器用に避けよう
オーガの目を突く。
もうミスることは無かった。
ポイントは『予測すること』だ。
予測スキルとか出そうだが。
そう上手くはいかないらしい。
結局、9層最奥部近くまで行けた。
5匹目でレベルアップ、もう1匹倒した。
出たのは【器用さ強化】2つ。
合計4つ、ステに[+20]だ。
キャプテンなど、イレギュラーな魔物は居ないのは分かっている。
リーダーにはこっそり伝えてある。
(こんなに来たのは久々? 前は無理してた気がするのに)
(そうなの?)
(そうなの)
話の流れでいけば、今回は楽だということらしい。
「帰りは前衛に加勢してもらえるか?
もちろん目潰しのあとだ」
一瞬返答に迷う。
結果は分かっているが、試すだけならタダだ。
【強さ強化】とか出ればバンザイだし。
最初、目でミスったときにヘイトを向けられたのを思い出す。
目が見えないからマシだろうけど、連続で斬りつけるわけだし。
ああ、【隠密2】がある、使えばスルーしてくれるんじゃ。
「隠密系があれば使うといい。
ヘイトを取りにくくなる」
やろうと思ったのに……。
「ありがとうございます!」
(出世だね!)
(斬れるとうれしいけど……)
リーダーは連続で斬りつけている。
僕は……。
とにかく工夫してみる。
オークと同じレベルでの工夫は当然として。
【肉体強化】は禁止のままだから使えない。
一回転して斬ってみる。
ダメか。
リーダーの目が哀れんでいるようで痛い。
(あちゃあ)
(……)
【回転斬り】
は出なかった……。
結局リーダーの言葉でリリース、ヤスが叩き切る。
おそらく最後の一匹、というところでレベルアップ。
さっきは5匹だから10匹ということではなさそう。
よく分からないし別にいいけど。
出たのは【器用さ強化】【超回避】
やはり、強い相手からは逃げろということか。
久々に当たりのような名前ではある……。
(無理っぽかった)
(まだ初日だし、がんばろー!)
帰りはやはり同じか。
オークを斬りまくる。
(がんばれー!)
力が湧いてくる。
力は無いのに。
外だ。
「今日は本来4レベルくらいでしょうか」
「実際3レベル上がりましたよ」
「ちょっと予定より上がりましたね。
頑張りすぎたかもしれませんね」
出たのは【器用さ強化】x5、【回避】、【超回避】
「また悩ましいのが出ましたね。
効果は?」
「使うタイミングがなかったみたいです。
オーガの最後でしたから」
「じゃあ仕方ないですね、【回避】だけでいきましょう。
あとは隠しておいてください」
「あっ、それとどうでもいいんですが……」
スキルバレして申し訳ないが、ユイさんと念話で話していることを言う。
不審がられる前に言う方がいいだろう。
スキルの話は、やはりユイさんなら問題ないそう。
「でも、結婚とかはしばらく待ってくださいね。
子供が出来たら代わりの魔法士も探さないといけませんし」
唯我さんは何を言ってるんだ?
お読み頂きありがとうございます。
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現在ステータス
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名前 : ヨウ ハマベ 年齢 : 25
種族 : ヒト
ジョブ: 魔法剣士
レベル : 70(+3)
体力 : 39/40(+1)
魔力 : 156/156[+10]※(+7)
強さ :39(+2)
丈夫さ :80[+50](+0)
知力 :143(+6)
器用さ :171[+25](+6)
敏捷 :187[+25](+6)
運 : 77
スキル :
【総合剣技3】【溜め】【肉体強化1】【思考加速】
【簡易鑑定】【鑑定偽装】〈隠蔽〉
【火魔法1】【土魔法1】〈隠蔽〉【聖魔法1】〈隠蔽〉
【精神耐性2】【毒耐性1】【熱耐性1】
【魔力回復2】【体力回復1】
【危機感知】【生命感知】〈隠蔽〉【気配感知】[偽装表示]
【投擲】【ヘイト】
【収納】【アイテムボックス】〈隠蔽〉
【盗聴】〈隠蔽〉
【スキル理解】〈隠蔽〉
【魔力強化1】【敏捷強化5】〈隠蔽〉
【丈夫さ強化5】〈隠蔽〉【衝撃耐性5】〈隠蔽〉
【鑑定】〈隠蔽〉【念話】〈隠蔽〉
【隠密2】〈隠蔽〉【罠発見1】【罠解除1】
【暗視】【明度補正】〈隠蔽〉
【威圧】
【回避】(新)【器用さ強化5】〈隠蔽〉(新)【超回避】〈隠蔽〉(新)
固有スキル :
【加速1】
称号 :
ラッキーパンチ、キリ番
※[]内はスキル補正値




