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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第一章
63/175

裁定

※昨日4/19は3回更新しています。

 眠い。


 ()()()()()()()()()()()()からな。


 コーヒー3杯飲んだのでなんとかなるか。

 ユイは砂糖とミルクたっぷりで、『また太る』って言ってた。


 おかげで早く出勤している。



 会議室で待たされる、せっかく早く来たのに。

 なぜか、ユイも一緒にこちらの新人担当に出頭するよう指示されている。


 ほぼ定時に北村さんと林教官が入ってくる。

 挨拶を交わすと、林教官から説明が。


「浜辺Dランクについては、特殊な事情によりこちらで継続担当する」


 教本を渡される。

「道中で読め、スマホ設定はすぐにな。

 それで、重大な違反行為があったらしいが。

 あとはややこしいので北村に任せた」


 重大な違反……まずかった?

 どこが……


「えーと、袖ヶ浦担当からのメールを読み上げますね。」


  誤解させるようなことを言って申し訳なかった。

  明日からDランクというのは、翌出勤日からということだ。

  無知と責めるつもりはない。

  世には組織・場所により様々な常識があるものだ。


「えー、他にも木津Cランクからも証言が。

『実力はCランククラスだった』とのことです。

 そして、肝心の本部の裁定はいかに?

 では、林さんどうぞ!」


 なんだ、この芝居じみた演出。

『明日』ってのが今日だったとは、自分の無知さに呆れる。


 オホン、オホン

 林教官だ。

 勿体つけて……楽しんでる?


「あー、浜辺研修生がダンジョン周辺で討伐を行った事は重大な違反行為である。

 しかしながら、多数のオークのみならずオーガ討伐は驚くべき功績であり称賛に値する。

 オホン、オホン」


 わざと勿体つけてないか?


「更に、袖ヶ浦・木津担当両名の証言と功績に(かんが)みて……

 浜辺Dランクには違反等は問わないものと決定する、以上」



「今回のはね、違反がどうのっていうよりは危ないことすんなっていう事なの。

 結果、そうじゃないって分かったから見逃すよ、ってね。

 討伐隊法とか、たまには読んで勉強してね。

 教本にもちょびっと載ってるけど」


(わたしのせいでもあるし、ドキドキだった)

(違うよ、まあ結果オーライだしね)


「あ、村林Dランクもおとがめ無しね、省略ごめんなさい」


「はい、ありがとうございます。」

「ありがとうございます。」


 一応無難にお礼を言っておく。




 メンバーたちはとっくに待っていた。


「あの、僕達」

「ええ、裁定は聞きましたよ」


「それと、僕達一緒に暮らすことにしました」

お読み頂きありがとうございます。

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