Bランク
※今日04/19は00:22に続き2回目の更新です。読み飛ばしなきようご注意ください。
「いやすまん、いつも殺してるのにひどいも無いな。
ただこういうのは見慣れてないだけだ」
コード『百花繚乱』、全員がBランク。
状況を伝える。
山中で【感知】したオークは殲滅。
ここにはオーガ一匹のみで、気付かれ仕方なく戦った。
Bランクリーダーはスマホを見ている。
「市街地は大方片付いたらしい。
処理班が来たら気をつけて帰れ、まだいるかもしれん」
いや、いないんですけど。
でも心配はありがたい。
「ゴブリン・オーク・オーガか。
3階層まで出てきたか、まあなんとかなるな。
じゃあまたな!」
ダンジョンに入っていく『百花繚乱』の5人。
先頭は上の尖った盾持ち。
リーダーらしき人の腰には長い日本刀ぽいもの。
他も全員凄そうな武器と杖だった。
それより……。
「ヨウ、聞いた?」
「うん、3層がオーガって、どんだけ危ないんだ」
「化け物だね。
あの人達が」
処理班に連絡する。
先に市街地を片付けるので、人目のないこちらは最後らしい。
付近を確認しつつ帰っていいとのこと。
「おそらく私一人で倒したことになってるね、記録上は」
「僕が一緒に話してあげるから、なんか文句言ってきたら」
舗装道路の通っている神社の方に向かう。
あ、武器も返さないと。
しかし、通常『アフれ』はゴブ程度と言っても、鎧なしだった。
オーガには意味ないと思うが、ともかくヤバかった。
剣を返しに行くと血まみれなのに驚かれたが。
清浄持ちが待機していてキレイにしてくれた。
市民からの隊員への目があるので、この仕組みができているそう。
ちなみにユイは血まみれにはならないので知らなかったそうだ。
僕がコンビニに寄って、昼食やユイの欲しい物を買う。
その間に、ユイはアパートに帰り色々済ませておく。
清浄してもらえなかったら色々大変だったな……。
午前中で済んだが、半日働いたようなもんだった。
ユイによると、時間分の手当が出るらしい。
僕の分はどうなるんだろう。
それから午後はメイさんの見舞い、例のコーヒーショップ。
外出途中で隊の管理部からユイに電話が。
僕が事情を話すと、明日所属基地に連絡するとの事。
なんかまずかったのか?
まあ悩んでも仕方ない、なるようにしかならない。
帰ると改めて、今日のオーガ戦の事を話す。
「情けないけど、アソコを狙うしか無かったからね」
「でも勝ちは勝ち、よね」
「ダンジョンじゃヤスが斬るから、もう見たくても見れないよ」
「アハハ、見たくないって」
剣士のための魔法講義を聞き、夜のルーティーンを済ませる。
さあ、今日も終わった。
寝るのに少し恐怖感もある。
あの新しい固有スキル。
少し考えてみるか……。
お読み頂きありがとうございます。
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