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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第一章
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楽しい会話

 昼食を食べながらユイさんと話す。

 口いっぱいに入れていても伝わるので便利だ。

 見つめ合ったまま、というミスはもう犯さない。


 本当はその方が嬉しいけど……。


(うん、その日出たスキルを全部報告してる、ていうかしてた)


(その日出たって、どんだけ出てんの? ビックリ人間ですか?)


 ついついリーダーと2人きりで話すことを聞かれ、そのまま言ってしまった。

 黙っててもらえば済むことだし。


 一見無言で、ゴミの片づけもこなす。


(うん、『称号』効果らしいよ、それで……)


「行くぞ、通常どおりだが……。

 ヨウには目潰しをやってもらおう、盾で押さえた状態で。

 できるはずだ」


「信頼してるからな」


 ゴウの頭越しに攻撃することになる。

 本人はこう言ってくれるが、冷や汗ものだろう。


「わかりました」


 手足の動きを止めるには筋肉や腱を斬る必要がある。

 おそらく今の僕には全く無理。


 オーガは盾で止められ、ヘイトで釣られていても素早さは並ではない。

 目を突くにも、【加速】の停止状態でない。

 あっちにも見えているのだ。


 相当苦労するかもしれない。







 盾で止められながら暴れるオーガ。

 ヤスの方を向いているのでそちら側に頭が来たときに狙う。


 解っていたが、横に斬っての目潰しは無理。


 レイピア使いの『超絶突き』動画を思い浮かべる。

 距離はギリギリがいいだろう。

 いつか本当にオーガと相対する時の事を考えていた。


 いずれ、そうなるかもしれない。



 ゴウさんに近い方の目から2度突く。

 片目を外した。

 待ってしまい、見てから突いたからだ。


 敵も見ているんだ、微妙に避けられた。

 一瞬こっちを見たが、ヤスにまた意識が向いたよう。

 さすが、百戦錬磨の【ヘイト】だ。



 次は予測して顔が出た瞬間に突き動作に入った。

 瞬間で位置を見定め、突いた。


 説明しにくいが、瞬時の修正ができたというか。



「完了!」

 決めていた言葉を言う。


 リーダーは淡々と足へ斬りつけている。

「片足を潰したら離す。

 ……良し!」



 両目と片足を潰されたオーガはダッシュもできず。

 どうするのか迷っているように、ふらつく。

 腕だけ必死で振っている。


 オーガの体が上下に分かれた。


 その向こうにヤスが現れた。



「腕振りは問題ないな。

 体当たりが無いからこれでいけるな。

 よくやった!」



(どうしよう、石投げるの忘れた!)

(アホなの? 目、攻撃したよね?)

(あ、レベル上がった!)


(口でも報告したほうがいいよ)


「上がりました」


  【器用さ強化1】【回避】【器用さ強化1】


 なぜ回避?

 でも使えそうだし文句は言うまい。

お読み頂きありがとうございます。

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