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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第二章
85/175

ニセステータス

※今日4/30は02:06に続き2回目の更新です。読み飛ばしなきようご注意ください。

 ユイは元僕専用イスに座ると、ネットは見ずにブツブツ言っている。


「ユイ、どうしたの?」

「ステータス画面がぁ……」


 さっそく【ステータス作成】を使ってみたらしい。

 もう一枚、何もない画面が出てきて意味不明だと言う。


 考えれば、ユイには【スキル理解】が無い。

 大まかな使用法が僕のように解るわけじゃないんだ。



 隣に座り、レクチャーする。

 念話じゃなく普通にしゃべるけど、問題ないはず。

 PC操作を教えるのと似たようなもん。


 てか、聞くとしたらおやつを持ってきてくれる母さんくらいだし。


 あっ、さっそく来る。


「はいるわよー、開けてくれる?」


 あっ、手がふさがってんのか。

 ドアを開ける。



 まあ母さんとユイの会話は伏せておこう。

 普通の会話なんだが、母が「彼女」とか「かわいい」とか言うたびに気恥ずかしかった。

 おまけに涙ぐんでたように見えたし。

 どんだけ嬉しいんだ……。



「いいおかあさんねー」

「まあ普通だよ」


 いつもの菓子じゃなくてショートケーキ。

 張り込んだな、まあこっちも嬉しいけどね。




 ユイが出せたのは、普通のステータスウインドウと『見せ』ウインドウだけのよう。


【ステータス理解】で履歴を解析できないと実ステは出せない。

 でも、このペースでステが上がれは前のステはそれほど重視しなくていいはず。

 総ステ数値が解るに越したことないけど。


 僕の場合でも、リセット後だけで全部のステが396だし。



 ユイはPCは父親のを触る程度。

 スマホが使えれば十分だろう、コピペとか同じだし。


 ステータスウインドウなら、慣れればもっと簡単。



「選択して貼り付けて。まず、スキルは無しで」


『見せ』ウインドウが有効になったよう。

 僕の【鑑定】で見えるようになった。


 まず、普通と同じに体裁だけ整える。

 ジョブもそのままコピーして……。

 自分のジョブが空欄のままだった、危ない。


 スキルは厳選してもらう。

 明らかに使えているスキルが無いのはおかしいし。


 一般的なスキルの数や種類はユイのほうが慣れている。

 まあ、任せて大丈夫だろう。


 称号は他人に見えないから不要。


 肝心のステ数値。

 最初はこうだった、スキルは省略ね。


 名前 : ユイ アリムラ 年齢 : 18

 種族 : ヒト

 ジョブ:火魔法士

 レベル : 59

 体力 : 132/358

 魔力 : 82/358

 強さ :358

 丈夫さ :358

 知力 :358

 器用さ :358

 敏捷 :358

 運 : 70


 僕と同じで明らかに高すぎ……。


 1レベで全ステ+6だからな、ユイの場合。


 全てをまず半分に。

 これで「初期ステが良くて、運の凄くいい人」の数値。

 現実に『ありうる数値』なわけだ。


 これから実力を出す機会が出る、得意分野はそのままで。


 そして、不得意っぽいものを決めて少し減らしておく。


 はい、完成です!


 レベル : 59

 体力 : 132/132

 魔力 : 82/174

 強さ :72

 丈夫さ :95

 知力 :174

 器用さ :174

 敏捷 :174

 運 : 70


 ユイは魔法士だから物理を落とせばよかった。

 僕の場合悩むな。


 名前 : ヨウ ハマベ 年齢 : 18

 種族 : ヒト

 ジョブ:魔法剣士

 レベル : 56

 体力 : 150/165

 魔力 : 89/89

 強さ :60

 丈夫さ :165

 知力 :132

 器用さ :160

 敏捷 :165

 運 : 77

 スキル :

 【剣技】【溜め】

 【受け流し】【抜刀】

 【回避】

 【関節技】   

 【気配感知】【危機感知】

 【ヘイト】

 【火魔法】

 【魔力回復3】【体力回復1】

 【簡易鑑定】   

 【収納】


 できた、ニセ(見せ)ステータス!

お読み頂きありがとうございます。

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