発表会……【収納】
「お待ちかねの発表会で~す!」
なぜか司会するひらタン。
あっ、ごくりとツバを飲み込んだみたい。
アクションがアニメっぽくて丸わかり……。
というか、内密の発表なんだけど。
「2つです」
【毒耐性】は敵の特性からの影響?
通常は毒を受けると出やすいそう。
【収納】一定の容積までの物が重量無視で運べる空間作成。
作成・維持ともに魔力1。容積や持続時間は知力に依存。
「ちょっと減りましたね」
「ですよねー」
言っていることがおかしいが突っ込まずにおく。
自分でも同じことを思っているから。
「3層は狼の群れが出るかもしれません。
普通は5匹前後ですけど、たまに。
フォローしますけど、不要かもしれませんね」
「ひらタ……平田さんは大丈夫なんです?」
「ひらタンでOK、ようタン。
余裕ですよー。
聖でも攻撃魔法あるんですよ、ホーリーボルトとか」
名前呼びされた……放置しとこう。
「教育係の権限ですけど。
ジョブが出たら報告してください。
そこまで行けたら今日は終了しておやつにします」
【収納】にクーラーボックス2個入るかチェック。
目の前に小さな暗闇が出てきてそこに入れる。
剣や杖全員分も入れるが余裕のよう。
『閉じた状態』にすると、いつもと同じ、普通だ。
練習を兼ねておやつの方をだけ入れてダンジョンへ。
2層までは僕が行動不能にし、唯我さんが首をはねていく。
アイテム回収しなくていいので速い。
ゴブの首にも剣を入れてみるが、半分も斬れなかった……。
3層もレベルや総合剣技が上がっているおかげで大丈夫だ。
問題は群れが出たときだ。
淡々とこなし、レベルは再度4上がり19に。
忘れた頃にとはよく言ったもんだ。
少し先からウルフの集団が。
20匹以上いるか、数え切れない。
それより先手必勝、減らそう。
牙だけには注意し、あっという間に動けない群れにした。
強さにこだわっていたが、たとえ弱々でもこんなことができるのか。
自分で驚いていた。
それよりも、倒してしまわないと。
さすがに、まだトドメを刺すわけにもいかず一匹ずつ弱らせトドメへ。
それこそ血まみれ……
上がってる!
名前 : ヨウ ハマベ 年齢 : 25
種族 : ヒト
ジョブ: 魔法剣士
レベル : 20(+9)
体力 : 15/16(+3)
魔力 : 44/47(+13)
強さ :14(+2)
丈夫さ :15(+3)
知力 :44(+12)
器用さ :45(+13)
敏捷 :50(+14)
運 : 77
スキル :
【総合剣技2】【肉体強化】【思考加速】
【簡易鑑定】【鑑定偽装】〈隠蔽〉
【火魔法】【土魔法】〈隠蔽〉【聖魔法】〈隠蔽〉
【精神耐性】【魔力回復】〈隠蔽〉
【索敵】【投擲】
【毒耐性】(新)【収納】(新)
【ヘイト】(新)【危機感知】(新)
【アイテムボックス】(新)
固有スキル :〈隠蔽〉
【加速】〈隠蔽〉
称号 :
ラッキーパンチ、キリ番
固有は林さんに確認してもらうまで念のためまだ隠蔽。
「上がりました、ジョブです!」
「少し予定より早かったですね、帰っておやつです。
それから落ち着いてジョブ含め報告・総括にしましょう。
魔力はどうです?」
収納で使う魔力は回復してずっと満杯だ。
【魔力回復】も報告しておくか……。
「全く問題なしです」
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