立ち合い
リーダー唯我さんとの対練、いや立ち合いは続く。
離れたままなぜか剣を振るリーダー。
左右へ振り下ろし、突く。
何をしてるんだろう。
何かを伝えたい？
あれは……オーガの動き？
オーガを倒せなくとも、ヘイトを取ったまま捌き続けられれば……。
来た!
打ち込まずひたすら避ける。
200に迫る敏捷、【回避】【超回避】。
これが僕の真骨頂。
寸止めっぽく振られていたリーダーの剣が本気に変わった。
振り抜いてる！
【剛体】を使う。
打たれても耐えられるように、その上で回避する。
オーガで耐えられるかは知らない、でも今はそれが最善。
自然に剣を引いたまま避けていた。
オークの時の構えだ。
避けまくるが、リーダーの剣を見失った瞬間。
いつの間に打ち下ろしが。
頭を打たれる！
瞬間ブンッと視界がブレた。
10層の時と同じ、おそらく【超回避】。
振り下ろされた剣は僕の右横にあった、躱していた。
この移動を利用、横薙ぎに振る。
ヤバ、いや僕は弱いから大丈夫か。
【思考加速】である程度考えながら動けていることに驚く。
剣で受けられた。
いや【受け流し】が発動。
お互いに受け流した？ バランスが崩れた。
次の一瞬だった。
突かれた、あの姿勢から。
鎧の隙間を正確に。
なぜかガチンという音。
痛くない。
これが【剛体】か、初めて使えた……。
「負けました」
「アレは続けて使えない？ クールタイムか？
あ、痛みは……回復を」
「いえ、なんともなくて。
避けるアレは上手く使えてないだけじゃ。
速すぎて見えなかったのと」
「見えれば避けられる？」
「まだなんとも言えません」
「ヒール」
ひらタンが首をひねってる。
「無傷って、ゾンビですか」
ゾンビはちょっと違うけど放っておく。
「ありがとう」
全員ぞろぞろ外へ。
忘れてたゴブリンが出るたび、近づく前にユイさんの魔法で消えた。
「もう普通にレベルはカウントしていいはずです。
今日は1レベルということでしたね」
「はい、出たのは【弱点視】と、対練で【受け流し】です」
はっきり弱点が見えるわけではない事なども伝える。
「だとしても特殊すぎますね。
受け流しは訓練で得られる剣技のひとつです、これを報告で。
聞いていた【総合剣技】とは別なのですね……。
ということは、別の技が出る可能性も出てきました」
「あっ、なるほどです。
それでさっきのですが、オーガを想定した“模擬戦”ですよね」
「そうです、受け流し習得は意外でしたが。
オーガでは使えないでしょうね、多分。
あの凄い回避を失敗しなければ、可能性は大きいですが」
車へ戻ろうとしていると。
（お休みになるね、2日で色々できそう！）
そうか休みか、忘れてた。
えっ、色々？
（うん、がんばろう……）
お読み頂きありがとうございます。
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現在ステータス
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名前 ： ヨウ ハマベ 年齢 ： 25
種族 ： ヒト
ジョブ： 魔法剣士
レベル ： 72（+1）
体力 ： 41/41（+1）
魔力 ： 160/160［+10］※（+2）
強さ ：39（+0）
丈夫さ ：82［+50］（+1）
知力 ：148（+3）
器用さ ：176［+25］（+2）
敏捷 ：193［+25］（+3）
運 ： 77
スキル ：
【総合剣技3】【溜め】【肉体強化1】【思考加速】
【簡易鑑定】【鑑定偽装】〈隠蔽〉
【火魔法1】【土魔法1】〈隠蔽〉【聖魔法1】〈隠蔽〉
【精神耐性2】【毒耐性1】【熱耐性1】
【魔力回復2】【体力回復1】
【危機感知】【生命感知】〈隠蔽〉【気配感知】［偽装表示］
【投擲】【ヘイト】【威圧】
【収納】【アイテムボックス】〈隠蔽〉
【盗聴】〈隠蔽〉
【スキル理解】〈隠蔽〉
【魔力強化1】【敏捷強化5】〈隠蔽〉
【丈夫さ強化5】〈隠蔽〉【衝撃耐性5】〈隠蔽〉
【鑑定】〈隠蔽〉【念話】〈隠蔽〉
【隠密3】〈隠蔽〉【罠発見1】【罠解除1】
【暗視】【明度補正】〈隠蔽〉
【回避】【器用さ強化5】〈隠蔽〉【超回避】〈隠蔽〉
【間合】〈隠蔽〉【剛体】〈隠蔽〉【関節技】〈隠蔽〉
【抜刀】
【弱点視】〈隠蔽〉（新）【受け流し】（新）
固有スキル ：
【加速1】
称号 ：
ラッキーパンチ、キリ番
※［］内はスキル補正値
