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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第二章
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ニュース

※今日4/28は02:00に続き2回目の更新です。読み飛ばしなきようご注意ください。

 ユイをまた抱っこして走る。

 仕方ない、よね?


 どうやって剣の破損を防いだか説明した。

 その事で本来の自分の剣のタイミングや工夫を使えたことも。


 剣は守れたが元の弱々に戻ったことははっきり口にはしなかった。

 オーガでは、【障壁】とユイの火力に頼ることになりそう。


 解決するとしたら、いい剣のドロップかな。

 いつになるやら。



(まさか、日本人がダンジョンに入ってるとは誰も思ってないよね)

(某国人もびっくり……意外と大勢もう入っていってたりして)

(軍とかもありうるね)


 街が見えると抱っこしてたユイを降ろす。

 今後のユイの敏捷と探索系スキルに期待。



「ただいまー」

「お邪魔します」


 何も出さなくていいから、と母に言い2階の部屋へ。


(多分上がってくるけど、分かるから大丈夫)

(えっえっ)

(ドロップアイテム見たりするからね)

(なるほど!)


 何が「なるほど」なんだろう……。



 7年後に買っていた、冷えたスポーツドリンクを2本取り出す。

 ドロップ品も並べる。


 ドロップアイテムはあれだけ狩って、回復薬2個と指輪1個。

【鑑定】はアイテムにも使えた、当然か。


 回復薬(小)が2個と『力の指輪 強さ+10』。


 指輪と薬1個はオーク初討伐報酬だ。

 ショボいけどこれからに期待かも?


 アイテムはまた【ボックス】へ。




「あ、ちょっと待って。普通のことはなるべく声でね」

「そうだよねー、わかった」


 物置になってる部屋にあった古いリビング用の椅子を取ってきた。

 机の前に少し離して並べ、PCのスイッチを入れる。


「これで情報も見ながら話そう」

「黙っててもおかしくないね、さすが」


「ダンジョン」で検索するが、ヒットはラノベ関係ばかり。


 最新ニュースを見てみる。

 謎の「ほらあな」「地下道」で埋めつくされていた。


 政府や省庁、自治体は同様に

『有毒ガスの存在や噴出の可能性』

 を挙げ、近づかないようにとのこと。


 ロープが張られた写真ばかりが並ぶ。


「世界同時ってのはもう少しあとみたいねー」

「少しだけ出てるけどね」



「ニュースはまあ、今日の今日だからね。

 話したいことだけど、まず身の回りで気をつけること。

 それからステやスキル関連。

 一番話したいのは今後の事なんだけど……時間があったらだね」


「今後って、式のよて……」


「ごめん、日本を討伐隊じゃなくて冒険者のいる国にしたいんだ。

 じゃないと、また同じことになる。

 Sランクがいないと」


「やっぱり負けたんだ」


 ユイが状況をよく分かっていなかった事にある意味安心してしまう。



「わたしたちにできるの? そんなすごいことが」


「精一杯やってみようよ。

 そのための今の……現実離れしたステだと思うから」


「だよね、やれるかも!」



窓の外は少し暗くなりかけていた。

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