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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第一章
60/175

非道

※昨日4/18は2回更新しています。読み飛ばしなきようご注意ください。

「魔法は絶……」

 立ち上がってダッシュする。

(絶対撃たないで!ヘイトが)


 一瞬遅れて。

(わかった)



 彼女は2回もオーガにタゲられて危なかった、怖さは解っているはず。


 ユイに説明する暇はないけど。

【思考加速】で解っていた。


 まず僕がヘイトを取らなければ。


 オーガは敏捷200近い僕と同等の速度で走る。

 その上、力は人間を千切るほど。


 まず動きを止めないと。


 僕は立ち止まり、全力で【威圧】と【ヘイト】をぶつける。

 迫ってくる瞬間、腕の弱点っぽいところを突く。


 剣の短さに慌てるが、ちゃんと【間合】で当てられた。


 間合いが短い分、思ったよりギリギリだった。

 なんとか【回避】、背後に回る。


 目は潰していない。

 そのままあっちに走られると困る。


 まずは足を止めさせる事が最優先。



 振り向いた、いける!

 いや違う、ヘイトを取ることに成功しただけだ。


 剣先をオーガに向けたまま、引いて溜める。


 そして、とにかく全力で回避しまくる。

 さっき立ち止まってから【剛体】は入れてある。



 オーガの左手が振り下ろされた。


 いける、隙ができた。


 両目を刺せた、完璧だ。


 いつの間に僕の左肩にヤツの腕が降りてきていた。


 ブンッ

 視界がブレて、右に移動していた。

【超回避】でやっと躱せた……。


(目は潰したよ)

(!)


 後は……。

 仕留めなければならない。

 どんな事をしてでも。



 《アレ》をやる。


 前回気づいたオーガの最大の弱点……。


(ユイは見ない方がいい……)

(?)



 オーガの背後に光る弱点。

 光ってないけど。


 少し腰を落とす。

 そのポイントを全力の【溜め】【総合剣技3】で、突く!

【肉体強化1】も使った、今は“その時”だ。


 ブモウイヤァァン!


 変な声が響いた。


 抜いてもう一度……。


 素早い、目が見えなくても回って来る。


 血が勢いよく噴き出す。


 だが、僕も速さだけは自身がある、更に回り込みポイントを突く!

 下から!

 角度を少し変えた。


 同様に、抜いては刺す。


 血を噴く。



 ユイがちょっと視線に入ったが……。

 目を塞いで……見えてるなアレ。



 何回刺したか忘れた。


 オーガが倒れた。

 ピクピクしているがもう動かないだろう……。

 まだアソコから血が流れている。



 ユイが走ってくる。

「良かった」

 血を浴びている僕に抱きつくユイ。


「もう大丈夫……あ」



 5人の隊員が見えた。

 やっと着いたようだ。


「おう、お前らがやったのか。

 盾なしで2人でか。

 ……これは」


 死体を見て固まる。

「ひでえ」

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