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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第二章
73/175

唐揚げ

※今日4/24 01:22に続き2回目の更新です。読み飛ばしなきようご注意ください。

 学校に戻ったのは昼過ぎだった。


 カバン代わりのボストンバッグを開ける。

 懐かしいな、この布の感触。

 弁当を取り出す。


 弁当箱を開けると、おっ今日は唐揚げだった。ラッキー。


 食ってるのにアレだが。

 ウンコに関する話でイジリ、じゃないな、イジメを覚悟してたが。


 なんかこっちを見てしゃべってるやつらもいる。

 禁断の【盗聴】!



「意外とやるんじゃね? どんだけバックレてんだ」

「ウン……ン行くとか俺でも恥ずかしくて言えねーし」

「平然とメシ食ってるぞ」


 そうか、僕があの時も今も平然としてるから戸惑っているのかも。


 別に何されてもいいけどね。

 多分【予測】で……危険無さすぎて効かないかな?

 まあ無視しつつ逃げればいい。



 食べながら『称号』チェックしとこう。


   称号獲得、初 『運10上昇、ただし限界値は70』

   ステータス獲得、初 『低いステ初期値を10にする』

   スキル獲得、初 『ステ増加を倍増』

   固有スキル獲得、初 『ステ増加値+1』

   ジョブ獲得、初 『ステ増加を最高値固定』

   魔物討伐、初 『ステ初期値+1、ただし限界値は11』(新)



 最初のは意味無いし。


 けど次のは念願のヤツだ!

 低い初期値で弱々という設定、いや仕様で散々悩んだから。


 そしてなるほど、だ。

 1レベルでステが7も増加っていうのは、次の3つのせい。

 戻って来たおかげでのチート。

 マジチート過ぎ。


 最後はヤケにショボいけど、ステ獲得と同時確定だから調整したのかも。

 僕は別々だったけど。



 箸が止まっていた。

 唐揚げをほおばってご飯をかきこむ。


「浜辺君!」

 担任の女性教師、八木先生だ。

 40代くらいでまあまあスラリとしている。


「一体どこに……」

「すみませんでした」


 立ち上がって耳元にささやく。

「あの、下痢がひどくてこもってました、なるべく遠いトイレで。

 悪いのが出たみたいで、今はなんともないです」


「そうだったのね……お昼は食べられてるようだし。

 教室に戻る前に一度来てほしかったけど。

 気をつけなさいね」


 チョロかった。

 普段目立たずマジメな、モブ生徒特権だね。


 まず弁当を食べてしまおう。



 まだ戻って2時間経たない。


 あえて、「あそこ」で起こったことを反芻(はんすう)してみる。


 最近というかこの頃既に、フラッシュバックなんかの対策法が分かっていた。

 ショックがひどくなければ、自ら思い出してみる事。

 その方が気持ちが整理でき、思い出しにくくなるそうだ。


 そして、やるべきことが次々浮かぶ。

 多すぎる。

 7年しかないのか、7年も頑張らなければならないのか。



 いや、まずは。

【ステータス理解】と【ステータス作成】が気になる。

お読み頂きありがとうございます。

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※『ウン……ン』というのは食事時なのではっきり言えなかったようです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 最初はどんどんスキルが増えてくし魔法系と俊敏のステータスが高めだったから気にしてなかったけれど、今思うと主人公としてやって行くには成長速度が微妙な上にまだてっぺんが全然見えてませんでしたね。…
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