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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第二章
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【兜割り】

※今日5/01は02:30「明日のために斬るべし、撃つべし」に続き4回目の更新です。

 読み飛ばしなきようご注意ください。

(最初のミノで剣が出る。予定通り行くよ)

(ひきつけて。魔法で仕留める)


 その場で待つとやがて現れたミノ1匹。

 見える。

   剣

   丈夫さの指輪

   回復薬


 ドロップアイテムの種類だけだが、確かに分かる。

 まだ確定させることはできないみたい。

 できるのは倒した直後だろうな。


 走って目前に移動。

 ミノは僕の動きに追いつけない。

 多少疲労感のある【縮地】は節約しておこう。


【威圧】と【ヘイト】そして軽く突き、ミノの大剣を避ける。


(おけー)

(ジャベリン!)


 炎の大槍がミノの頭部を横から……焦がしたが貫通しない。

(うそ!)


 多少遅いがこの丈夫さ、炎耐性もある?

 エセ上位なんてとんでもない。


(もう撃たないで、剣のスキルを試すから)


 避けながら念話する余裕がある。

 でも、頭部を狙うとなると大振りしたスキをつかないと。


 右へ一歩、そこに振り下ろす剣を避け、左へ。

 いける!


 跳ね、両手細剣を頭に振り下ろす。

(【兜割り】!)


 ビキッ


 嫌な音がした。

 ミノの頭は割れ、細剣も折れてない。

 ほっとする。


(さすがヨウ!)


 あ、ドロップは?


 剣を選ぶが、指輪と回復薬も反転表示になった。

 ああ、全種確定なのか。


 ミノの巨体が消失。


 オーガより少しでかい魔石と回復薬(大)、指輪(丈夫さ+10)。

 そして剣。

 丈夫さ+10と敏捷-5……。


 細剣よりは丈夫そうだが……普通の剣だった。

「丈夫さ」は剣のではなくステの上昇だ。

 敏捷も含め、誤差程度だな。



 感じる違和感。

 うっすらと剣のドロップを感知している。

 階下じゃないけど薄い気配。


 ああ、なるほど。

(ボス部屋にまともな剣があるみたいだけど……)




 細剣にはヒビが入っていた。

 おそらく砕けたりしなければ修復できるはずだが、危なかった。

 納刀し、【修復】。


 さて、どうしよう。

 ユイの魔力が増えてから再挑戦のつもりだったが。

 ミノにユイの今の魔法は通用しない。


(ヨウ、行きたいんでしょ?)

(でも、この剣じゃギリギリだと思うし)


(上級火魔法か氷系ならたおせるはずだけど、時間かかるよ)


 なら、待ったほうがいいのでは。

(アローなら数百発以上撃てるから、スキはわたしが作る)


 ユイが積極的だ。

(今日逃したら先だよ。自信もってお父さんに会って欲しいの)


 なるほど、『自信』か。


(わかった。剣はそのつど修復するからユイは牽制たのむ)

お読み頂きありがとうございます。

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