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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第二章
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ボス部屋

※今日5/01は17:00「【兜割り】」に続き5回目の更新です。

 読み飛ばしなきようご注意ください。

 ユイのあと推しで、先に進むことを決めた。


 両手細剣は【ボックス】へ。

 いざとなればすぐ持ち替え可能。

 使わないと思うけど。


 腰にはさっき出たミノ産の剣。




 同様にミノを引き付ける。

 横へ迂回したアローが頭を直撃、焦がすだけだが。


 一瞬ユイへターゲットが変わる。


(【兜割り】)


 強さ60+溜め60の【兜割り】が頭部を縦に割る。

 動きが遅めのミノだからできる事だ。



 2匹組もそうは変わらなかった。


 片方の正面に立つと、もう1匹は攻撃できない。

 ミノの盾だ。


 アローで作った一瞬のスキに【兜割り】。


 違うのは、一度納刀し魔力を流してみる。

 剣にダメージがあれば【修復】で魔力が減る。


 避けながらだが問題ない。


 合図でスキを作ってもらい、再度頭部破壊。




 来た。

 初の『ボス部屋』。


 部屋自体無かったらどうしようと思ってたが。

 奥に、確かに「剣」の気配がある。



 これまで出たのが回復薬(中)x3。

 レベルアップはなんと、なし。


 ミノはドロップ狙いの魔物っぽいな……。




 作戦も立てておく。

【生命感知】最大で探って、上位ミノらしきことは分かった。


 まず僕が念のための【縮地】で近づく。

 後は全く同じ流れだが、決めておくことで冷静は保てるはず。


 常識がダンジョンに通用するか知らないが、無茶な強さではないはず。

 ここまでの総集編的な強さなのでは。



 どっちにしても、ここまで来てボス部屋に入らないというのは無い。




 ユイにうながされて、僕が扉を押す。


 取手がないので押してみたが、ちゃんと開いた。


 真っ暗な室内。

 と思ったら中央奥から次々にランプらしきものが点灯した。

 中へ入る。


 ギギー、と不気味な音を立てて扉が閉まる。


(ムード満点ね)

 ちょっと誤用っぽいが、そのまま返す。

(いかにも、だね)


【簡易鑑定】

   名前: 4層の主

   種族:ラピッドミノタウロス

   レベル: ?


 ラビットじゃなく、ラピッドか。

 これだけの情報じゃどうにもならないが。


 敵は凍り付いたように動かない。

 僕が一歩ずつ近づき、ユイは離れたままだ。




 モォォォォ!

 いきなりの鳴き声、牛だ。

 動けない、咆哮スキルか!


 頭上に風が。


 ブンッ

 視界がブレる。

 多分今いたところに大剣が振り下ろされた。

 なんとか回避できた。


【縮地】!


 一瞬驚いたようだが、反撃の間も無く大剣が振られた。

 はやっ!


 オーガの速さとミノの丈夫さか。

 反則じゃんか。

 確かに「総集編」ではあるけど。


(アロー)


 速ミノの頭で小爆発、気が逸れた!

 背後から……ミノの体を駆け上がった。


   【壁走】


 久々このタイミングで出た。

 このまま【兜割り】!



 剣が粉々に砕け……


 ミノは無傷のようだった。

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