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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第一章
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6人パーティー

「いきなりでびっくりしたでしょうね。

 休み前に伝えると、無駄に緊張すると思ったんで」


 確かに。

 休みの間は訓練どころでは無かったかも、僕の場合。


「変化があれば、帰りにまとめて報告してください。

 アドバイス含め、話す時間を取りますので」


 あくまでスキルのことは秘密らしい、2人以外は。


「3層まで走る」

 いきなり唯我さん……リーダーの “ですます” が消えた。




 リーダーが軽く斬りまくりながら走ってゆく。

 追いつけるのは、速度調整してくれているからだろう。


 真ん中に僕とヤス…さんがいる。

 盾の人はリーダーの後ろ。

 まだ必要無いよな。




「次は3層、今の力を見せてあげて、ヨウ」

「はい」


 3層まではとりあえず同じ構成か。

 あ、同じ構成のダンジョンを練習に選んだのか。

 苔の明るさも同じようだし。




 機械的にポイズンウルフの首横と足を斬っていく。

 なぜか前より余裕がある。

【思考加速】だけじゃないな。


【索敵】と【ヘイト】を自然に使えている。

【思考加速】のおかげでその着替えがうまくいく。

 それぞれ僅かに練度が上がっているような。

 見える範囲でも、【索敵】は複数の魔物相手なら使える。


  【スキル理解】


 出た、レベルアップ以外でのスキル発生が増えてるな。


 もうとどめを刺している。

【索敵】で生きているウルフが分かるようだ。


【気配感知】が一瞬出て、【生命感知】に統合・昇格したよう。

 順序や名前にツッコむのはやめておく。


 なぜこんなに色々分かるのかといえば……。

 戦闘終わり、まず会話だ。



「お世辞じゃなく、見事だったな」

 無口だと思っていた盾のゴウさんがつぶやく。


「ああ、こんな綺麗な剣捌き、見たことねぇ。

 あ、リーダーは別として。

 しかしなるほど、魔法剣士とは……」


「ヤス! その辺で」

 リーダーがなぜか割り込む。


「見惚れましたね。

 血も浴びてないのはすごいです」

 ユイさんだ、かわいい。


 実訓練最初で【総合剣技】が出たせいだ。

 変なクセは付きようがなかった。

 おかげで血も浴びない、慣れた敵なら。


【スキル理解】のアシストで色々解ってしまう。



 実は所々のスキルに数字が見える。

 ほぼ1、スキルレベルの有無が分かる。


 これほど役立つスキルは今まで無かった。


【アイテムボックス】の例がある。

 リーダーに確認するまでは全て『隠蔽』しておこう。



 先も、最初と同じに進んでいく。

 少し速度は落ちた。

 でかい蛇とかクモとか、昆虫が多い。



 8層から盾のゴウさんが先頭に出る。

 オークを止め、突き飛ばし、リーダーが仕留める。


 一匹こっちに来た。


「セイッ!」


 ヤスさんが縦に真っ二つにした。

 何この人、強すぎ!

お読み頂きありがとうございます。

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