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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第二章
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危険?

※昨日4/26は21:03に更新しています。読み飛ばしなきようご注意ください。

(心配させてごめん。でもそれ、違うと思う)


 あそこは特定ダンジョン。

 あの得体の知れない魔物が出てきた場所。

 そして、いきなり3層からオーガが。


 3層?


(ちょっと待って)


 今はまだダンジョンが出来たばかり。

 確かに、深層のボス以降は信じられない強さだろう。

 でも『アフれ』ていないなら全く別。


 それどころか攻略しやすい気さえする。

 単純で、邪魔なザコはいない、多分。


「あの時」の恐怖にまだ支配されている、僕は。


(ごめん。確かに冷静に考えれば危なくはないね)

(少しでも間引きできれば危険も減るのよね)


 ああ、これからのためにもあそこに入っておくのはいいかも。

 これから短期間で、オーガ攻略することになりそうだし。



【生命感知】で探りながら移動する。

 街中では出会い頭もありうるので、普通より速め程度。


 わざと山道に向かう。

 人がいない場所を目指せばいいだけだ。

 そこに入れば山奥神社ダンジョンまで全力で走れる。



(『称号』取ったって?)

(うん、地震の直後にちょっとね。一番近いのあそこだし)


 考えることは同じか……。


(『ラッキーパンチ』の初しか取れなかったけど)

(ぶっ、なるほど。『初魔物討伐』はもらったけどね)

(やられた~)


 ステが上がりまくるので氷柱を天井に試したら、崩落したそう。


 ちなみに今あるのは、

   同行者 『運命の同行者』

   称号獲得、初 『運10上昇、ただし限界値は70』

   ステータス獲得、初 『低いステ初期値を10にする』

   スキル獲得、初 『ステ増加を倍増』

   ジョブ獲得、初 『ステ増加を最高値固定』

   ラッキーパンチ、初 『スキルが出やすくなる』


 固有スキル獲得だけは取れてないから、ステ増加値は6か。

 それでも十分高い。

 2人同時でも「初」称号が取れたのはラッキーだった。


 最初の称号は、【現実逃避】で同行して付いた?

『初称号獲得』の称号が取れているからそうだろう。


 走ってて気づくが、ユイはそんなに速くない。

 以前はヤスがいたから気づかなかったみたいだ。


(ちょっとまって!)


 振り返って見ると、低い木の枝か何かにズボンが引っ掛かっていた。


 もしかして、敏捷と器用さが低い?


(敏捷は分かってる通りだけど、器用さは普通なんだけどね)

(あっ、スキルも関係あるかも。【予測】とか)


 あとは、【思考加速】【回避】【明度補正】もだ。


 じゃあ、こっからはこうして。

 ユイをお姫様抱っこした。


(行くよ!)




 着いた。

 このダンジョンは未発見なんだろうな。

 しばらく自由に出入りできるかも。


 そういや、山中だったのにずっと念話だった。

 人が見ていれば、不自然なので言葉にする必要があるけど。

 なんか逆かも、変だけど慣れよう。



(はいこれ)

【アイテムボックス】になぜかあったユイの杖を取り出す。

(えっえっ……ありがと)


 次は両手細剣をまるごと取り出す。

 固定ベルトがたすき掛けになる位置に。


 緩め気味のベルトを締め直す。

 もうちょっと練習して一発で使えるようにしよう。


 入った直後に使う【生命感知】は再度説明した。

 こうやって覚えてもらうのが一番だね。

お読み頂きありがとうございます。

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