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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第一章
68/175

エセ上位魔物

※昨日4/22は21:53に更新しています。読み飛ばしなきようご注意ください。

「強い? まさかオーガ?」

 僕のスキルを知っているリーダーが聞く。


「多分」

 リーダーにはオーガに間違いないと伝わっただろう。



 ユイの念話は今日はほぼ来ない。

 緊張か自重か、スキンシップに満足なのか。


「こんな街中でかよぉ!」


「他は、ヨウ?」

「今のとこ2匹だけ、はぐれて来たような」


「ヨウは強力な【感知】があります、従ってください。

 車はここに置いていきます。

 全員降りて武器を整えて」


 リーダーの口調が途中で変わった。

 能力についても隠している場合ではないという事だろう。



「移動はヤスのペースに合わせて」


 僕がいちおう先頭で、ペースを加減する。


 いた! 2匹。


「いつものパターンで、いやヨウは2度めのアレを」


 先頭のオーガ直前で止まり、全力の【威圧】と【ヘイト】。

 腕の関節、弱点っぽいところを突く。


 背後へ回ると振り向いた!

【予測】のサポートですぐに目を潰せた。


「ヤス!」

 分断されるオーガ、まず1匹。


 2匹目も手順通り。



「やれる? ヨウ」


「行けます! 2匹ならもう大丈夫です。

 ですが……【感知】ギリギリに多数見え……味方もいます!

 この前の『百花繚乱』、Bランクの人たちです」


 会って2日経つかどうかだ、すぐに分かった。


「どう思う?」


「彼らは強いです。

 こっちもサポートで充分やれます、行きましょう」


 リーダーと僕以外の全員が辺りを見回してる。

 ユイもだ、ちょっとスキルの説明不足だったみたい。


『百花繚乱』は次々オーガを殲滅している。

 剣士の速さと強さか、魔法士の魔法かまでは分からない。




 追いついた。

 【生命感知】では広範囲にオーガと……未知の強い魔物がいる。

 オーガの上位、下層の魔物って?

 キャプテンでないのは分かったが。


 1匹逃げて来た。


 オーガは普通に、いやメチャ速い。

 ゴウが追いつけず、僕が相手をすることになる。


 全く同じ要領、危なげなく目を潰す。

 ヤスが追い付いてぶった斬る。



「おう、見事なデコボココンビだな。

 一発で分かったぜ」


 前話したリーダーらしき剣士だ。


「ここ一帯は潰せたはずだが」


「はい、ここより後ろにはいません。

 先にはオーガと未知の上位種がまだ多数いるようですが」


「分かるのか、ほう。

 ミノ……ミノタウロスだな。

 あいつらは硬いだけでエセ上位って言われてるからな。

 ヤスと言ったか、活躍しどころだぜ」


 他のみんなは僕らの会話を聞いているだけだ。

 紹介くらいしたほうがいいよね?


「あなたは『百花繚乱』のリーダー、ですよね?」


「そうだ、名前はケンで覚えてくれ。

 俺たちが先に動くから、取りこぼしのサポートを頼む。

 ミノ、ミノタウロスはコツだけ教えるがやれるはずだ」


 ケンが手で示すまま、僕たちも付いていく。

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