ヤスvsミノタウロス
※今日4/23は00:00に続き2回目の更新です。読み飛ばしなきようご注意ください。
「いいかミノはな、オークよりは速いがオーガより断然遅い。
どでかい剣にビビるなよ。
特にヨウか、お前くらい動けりゃ避けるのはワケねぇ。
さっきと同じ要領でヤスがぶった斬れ、ただし一撃じゃムリだ」
走りながらケンが教えてくれる。
声がやけによく聞こえる。
念話じゃない、司令系のスキルか?
「Aランクが上に行ったはずだ。
更に上位魔物がいたら……。
何にせよ足止めしてくれればいいが」
やはりまだオーガがいた。
ケンは腕を斬ってから首を落とす。
盾はシールドバッシュと盾の上の尖った部分を突き刺す。
魔法士が顔面を焼く。
もう一人の魔法士は……バフか、杖を振るとケンの体が光る。
さっき次々倒して見えたのは、最後のケンのトドメだ。
Bランクと言えど、基本は僕らと同じよう。
2匹の討ち漏らしがこちらへ。
同じパターンで……。
もう1匹僕の背後に来た!
最初の一匹には自然と体が動き目を潰すが。
ケンの援護は……。
離れている、一旦逃げようとするが。
無理か……。
【障壁】
「オラァ」
目の前でオーガが分断され……。
背後ではオーガが見えない壁を殴っている。
「ルラァ!」
そこ壁あるから!
と思う間もなく、ヤスが斬ってしまった。
どういう?
あ、こっちからは攻撃可能か、便利すぎる。
「ヤバいと思ったが、なるほど、隠し玉か。
動かず引き付けたのはさすがだな」
ケンだ。
もう見られた、隠蔽は通用しないな。
魔力が5減っている。
継続時間が分からないが、使って試すしかないか。
ヤスはといえば。
「魔法援護してもらえたか、助かったな。
夢中で斬っちまった」
勘違いしているよう。
こちら側のオーガは殲滅できた。
反対側にはまだいるが、まずミノをどうにかしないと。
ケンが弱いと言っていたミノは……。
強い。
というか、硬い。
僕が目を潰す、これはいい。
だが、ヤスにも分断できない。
かつての僕のように、目の見えない敵に何度も斬りつける。
弱らせるしかないようだ。
リーダーとゴウも苦戦している。
ユイがファイアアローで目を潰す。
だが、リーダーにも余裕がない。
「ラァッ!」
ヤスがジャンプでミノの頭をかち割った、凄い。
ヤスは自分の腕と剣とを見比べて呆然としている。
怪我?
そういや、ひらタンが全く活躍しないな、出番だ!
「ヒール! あれ?」
「怪我じゃねぇよ!」
ヤスがリーダーの攻略しているミノへ走る。
「リャァ!」
大きく飛ぶと、また頭を分断した、縦に。
……スキルだろうな、これは。
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