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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第一章
58/175

初『アフれ』

昨日4/17(日)は4話分更新しています。読み飛ばしにご注意願います。

 手に入れた剣は腰に下げてある。


 ユイの先導のまま走る。

 スマホで危険地域が判るようだ。


【生命感知】に魔物が数匹混ざっている。


 それと一緒に移動する人たちもいる。

 逃げているのではなく追っている。


 おそらく索敵か感知を持つ隊員だろう。


「市街地に入ってるみたい!」

「この辺の街側には隊員が入って追ってるよ」


「判るの?」


 口に人差し指を当てながら言う。

 内緒スキルのサインだ、念話でもいいけど。

「【生命感知】があるから。

 多分【索敵】持ちの隊員が結構いるみたいだよ」



 徐々に魔物が増えるが、街には隊員も多い。

「街はもう大丈夫だと思うよ。

 発生源は?」


「えーと、確か山奥神社方面だったけど……。

 確かあそこ、指定ダンジョン!?」


「指定って?」


(隠語になってるの。特に強い魔物がいるところよ)


 指定ダンジョンという言葉だけは知っている。

 良いアイテムが出るから特別な隊員しか入れず、厳重に囲われてるって。

 ネットではそれが定説だ。


(教えてくれて大丈夫?)

(教本に載ってるよ、情報漏洩の禁止も)


 載ってるってことはDランクの僕は大丈夫なわけか。

 今から聞くことは全て同じだろう。


(あっヨウはDランクだから)

(わかってる、ありがと)



「危なそうなとこは分かるから僕がここから先導する。

 いちおうダンジョンまでの地図だけ見せて」


 止まって確認する。

 ダンジョンの位置くらいまでは感知できてる。


 隊員が多い?

 いつもがどうか知らないけど。


 ゴブリンが多く街中に入っていて、それ以上の隊員もいる。


 問題はオーク十数匹が山から移動している事。

 オークまでの『アフれ』って最近聞いたことがない。

 隠されてなければだけど。


 そして……。


 いや、それはその時だ。




(特定って、そこは魔物の構成とか違うの?)

(よく知らない。強いのがいるから厳重なはずなんだけど)



(オークが山を下ってるから止めないと。火は気をつけて)

(水も少し使えるけど……ヨウに任せるほうが良さげ)


(うん、アドバイスは頼むね)



「えーと、倒したら可能な限り位置を送るの。

 死体を処理してもらわないといけないから」


「なるほどわかった」


「あ、Bランクパーティーが向かってるって」


 ああ、大丈夫かもしれない。

 間に合ってくれれば。



「すぐオークがいる。行くよ」


 山とかで戦うのって初めてだ、ちょっと不安。


 少し開けた場所を歩くオーク。

 急斜面はオークも避けるようだ。


 剣を溜めたまま走り、一撃で首を飛ばした。

【間合】が仕事をしてくれる、問題ない。


「まだすぐ近くにいるから」

お読み頂きありがとうございます。

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