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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第三章
174/175

真のトップ

※昨日6/16 05:11に続く更新です。

 更にハルはオーガと3回戦闘。

 10+5+3レベル、連続でアップした。


【回避】が出たよう。


 初心者のうちはスキル出やすいらしいが、もう既に63レベルだ。

 ペースが速すぎてそういうのは意味が無いか……。


【障壁】ありと言っても、オーガになるべくダメージを与えるよう戦った。

 最後まで速度が衰えなかったのは気力だろうか。

 レベルアップでステもあがったし。


 やはり帰るとなると、足がふらついていた。

 緊張が途切れたんだろう。

 僕ら3人が一緒なら、帰りは問題もあるはずが無い。


 午後は休みにしようかとも言ったが、続けたいそう。

 今日は金曜。

 2日間休みになるというのもあるだろう。


 なんなら、投石してもらって動きを観察してもらうのもありだ。

 敏捷が上がって多少は動きに追いつけるかも。




 追跡者などはやはり皆無。

 安心してコンビニへ軽食を買いに。


 ハルさん……慣れるまでは呼び方はその場の雰囲気だ。

 彼女は動きまくったので好きなものを食べるのが良さそう。



 協会から振込があるかもしれないとは伝えてある。

 当座の生活費と引越し代が大変だと言っていたが。

 カードの入った財布等は僕の収納(【ボックス】)に。


 ATM操作するハルさんをニヤつきながら遠巻きに眺める。


 さすがに背後に3人で覗き込むのはやめておく。


 まだ契約書も書いてなかったはずだ。

 空振りだったりして?



 ハルさんがATM画面に指を当てて動かしている。

 普通は横から見えないが、僕だけはスキルで見えたりする。


 1億1千万だな。

 日本法人から振り込んでいるはずだが、律儀に100万ドルだ。


 生見さんがどこまで話したかは知らない。

 けど、やはり重要人物だと分かってくれてるらしい。


「い、いちお……ゲフンゲフン」


「一応年俸なんで、契約書は帰ってからですね」


「まあそう、ですよね。

 それにしたって……」


「前話した通り、あなたは『重要人物』なんですよ。

 助力者? なんですから」


「ええと、これどうしたらいいんでしょう?」


 とりあえず引越し費用と生活費、新しい家電などの費用も。

 余裕を持って引き出すことをオススメしておいた。


 誰も並んでいないので、余裕を持って引き出しまでこぎつけた。

 いや、人が来なかったのか。

 お揃いのジャージ、スポーツウエア集団がいたからな。


 3人待ちと思われたかも、結構迷惑行為だな。

 終わったのでそそくさと退散。


 外へは出ず、食料買い出しへ。






 昼からもオーガへ。


 本人が頑張るというので、続けてスパルタ訓練だ。


 奥で2匹の時は、ヨッシーが一匹倒し、僕が一匹を止める。

【障壁】を出してハルと交代。


 すぐにレベルアップ、64レベル。


 なんと、往復の間ハルはオーガを斬り付け続けた。

 頑張った甲斐もあって、更に3レベル上昇で67レベルだ。



  名前 : ハルミ キタムラ 年齢 : 22

  種族 : ヒト

  ジョブ: 魔法剣士

   レベル : 67

   体力 : 174/175

   魔力 : 169/169

   強さ : 176

   丈夫さ : 175

   知力 : 173

   器用さ : 175

   敏捷 : 179

   運 : 64

  スキル :

   【洞察】【剣技】【索敵】

   【回避】(新)



 複数称号でチートな僕ら程ではない。

 けれどもう、押しも押されもせぬ真のトップ探索者だ。


 半端ない疲労のせいか、体力が1減っている。

 筋肉痛なら回復薬とかは良くないよな?





 マンションでおやつタイム。


 ハルさんは横たわってぐったり。

 たまに表情がニヤつく。

 分かる。


 僕らの時は金額が多すぎて実感がなかったんだよな……。



「契約書ができてるのでサインをよろしいです?」


「もちろんです。

 よろしくお願いします」


 筋肉痛のせいか、元々なのか、字がのたうって見えるが。



 一応ネットでニュースだけチェック。

「クリーンエネルギー」関係の続報は無いな。


 当然か、これから行って草案作成の手伝いだから。



 今日はタクシーを呼ぶことにする。

 生見さんは送迎の運転手じゃない。


 何か交通手段を考えないと。

 EVには乗りたくないし。


 2輪免許でも取ろうかな?

 休みを取らないと無理かもしれないけど。

 決心がついたらみんなに相談しよう。





 議員会館に着いた。


 まずは、井上議員1人で草案をまとめているらしい。


 楽観派の井上さん。

 悪いが、徹底的に修正することになるだろうな。


 まずはじっくり話さないと。


 元総理の言う『次のチャンス』。

 それまでは超えてはいけない一線がある。


 井上さんが理解してくれたとしても、次がある。


 石田総理がどれくらい積極的か。

 支持率やネット調査の事からすれば、良い方向に進むとは思うが。


 そして、与党の他議員。

 更に野党。


 早くもストレスが……。

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