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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第一章
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成長

 ヤスがオーガを斬った。


 レベルは上がらない。

 オーガキャプテンで大きく上げたからだろう。

 オーガ数匹でやっと上がるレベルに到達したらしい。



 2匹目でレベルが上った。

 オーガ2匹と先に倒したオーク十数匹、合わせてやっとか。


 最初のオーガでレベルの上がるぎりぎり前だった可能性もあるけど。



 9層中盤まで行き、そこからまた倒しつつ戻る。


 8層、オークエリアに上がってすぐのおやつタイムは欠かせないよう。

 時間は3時は過ぎていて、帰りもまだある。

 今日は僕のオーク戦で少し遅いようだし。


「通常体制で一気に戻る」


 昨日のように盾と剣で無双していく。




 もうかなり成長できた、オーガでも上がりにくいほど。

 普通の隊員並みだとしたら、ステの伸びももう離されることはない?

 スキルで伸びる可能性もある、【溜め】のように。

 伸びはもう気にしなくてもいい?


 いや、そもそも自分の体力と強さは他ステの四分の一。

 その時点でどうしようもない、工夫の余地はあっても。


 確かに成長できたが、実際は10・11層以下で戦える人たちは山のようにいるはず。

 Aランクの北村さんみたいな人もいる。


 そういうレベルに達すれば……やはり差は決定的になるだろう。



 そもそも、僕はどこを目指せばいいのだろう。

 討伐隊員のトップ?

 スキルがあればそれはできるのだろうか。


 忘れそうになっている。

 命をかけていることに。

 毎日、死ぬかもしれないのに。


 人々を守るために働くはずの討伐隊員。

 そんな人間ががこんな馬鹿なことを考えていいのだろうか?





「【溜め】【丈夫さ強化】【総合剣技】【精神耐性】です」


 ダンジョンを出て、広場で報告。


【溜め】以外は重複でレベル上昇。

 丈夫さは隠蔽中で5に上がり、【総合剣技3】【精神耐性2】。


「今日はオーガで8レベル程度上がったという想定ですね。

 昨日上がりすぎて実際は4でしたけど。

【溜め】と【精神耐性2】にしておきましょう。

【溜め】は、斬撃の不自然さで見ていてもばれるでしょうから」


【溜め】って結構レアだとは思うけど、言う通りにしておこう。

『隠蔽』を解く。





 車のみんなと改めて合流。


 オーガでの前衛の話が出たが、まだ様子見とのことで安心。


 アレは手足をバタつかせるのも速いからな。

 当たって千切れたくない……。



 基地に戻って車を降りようとする。


 今日は静かだったユイさんに声を掛けられた。


「帰りはお車でしたよね。

 ちょっと買い物につきあってもらえませんか?」


 立ち上がって一緒に降りようとしてる。


 断る理由はなwせdrftgyふじこlp;@:

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