真のトップ
※昨日6/16 05:11に続く更新です。
更にハルはオーガと3回戦闘。
10+5+3レベル、連続でアップした。
【回避】が出たよう。
初心者のうちはスキル出やすいらしいが、もう既に63レベルだ。
ペースが速すぎてそういうのは意味が無いか……。
【障壁】ありと言っても、オーガになるべくダメージを与えるよう戦った。
最後まで速度が衰えなかったのは気力だろうか。
レベルアップでステもあがったし。
やはり帰るとなると、足がふらついていた。
緊張が途切れたんだろう。
僕ら3人が一緒なら、帰りは問題もあるはずが無い。
午後は休みにしようかとも言ったが、続けたいそう。
今日は金曜。
2日間休みになるというのもあるだろう。
なんなら、投石してもらって動きを観察してもらうのもありだ。
敏捷が上がって多少は動きに追いつけるかも。
追跡者などはやはり皆無。
安心してコンビニへ軽食を買いに。
ハルさん……慣れるまでは呼び方はその場の雰囲気だ。
彼女は動きまくったので好きなものを食べるのが良さそう。
協会から振込があるかもしれないとは伝えてある。
当座の生活費と引越し代が大変だと言っていたが。
カードの入った財布等は僕の収納(【ボックス】)に。
ATM操作するハルさんをニヤつきながら遠巻きに眺める。
さすがに背後に3人で覗き込むのはやめておく。
まだ契約書も書いてなかったはずだ。
空振りだったりして?
ハルさんがATM画面に指を当てて動かしている。
普通は横から見えないが、僕だけはスキルで見えたりする。
1億1千万だな。
日本法人から振り込んでいるはずだが、律儀に100万ドルだ。
生見さんがどこまで話したかは知らない。
けど、やはり重要人物だと分かってくれてるらしい。
「い、いちお……ゲフンゲフン」
「一応年俸なんで、契約書は帰ってからですね」
「まあそう、ですよね。
それにしたって……」
「前話した通り、あなたは『重要人物』なんですよ。
助力者? なんですから」
「ええと、これどうしたらいいんでしょう?」
とりあえず引越し費用と生活費、新しい家電などの費用も。
余裕を持って引き出すことをオススメしておいた。
誰も並んでいないので、余裕を持って引き出しまでこぎつけた。
いや、人が来なかったのか。
お揃いのジャージ、スポーツウエア集団がいたからな。
3人待ちと思われたかも、結構迷惑行為だな。
終わったのでそそくさと退散。
外へは出ず、食料買い出しへ。
昼からもオーガへ。
本人が頑張るというので、続けてスパルタ訓練だ。
奥で2匹の時は、ヨッシーが一匹倒し、僕が一匹を止める。
【障壁】を出してハルと交代。
すぐにレベルアップ、64レベル。
なんと、往復の間ハルはオーガを斬り付け続けた。
頑張った甲斐もあって、更に3レベル上昇で67レベルだ。
名前 : ハルミ キタムラ 年齢 : 22
種族 : ヒト
ジョブ: 魔法剣士
レベル : 67
体力 : 174/175
魔力 : 169/169
強さ : 176
丈夫さ : 175
知力 : 173
器用さ : 175
敏捷 : 179
運 : 64
スキル :
【洞察】【剣技】【索敵】
【回避】(新)
複数称号でチートな僕ら程ではない。
けれどもう、押しも押されもせぬ真のトップ探索者だ。
半端ない疲労のせいか、体力が1減っている。
筋肉痛なら回復薬とかは良くないよな?
マンションでおやつタイム。
ハルさんは横たわってぐったり。
たまに表情がニヤつく。
分かる。
僕らの時は金額が多すぎて実感がなかったんだよな……。
「契約書ができてるのでサインをよろしいです?」
「もちろんです。
よろしくお願いします」
筋肉痛のせいか、元々なのか、字がのたうって見えるが。
一応ネットでニュースだけチェック。
「クリーンエネルギー」関係の続報は無いな。
当然か、これから行って草案作成の手伝いだから。
今日はタクシーを呼ぶことにする。
生見さんは送迎の運転手じゃない。
何か交通手段を考えないと。
EVには乗りたくないし。
2輪免許でも取ろうかな?
休みを取らないと無理かもしれないけど。
決心がついたらみんなに相談しよう。
議員会館に着いた。
まずは、井上議員1人で草案をまとめているらしい。
楽観派の井上さん。
悪いが、徹底的に修正することになるだろうな。
まずはじっくり話さないと。
元総理の言う『次のチャンス』。
それまでは超えてはいけない一線がある。
井上さんが理解してくれたとしても、次がある。
石田総理がどれくらい積極的か。
支持率やネット調査の事からすれば、良い方向に進むとは思うが。
そして、与党の他議員。
更に野党。
早くもストレスが……。
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