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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第三章
166/175

エコとクリーン

※昨日6/09 04:16に続き、今日最初の更新です。

 読み飛ばしなきようご注意ください。

「みんな、考えがあるんだけど。

 最初の『アフれ』はチャンスだと思う。

 昨日の2人も交えて『計画』を立てておくべきだと思うんだ」


「もちろん賛成。

 けど、そこまで行くとせっぱつまってるよね」


「防災意識は高まってるので被害は減るでしょう。

 けれど自衛隊だけでは無理でしょうね。

 あ、だからですよね」


「たたかうだけならかんたん、です。

 どういうふうにやるか、だいじですね!」



 ん、メール。

 井上議員か。


 『ちょっと大変な事になった。忙しいんでよろしく』


 なんだこりゃ?


「ユイ、議員からメール来た?」

「きてないよ」


「大変なんだって……

 あ、ワイドショーって今ぐらいの時間じゃなかったっけ」


 いちおう金はあるので、でかい4Kテレビもある。


「あ、この“ミウラ屋”っていうの、割とまともな番組?」



 『えー、この前面に出てる井上議員という人は……』

 『いやー、特に実績のない新人ですね』


 司会の疑問に答えたのは元議員のタレントだ。

 井上議員の事を言ってるけど、話が見えない。


「そういや録画してた、最初から見よう」


 最初から再生する。

 倍速で見るつもりだったけど、ヨッシーもいるから普通で。




 オープニングから謎の文字が並ぶ。


   謎のクリーンエネルギー法案?

   ダンジョン解禁か!?


 ええっ?



 何もやらず『支持率』だけは高水準キープだった石田首相。


 だが昼の会見で突然発表したのが『クリーンエネルギー法案』。

 経済復興と脱炭素を両立する画期的法案を出すらしい。

『世界に先駆けて』だそう。

 半年後に大国2国と共同研究? ちょっと待て。


 ああ、半年後なら紛争で縁は切れてる、ちょうどいい。



 横に並ぶのはなぜか井上議員。

 スペシャルアドバイザーとして全面委任するという……。


『全国のダンジョン資源を活用すべく、彼を見出した』そう。


 井上議員の役割は。

『安全にダンジョンを利用する方法をアドバイス』

 だそう。

 総理と議員の会見はそれだけで、さっさと引っ込む。


 その少ない情報を元に番組ではあれこれ言っている。



「ヨウ、これ見ても意味ないよ」


「うん、話が想像だけで進展してないね。

 ネットに会見の文言がもっと載ってるかな……」



 ネット検索するが、今のところ発表はあれだけのよう。


「あれ以上の情報はないですね。

 心当たりといえば……

 昨日井上議員から元総理に魔石が渡ったはずだけど」


「そうでしたか、そんなに早く利用法って分かるものなんです?」


「ヨウ、精製方法も教えてたよね」


「いや、素人知識だけなんだけどね……」


 ネットで見た精製方法を伝えただけだが。

 いや。


 あの知識って7年後のだった!

 一年半後くらいに科学的、いや化学的?利用法が判明。

 それからずっと試行錯誤して判明した精製法だ。


 素人なので原理的なものだけしか分からない。

 でもそれで充分だった?


 たったの半日、いや企業や研究機関に回す手間もある。

 数時間も経たずにできたのか。


 まだ想像だけど。



「何か結果が出たとしか。

 でも、多分井上さんはスライムのこと言ってますよね」


「何かあるんですか?」


「スライムって、魔石というより核がバラバラになるんです。

 価値は無いって、僕は習いました」


 うんうんとユイがうなずいている。


「あの、もしかしたらそういう事も分かって言ってるのかも」


「え? どういう……。

 あっ、なるほど!」


 井上議員がその事を知っていればわざとかも?

 知らない可能性もあるけど。



「せいせい(精製)、ってリファイニングのことです?

 むずかしいです」


「あっそうですよ」

 生見さんが答えてくれた、ありがとう。

お読み頂きありがとうございます。

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