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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第一章
54/175

弱点とは

4/16(土)は6話分投稿しています、ご注意ください。

ブクマされてない方は未読チェックをお願いします。

 昼食を配り終えた。


(ヨウ、あれ発表しとく?)

(“合宿”してるって?)

(あー、なんか怪しすぎかも)

(とりあえず今日はやめとこうよ)


 食事を口に入れてる間は念話のゴールデンタイム。

 スキルとかについては“合宿”で話せるので置いておく。


(妹さんには話したの?)

(まあ、そのうち)


「10層の攻略だが」


 もう食べ終わったらしいリーダーが告げる。


「考えはまとまったが、準備なしには無理だ。

 終わってから説明する、今日は従来どおりだ」





 オーガを倒していく。

 今のやり方になってからかなり討伐ペースが速い。


 昨日怖い思いをしたせいか、オーガ攻略時はユイさんの念話は来ない。

 オーガでの油断は禁物だ。



 5匹目でレベルアップした。

「上がりました」


 報告するのは僕だけだ。

 研修中かつ報告対象だからだが、いつまで続くんだろう。

 明日からDランクらしいけど、スキル報告も併せて終わるんだろうか?


 袖ヶ浦さんに聞いておくんだった……。


 出たのは【弱点視】のみ。



 6匹目で終わりのはず。

【弱点視】の効果を確かめる。


 目は、間違いなく弱点の一つとわかった。

 僕にもダメージを通せる、というか貫ける。


 腕も関節部分が何となく分かるが……。

 本当に『何となく』でしかない。


 足は、一点集中で貫いた実績があるからか、その部分がわかる。

 光ったりはしない、弱そうと感じる程度だ。

 練度を上げればはっきり分かるようになるかも。


 自分にダメージの通せる場所でないと“弱点”にはならない、か。



 軽く休憩の後、戻っていく。



【弱点視】で発見があった。


 盾が少しずれるとオーガの前側一部が見えるのだが。

 股間含め、自分の強さでは弱点は見えない。

 どんだけ硬いんだ。

 変な意味じゃなくて。


 それで、背後側だ。

 最初角度的に見えなかったが、一点が弱いらしい。

 ……。


 しかし、足が止まっているときに背後に回らないと刺せないな。

 うん、忘れよう……。



 無事にオーガエリア往復成功。

 まあこれだけでもかなりの進歩だ。


 6人パーティーは無駄だなんて言わせない。

 作戦次第で10層も行けそうという話だし。





 1層に戻った、まもなく出口。


「ヨウ、少し対練しよう」

「え?」

 もちろんリーダーの言葉だ。


「じゃあ武器出しまーす」


 ひらタンの前に木剣がボトボトと落ちた。

 収納の魔力を無理やり切ったんだろうか。


「ゴブが湧いたら適当に掃除頼む。

 ヨウは長い方のを使え」


 両手細剣とかなり似ている。

 持つと持ち手側が重い、バランスが取れている。



 2層への階段側を使う。

 みんなは警戒と見学で広がっている。



 始まった。

 剣がぶつかるかと思うと、受け流された。


   【受け流し】


 バランスを崩したところに首に剣をすっと当てられる。

 実地研修初日で見た流れだ。


 でも僕にも【受け流し】が出た。

 すぐには使いこなせないと思うが。


 とにかく全力、全スキルでリーダーに答えなければ。

お読み頂きありがとうございます。

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