。

お読み頂きありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] たぶん共同責任って言葉存在しない? 連帯責任じゃないですかね?
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