表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第一章
57/175

【現実逃避】

4/17(日)4話目更新です。

  固有スキル :

   【加速2】

   【現実逃避】


 宣告を受けたような気がした。


 オーガを斬りたいという僕のイメージは【現実逃避】なのだと。


 詳細は……

『運命の再選択。生命100%消費。1回のみ』


 なんだこれ。

 死ぬってことだよな?

 自爆?


 いやもしかしたら……

『死に戻り』ってのがラノベである。

 SFドラマとかでもたまに出てくる。

 これの場合、使用で(みずか)ら死を選ぶことになる。


 希望的観測だけど、“運命の再選択”ってそういう事?

 効果らしきものはそれだけ、他に手がかりなし。


 ああ、【現実逃避】っていう名前そのものはあるけど。

 これは酷すぎる。


 死ぬし。

 1回のみって当然……え?


 どうしてわざわざそう書いてあるのか。


 分かったような分からないような。





 そして、大変なことに気づく。


【加速2】


 上がった!

 これで使えるスキルになれば。

 99%消費とかはまさか無いだろう。

 それでも意識が続けばなんとかなりそうだが。


 詳細出ろ!


『20秒間、使用魔力に応じて全ての速度を上げる。魔力消費100%』


 そっち!?




 いつものイメージは省略して、すぐに【加速】を使う。

 無駄に長い。

 いや、結構行動が増やせるか。


 ……






 朝は僕はいつものマヨサンド。

 ユイはコンビニサンドイッチを開けている。


「それ、おいしい?」


「まあ好みがあると思うけど。

 僕は好きだからいつもこれ」



「結構いけるねこれ、飽きそうだけど」


 食パン一枚で作ってあげた。

 その代わり、一枚コンビニのをもらう。



 ウィーン、ウィーン


 スマホだ。

 結構でかい音、災害のやつとは違う音だ。

 初めて聞く。


 ユイのだけで、僕のは鳴ってな……。

 あ、いつもの『アフれ』のときの警報が鳴った。



「まだ登録してないんだね。

 あっそうか、まだ何も聞いてないよね」


「えっ、もしかして隊の。

 Dランクの登録か!」


「スマホにアプリ入れて認証しないといけないの。

 誘導救護や討伐の義務があるから。

 細かい手順は教本もらうまで……教えてあげるから行こう!」



 僕はトイレで着替える。


 出すものも出しておきたいけど、小だけで済ませる。

 玄関で待つと、ユイも済ませて来た。


 武器はパーティー管理なので手元にはない。

【ボックス】に入れとくんだった。


 仕方ない、何でもいいから見繕うしかない。



 車で行こうかとも思ったが、遠くはない半端な場所だ。


 まずは大通りを行く事、というユイのレッスン。

 2人で走っていると、パトランプを灯した車がいた。


 隊員が立っている。

 積んでるのは……武器だ!


 剣・槍・弓・ハンマーは制式の同じ物しかないが揃っていた。

 杖もあるよう。


 鎧は無いのか……。

 普通はゴブ程度だからか。


 ユイがアプリを見せたが。

 僕は知らんふりで武器を物色する。


 本当にDランクのはずだからバレても問題ない、はず。

お読み頂きありがとうございます。

もしよろしければ、この下の★★★★★(クリック)評価とブックマークをお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ