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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第一章
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両手細剣

 ダンジョン直前で僕は立ち止まる。


「ちょっと待ってください」



 収納を開き、アイテムボックスに入れていた両手細剣を取り出す。

 もちろん片手剣は仕舞う。


「やっぱりこれでやってみます。

 装着を手伝ってもらえます?」


 ユイさんが走ってきた。


 左肩に手を伸ばすと剣が抜ける位置だ。


「もうちょっと斜めになるようにして」

 首に当たりそうで怖い。


 肩に掛かっているので落ちる心配はない、前側をしっかり留める。


「おっきいね、凄そう」


「あ、え? うん」



「ちょっと待ってください」

 唯我さんが近づいて……色んな方向から見ている。


「それ、抜けます?」




 最初は抜けず、数分間格闘することになった……。


 全員からあれやこれやアドバイスされながらやってみた。



 鞘の後ろ側を左手で持ち上げ、水平にする。

 鞘が首より前に出た状態で、正面から右へ精一杯腕を伸ばす。

 あら不思議、少し斜め気味に抜ける。


 ミソは、鞘の最後の部分に結構遊びがあることだろう。


 危ないので、最初から抜いておくことにした……。





 前と同じようにゴブを切ろうとするとやはり近すぎる。

 タイミングはズレないよう距離を調整、難しい。


(がんばれがんばれ!)


 だんだん間合いが身についてくる。


 遠心力か、斬れはやはり良い。

 確か、物理的には速度は増すが力は……。


 理論はいい、感覚で覚えなければ。

 斬る力が落ちていればいずれオークで分かる。


 一人で練習させてもらっていることに感謝しつつ感覚を磨く。


 一段落したので一言。


「みなさん、大事な攻略時間をありがとう!」


「研修が我々の今の役目だしな」

「そうじゃなくても仲間なら当然だ」

 リーダーのは正論だが、ゴウのくせにいいことを言う。




 増えるゴブ。

 やはりしんどいな。

 初日に戻ったようだ。


 剣速は上がっているが威力は落ちてないように思える。

 もっと感覚の調整を。


(がんばれー!)


 ふぅ終わった。

(ふぅおわったよ)


(やったね)

(ありがと)




「オークまで休むか?」


「いえ、慣れたいので加勢させてください」


「よし、3人で早く進める方針で」



 蛇、虫は力を抜いて対処。

 これが良かったのか、剣の感じが昨日に戻ったような。


 それと、今更だが毒などを避ける動きが意識せず出来ている。

【超回避】の効果?


(楽勝だったね)

(ま、まあそうだね)



「オークは行けるか?

 無理ならいつでも下がっていい」


「大丈夫なはずです」


 断言できないのがつらい。




 やることは同じ。


(がんばってね!)

(うん、行くよ)


 溜めたまま避け、横へ。

 少し跳ね、まずは剣の中央近くで斬ってみる。


 ほぼ昨日と同じように思えた。



 次はあえて回り込み、背後へ。

 また跳ね、剣先で斬る。


 抵抗なく斬れた。


   【間合】【抜刀】


 久々このタイミング。

 称号に感謝だ。


(間合いと抜刀スキル出た)

(ええー!)


 デジャヴだ。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 念話でつるっと取得スキルとか喋っちゃうのとか、ダンジョン内で緊張感なく一名とだけ話すのどうかと思うけどな… 私自身が序盤からヒロインにデレてる又会話なりストーリー的に優先度高い系?苦…
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