試験
4/16(土)6回目更新です。
ブクマ出来てない方はチェックをよろしくお願いします。
出勤。
連絡は済ませているので2人で基地に出勤、待つ。
なんかバレバレだ。
無理でも合宿で通すけど。
昨日は結局、魔法の事は正直に話した。
隠蔽のことも忘れないように説明しておいた。
結局、魔法全般やパーティーでの役目など基本中の基本から教わった。
なので、まだ関係はないようだった。
もちろん僕らもまだ関係は無い。
合宿なので。
特にメンバーからツッコミもなく……困惑は感じた。
リーダー以外。
まあ中高生じゃないし。
こっちも何も言わないからそりゃ困るかも。
ダンジョンに着くと、準備中にもう一台の車が来た。
あっ、確か木津教官だったか、そのパーティーの人たちだ。
メンバーの顔は何となく覚えている。
もう一人、年配の人がいる。
鎧はなく、制服のみだ。
「今日はよろしくお願いします」
リーダーが、知らない人と木津教官に頭を下げた。
「ヨウさん、あえて先に話してませんでしたけど。
中央情報隊の袖ヶ浦臨時試験官と、育成部隊の木津教官です。
おふたりにDランク試験の試験官を務めていただきます」
「じゃあ俺が説明するが、パーティーへ正式に編入されるには見習いじゃダメだ。
Cランククラスなら、少なくともDランクでなければならない。
唯我Cランクから実力は保証するという話で特例だ」
「私の名前は知らんだろうが、唯我から情報を受けていた、と言えば解ってもらえるかな。
君の力についてはある程度信用に足ると思っている」
「全く、鎧無しでオークエリアまで行くってんだからな。
情報隊ってのは聞きしに勝る変人部署だな」
「そのために君ら全員呼んだんだろう。
安心して任せるからな」
「俺らのセリフだよ、『安心して任せろ』ってのは。
まあなんとかなるだろ、2パーティー10人もいれば」
なんか漫才みたいな掛け合いだったが。
相当わかりやすく説明してくれたみたいだ。
袖ヶ浦という人は……僕のスキルのことを知っている人に違いない。
(いきなりだったね……でもこれでヨウがメンバーに!)
(通ればだけど、まあがんばる)
ということで、僕の抜刀を見て袖ヶ浦さん以外ツッコみまくったり。
色々あったが。
すんなり合格した。
オークゾーン終了地点だ。
「細剣いいな。俺も使ってみようか」
イケメン剣士の、確か木村さんが言う。
「アホか。使いこなすのにどんだけかける気だ。
第一、まず抜けねぇだろ」
「確かに」
「それでは、明日より浜辺洋Fランクを正式にDランクとする。
ということで帰るから、木津、よろしくな」
「まったく。
あんたが死んだら俺が代わりに申請しなきゃならんだろ。
メンドイからしっかり守ってやるよ!」
僕達はこのまま昼食のあと下層の攻略だ。
騒がしい6人が帰っていく。
あの2人、結構仲がいいんじゃないか……。
お読み頂きありがとうございます。
もしよろしければ、この下の★★★★★(クリック)評価とブックマークをお願いいたします。




