石投げ
※今日4/20 00:03に続き2回目の更新です。読み飛ばしなきようご注意ください。
同居宣言には特に反応は返ってこなかった。
なぜ今日なのかという疑問があると思うが、誰も言えないよう。
「初『アフれ』に興奮して、昨日は寝られませんでしたよ」
今、ユイ以外の全員の動きが止まった気がした。
「Bランクパーティーが入ってお掃除できたそうですが。
近々Aランクも入るそうです。」
唯我さんが助け舟を出してくれた。
この人は予言と言うか何というか、されたからな……。
『念話関係』の。
ついでに疑問を。
「ダンジョンの柵って意味があるんです?
いつものとこも、ゴブの集団なら破れるんじゃ?」
「柵の中に満杯になったらまずいでしょ?
時間を稼げば隊員を呼べるから、それまでの一時しのぎね」
「そうなんですね」
昨日の特定ダンジョンの檻はオーガじゃないと無理だろうな。
オーガが出てきて一気にゴブが出ていったわけか。
オークはやけにのんびりしてたけど。
群れじゃないのに何かのルールに従って行動、謎だ。
やっとダンジョンまでたどり着いた。
車を降りたユイと僕は手招きされ、唯我さんについていく。
「今日はふたりとも石投げだけやってくださいね。
死んだら終わりですから。
それとヨウさんにはオーガについて聞きたいので」
ユイは皆のところに行って待つように言う。
「昨日はふたり、いや多分ヨウさん単独のオーガ討伐ですよね」
「はい、警報が鳴ってしまって、気づかれ仕方無くでしたが」
昨日の戦いを順を追って話す。
背後の弱点の事はなんとか通じたようだ、直接言えないよね……。
「検証すべきは2点でしょうか。
【威圧】と【ヘイト】で毎回足止めできるか。
【超回避】の成功率が上げられるか。
【剛体】の実地検証は無理ですから」
「はい、【超回避】の練習お願いします」
「最後、余裕があれば。
ヨウさんの方にですけどね」
石だけ投げてろと言われたが、オークは担当させられた。
何もしないと寝てしまいそうなので良かったかも。
最初のオーガでレベルが上った。
今日は石投げしかしていない。
あっ、昨日単独で倒したからか、なるほど。
トドメだけで違うって話だからな。
【縮地】【予測】(【危機感知】重複・進化)
あっ、出た【予測】。
そういえば【危機感知】はオーガ単独戦でも自動的に使ってた。
だから【超回避】が発動できたんだ。
あと、【縮地】は憧れてたやつだ!
ラノベと同じなら、瞬時に移動するやつ。
オーガには今のとこ使えないし目立ちそうだけど……。
今日はラッキー過ぎ。
レベル上昇は後で報告しよう。
みだりにレベルを言わない事って、確か教本にあった。
スキルを試したくてウズウズしつつ、石投げ。
こういう時って危ないのかもしれないな。
石投げで良かったかも。
9層半分ほどで折り返し、降りてオークをまた狩る。
1層に着いた、余裕はある。
対練に臨む。
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