偽装就職?
※投稿ミスで、前回分「『ほらあな調査』」が抜けていました。
お手数ですがそちらもお読みくださいませ。
大変申し訳ありませんでした。
※消去後、再投稿しています。ブクマの消えた方、申し訳ありません。
ユイから思わぬ話が。
イベント会社に籍だけ置く、ってどういうこと?
「ヨウ就職決まってるって言ってたでしょ。
うちでいつでも辞められるようにできたらって。
お父さんに頼み込んだの。
事情は半年後くらいには絶対話すからって」
「そんな事……うれしいけど大丈夫?
ムリに頼んだんだよね?」
土下座しているユイの姿が脳裏に浮かぶ。
「お父さんはわたしの言う事なら……。
いや、そうなんだけどそうじゃなくて。
お父さんにはウソついたことないから信じてくれてて。
もうヨウのことも話してあるよ!」
でも、バイト程度の給料じゃ。
うちの親にも申し訳が立たない。
考えていると。
「お給料はだいじょうぶ。
投資してくれるって、わたしたち二人の未来に。
ちょっとそれも気が重いけど……。
頼ってくれませんか?」
ユイの言葉が変わった。
本気で心配して、頼って欲しいと思ってるんだろう。
最終目的は、あの半獣半人の魔物を倒す。
そのためには、この国を探索者のいる国にする。
少しでも早く動けるように、ベストな方法をユイが作ってくれた。
他に頼れる人はいない。
「分かりました。
ありがとうユイ。
僕もきちんとあいさつに行くから。
よろしくお願いします」
日曜にあいさつに行くことにした。
イベント会社で日曜は忙しいかと思ったが。
おそらく夕方以降なら大丈夫だそう。
もう外は暗い。
常識どおり、ユイを家まで送る。
別れ際には……。
(『清浄』!)
(あ、少しさわやかになったような? 私も練習するね)
ちょい待って。
あ、見せステにも【聖魔法】が出てるし……。
絶対ユイには勝てないだろうな。
それと土曜か日曜にはうちの父親にもユイを紹介しないと。
その前に、さっきの「籍を置く」件か。
夕食後、両親に就職の件をいうと普通に受け入れてくれた。
最初の会社への断りはもちろん自分で。
軽くユイの事もついでに。
「すっごくかわいいのよ。びっくりするわよ」
母さん、余計なことを。
「そ、そうか」
超放任の両親だが、ちょっと刺激が強すぎたかも……。
寝る前は簡単にネットのチェック。
ニュースはまだ変わりようがないか。
練習は【加速】のみに戻した。
夜中の目覚ましは素早く止めないと。
気絶効果(?)で目覚めはさわやかだ。
多少頭が悪くなったかも?
いい意味で鈍くなったよな。
後少しとはいえ、通学は気が重い。
ヤスやゴウみたいな友人がいたらな。
ユイがいるから全てOKだけど。
お読み頂きありがとうございます。
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