初『アフれ』
昨日4/17(日)は4話分更新しています。読み飛ばしにご注意願います。
手に入れた剣は腰に下げてある。
ユイの先導のまま走る。
スマホで危険地域が判るようだ。
【生命感知】に魔物が数匹混ざっている。
それと一緒に移動する人たちもいる。
逃げているのではなく追っている。
おそらく索敵か感知を持つ隊員だろう。
「市街地に入ってるみたい!」
「この辺の街側には隊員が入って追ってるよ」
「判るの?」
口に人差し指を当てながら言う。
内緒スキルのサインだ、念話でもいいけど。
「【生命感知】があるから。
多分【索敵】持ちの隊員が結構いるみたいだよ」
徐々に魔物が増えるが、街には隊員も多い。
「街はもう大丈夫だと思うよ。
発生源は?」
「えーと、確か山奥神社方面だったけど……。
確かあそこ、指定ダンジョン!?」
「指定って?」
(隠語になってるの。特に強い魔物がいるところよ)
指定ダンジョンという言葉だけは知っている。
良いアイテムが出るから特別な隊員しか入れず、厳重に囲われてるって。
ネットではそれが定説だ。
(教えてくれて大丈夫?)
(教本に載ってるよ、情報漏洩の禁止も)
載ってるってことはDランクの僕は大丈夫なわけか。
今から聞くことは全て同じだろう。
(あっヨウはDランクだから)
(わかってる、ありがと)
「危なそうなとこは分かるから僕がここから先導する。
いちおうダンジョンまでの地図だけ見せて」
止まって確認する。
ダンジョンの位置くらいまでは感知できてる。
隊員が多い?
いつもがどうか知らないけど。
ゴブリンが多く街中に入っていて、それ以上の隊員もいる。
問題はオーク十数匹が山から移動している事。
オークまでの『アフれ』って最近聞いたことがない。
隠されてなければだけど。
そして……。
いや、それはその時だ。
(特定って、そこは魔物の構成とか違うの?)
(よく知らない。強いのがいるから厳重なはずなんだけど)
(オークが山を下ってるから止めないと。火は気をつけて)
(水も少し使えるけど……ヨウに任せるほうが良さげ)
(うん、アドバイスは頼むね)
「えーと、倒したら可能な限り位置を送るの。
死体を処理してもらわないといけないから」
「なるほどわかった」
「あ、Bランクパーティーが向かってるって」
ああ、大丈夫かもしれない。
間に合ってくれれば。
「すぐオークがいる。行くよ」
山とかで戦うのって初めてだ、ちょっと不安。
少し開けた場所を歩くオーク。
急斜面はオークも避けるようだ。
剣を溜めたまま走り、一撃で首を飛ばした。
【間合】が仕事をしてくれる、問題ない。
「まだすぐ近くにいるから」
お読み頂きありがとうございます。
もしよろしければ、この下の★★★★★(クリック)評価とブックマークをお願いいたします。




