実地研修、2日目
今日も同じメンバー2人だった。
やはり魔法士も要らないそう。
他のメンバー3人は、休んでいるが出勤扱いらしい。
有給とかじゃない、これ以上は言えない……。
『アフれ』等、緊急事態なら駆けつけるそう。
一匹目のゴブを難なく倒す。
血を浴びないようにする余裕もある。
すぐに2層に潜ることになった。
複数のゴブ出現で、たまに武器持ちがいる。
3匹以上なら、間引きしてくれるそう。
「とにかく落ち着いて、必ず全体を見てください。
それで十分なはずです。
ですが、最初は血を避けたりは考えずに」
「必要なら【肉体強化】を使っても?」
「不要なはずです。
基礎能力向上に努めてください。
悪いですが、禁止で」
「……はい!」
変な感じというか、嬉しい事に2匹でも変わりなく感じた。
まず両方の出方を見て、片側の側面から攻撃。
1匹づつ、倒れるのを待てばいい。
武器は2分の1くらいの確率で持っているそう。
棍棒が標準で、錆びた剣のこともあるらしいが……こいつら下手くそだ。
避けて腕を斬り落とせばほぼ無力化。
そして側面から倒す。
「2匹も余裕ですね……。
こういう余裕に思える時こそ危ないので、気をつけて」
やはり効率は良い。
4戦でレベルが2上昇。
そして、どうせ言わなければならない。
スキル発表会へ……。
【魔力回復】と【索敵】が出ているが【索敵】だけを言っておく。
【索敵】はこれから使う場面が出てくるだろう。
反応はほぼ無かった。
平田さんがプルプル揺れている、我慢してるのかな。
あと3人戻ってきたらどうなるのだろう。
まあ驚くのは最初だけか。
少なくともこれから出方は減るだろうな?
そういやスキルって何個くらいあるんだろう?
「休憩後は3匹というか、間引き無しに進みましょう。
2匹から多ければ5匹だと思いますが、まずはやってみてください。
フォローも回復もいますから」
3匹だと、真横に付いてももう1匹がいる。
考え、最初の3匹は最初に左端の腕を落として後ろに回った。
中央の延髄へ、突きはマズいので斬りつけるが浅い。
結局右端の腕も落とし、中央の棍棒をかわしてまた腕を。
3匹とも更に首に切りつけて待つ。
解った。
結局は同じだ。
2匹のときは片側に斬りつけて待ったが、同時で良かったんだ。
待つのは一見安全策だが、可能なら先手で行くべきだ。
素の『強さ』か【肉体強化】があれば首を落とすんだろうけど。
自分の能力を呪っても仕方ない。
技術を上げよう……。
ラスト、4匹も同様に倒せた。
先に攻撃するので2匹のときより早かったのは意外。
更に2レベル、今日は4レベル上昇だ。
唯我さんからは『フォローや怪我皆無』を褒められた。
スキルは2つをそのまま報告。
【簡易鑑定】は魔物含め、名前・種族・レベルが見れる。
レベルは格下の相手だけだが、【鑑定】のように気づかれることがないのが利点。
【投擲】は石など正確にぶつけられる。
弓の能力にも補正が働くそう。
もう感覚麻痺したのか2人とも驚いていない?
比較的知られたスキルなので、特徴等を聞けて助かる。
あと、【総合剣技2】、数字が出た。
上がった!
「おめでとうございます。
おやつを食べて、少しアドバイスだけして上がりましょう」
名前 : ヨウ ハマベ 年齢 : 25
種族 : ヒト
ジョブ:
レベル : 11(+4)
体力 : 13/13(+2)
魔力 : 31/34(+9)
強さ :12(+2)
丈夫さ :12(+2)
知力 :32(+8)
器用さ :32(+9)
敏捷 :36(+10)
運 : 77
スキル :
【総合剣技2】(昇格) 【肉体強化】 【思考加速】
【簡易鑑定】 【鑑定偽装】〈隠蔽〉
【火魔法】 【土魔法】〈隠蔽〉 【聖魔法】〈隠蔽〉
【精神耐性】 【魔力回復】〈隠蔽〉
【索敵】 【投擲】
固有スキル :〈隠蔽〉
【加速】〈隠蔽〉
称号 :
ラッキーパンチ、キリ番
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