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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第三章
167/175

世論の力

※昨日6/10 04:50に続き、今日最初の更新です。


■最初の方から読み直して修正中です。

 可能なら「登場人物」もまとめる予定です。

 スライム討伐では魔石は得られない。

 なのにわざと提案したというのはどういう事か。


 僕は議員にその話まではできなかった。

 けど、自衛隊の訓練でスライムも倒している可能性は大。


 議員が北村さんからそれを聞いた上で提案したとしたら。



 まずは、魔石を大量に得るための一般人動員も含めた法改正。

 順次ダンジョンで、安全なスライム狩りのバイト等動員。

 ところが魔石のエネルギーは得られないとなると……。


 その時はすでに出現しているだろう、大量のステ覚醒者。


 政府が多少リスクを取ってでもクリーンエネルギーに固執するか。

 そこが分かれ道だが。


 比較的弱いゴブ狩りを認め、訓練過程などの開始。

 そこから実質的に海外と同様の探索が始まる可能性は高い。

 毒持ちやオーガへの対応等はマニュアル化すればいい。



 全員気付いたが、念のためヨッシーにも説明した。

 大丈夫のよう。



 テレビのワイドショーで役に立ったこともあった。

 ダンジョンに関するアンケートだ。


 前日のヨミケイのアンケートでは。

 ダンジョンの中身が知られていないこともあるのだろう。


  海外のようなダンジョンでの活動に賛成ですか?

   賛成72%

   反対25%

   その他・無回答3%


 極端過ぎる結果が出ている。



 番組でもボタンによるアンケートを取る。

 面白い質問だ。


  賃金が発生するならダンジョンに行きますか?

   行く45%

   金額による49%

   行かない6%


 まさに、現金なものだ……。



 ヨミケイのアンケートを知ったのは大きかった。

 ネットニュースにも出てくるだろうけど。


 おそらく、石田首相のアンテナに引っかかったはず。

『大きく動いている世論』と『クリーンエネルギー』が。



 テレビの音を小さくする。

 ほぼ不要な情報ばかりだが、いちおう画面はつけておく。

 録画なので数十分遅れだけど。


「先の相談をするつもりが、状況が変わっちゃいましたね。

 動くというより待つのがいいんでしょうか。

 井上議員に連絡は無理でしょうね……」



 電話のベルの音が鳴る。

 多分僕の着信音だ。

 知らない番号だ。


「はい、もしもし」


『浜辺君、ですね? 突然申し訳ないです』


 この声、聞き覚えがある。

 僕がファンだった……じゃなく支持してた元総理大臣だ!


『総理と井上君の会見はもう知ってますね?』


「はい、さっき知ったところです。

 もしかしたら、元総理ご自身が動いて?」


 全員僕の話に動きを止め、注目した。

 相手が井上議員とは思っていないはず。

 分かるようにしゃべった。


『差し支えない場所ならスピーカーにしていいですよ。

 電池が大丈夫なら』


「はい大丈夫です。

 そうさせていただきます」



『みなさんごくろうさま!

 陰ながら応援していますよ』


 ユイと生見さんは完全に分かったよう。

 ヨッシーにはユイが説明している。

お読み頂きありがとうございます。

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■誤字報告ありがとうございます!

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